作品情報・キャスト
吉高由里子主演のサスペンスラブストーリー
梨央が青春時代を過ごしていた田舎町で失踪事件が起きる。15年後、「世界を変える30代の社長」に選ばれる実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことで当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出し現在の殺人事件へと繋がっていく。梨央は重要参考人となるが事件の真相を追う刑事は大学時代に父親が寮夫をする陸上部の寮に住んでいた初恋の相手だった。あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー
ネタバレあらすじ/最愛
第3話・情報屋
警視庁捜査一課の刑事・宮崎大輝は「できれば友達として話がしたい、秘密は守る」と真田梨央に声をかけ近所の馴染みのもんじゃ焼き店へ行きます。
ぎこちない途切れ途切れの会話でも昔のような空気が流れ「優はどうしてる?」と聞くと1ヶ月に1回ぐらい連絡はくれるけど会ってないから何をしているか分からないと言われます。
梨央は警察に秘密にしたい事は何もないと言い白骨遺体(渡辺康介)と共に見付かったお守りは大学受験の時に貰った物に似ていると思うけど実は貰った日に無くしたと言います。
また水死体(渡辺昭)が発見された現場で被害者に会ったのは確かだが殺していないと言います。会社に来られても迷惑なので会いに行き息子を知らないかとしつこく聞かれたが何も知らないのでそれ以上の会話はなかったと告げます。
大輝がすぐに出て行ったので弁護士・加賀賢一郎を呼ぶと不当な捜査をする刑事と二人で会うなと言ったでしょと叱責を受けます。
急いで署に戻ろうとする大輝はフリーラーターの橘しおりに声をかけられ質問責めにあうが無視します。梨央の足取りを付近の防犯カメラで確認すると彼女の話に矛盾はなく相棒の桑田も梨央は犯人ではないと感じます。
ただ大輝は「話したくないことがあって避けているように感じた。それは個人的なことか事件のことかは分からないが・・・」とつぶやきます。
被害者が宿泊していたホテルの部屋からは500万が見付かっており誰から手に入れたのかと気にします。息子の康介の捜査記録を目にした和田は「薬物で意識朦朧とさせ暴行するなんてガチクズな奴ですね」と言います。大輝は暴行を受けた被害者は19人で告訴したのは1人だけかと思うが陸上マネージャーの青木奈菜が「私は被害者じゃない」と当時涙を流していた事を思い出します。
弟の失踪
秘書から事業説明会の件で相談があると電話を受けた梨央は急いで向かうと「真田ウェルネス」に一通の脅迫メールが届いていました。
専務・後藤から中止にした方がいいと進言されるが社長に就任してから何度も脅迫メールを受け取っているので気にする必要はないと告げます。
新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は中止はしないと断言します。アナリストやメディアに評価されて新薬SND850が承認されれば15歳の時に突然姿を消した優が戻ってきてくれるかもしれないという思いも強くありました。
勇は「記憶を取り戻した」という置き手紙を残していなくなりそれから月に1回「僕は元気です」とハガキを送ってくるだけで現在に至るまで姿を見せる事はありません。
母親の梓が一時見付けてくれたが「朝宮優である事も姉弟である事も捨てたい、その理由はあなたも知っているって。だから会いたくないらしい」と言われました。
脅迫
事業説明会が始まると脅迫メールが届いたことを知った大輝は見守ります。駐車場を確認すると梨央と二人でいた時に危ない運転をして横切った車が駐車場に止まっていたので応援を要請します。
トイレを調べると服を発見し何かに着替えた可能性があると気付きます。また周囲を警戒していた弁護士の加賀は大輝がいるのを目にし会場を出ると応答がない梨央から着信を受けます。
大輝は梨央にナイフを突き付けて連れ去ろうとする男を捕まえるが加賀がナイフで切られていたので救急車を呼びます。
男は研究員を真田ウェルネスに引き抜かれたために会社が倒産したので逆恨みによる犯行と思われました。社長の立場は大変だと思う大輝は梨央は被害者から脅迫されていたのではないかと推測します。
第4話・弟と再会
事業説明会での騒動に加え真田ウェルネスの疑惑を追及する記事のゲラが出回り専務・後藤からかなり詰められた梨央は「私の父は後藤を社長にするつもりだった」と母親・真田梓から教えられます。
後藤は会社の裏事情を嗅ぎ回る橘に不信感を抱きはじめ彼女について調べるよう情報屋に依頼します。
警察は殺人事件の被害者である昭に500万円を渡した男の足取りを追っており、大輝は桑田と共に真田ウェルネスを訪ね梨央と弁護士の加瀬に心当たりはないかと写真を見せるが「ない」と言われます。
翌日「疑惑だらけの治験薬、使ってはいけない10の理由」というネットニュースが梨央をさらなる窮地へと追い込みます。
被験者が記事を見て不安となり中止したいと連絡を受けた梨央はデタラメだと説得に向かうが担当医に無理強いはできないと言われ、社内にも動揺が広がり真田グループの株価にまで影響が出始めます。
梨央は駅伝のニュースを見て大輝にメールすると大輝が小料理屋にやってきたので「携帯変えてなかったの」と驚きます。
「本当は全てを打ち明けたい」と心で思うが「私やってないよ」としか言えませんでした。大輝から「信じるよ、お前じゃないって事は俺が証明する」と告げられ思わず涙を流してしまう梨央は薬が完成して実現したらすぐに報告すると告げます。
定例役員会で真田ビジネスサービスの社長で梨央の兄・政信もやってくるが梨央は記事に出たことはすべてデタラメだと告げお騒がせした事を謝罪します。
中止したいと訴えていた被験者だが梨央の熱意が伝わり病気を治したいから続けたいと報告が入り進退問題については1年後でも遅くはないと梓は言います。
捜査を続ける大輝は目の前に情報屋が現われたので逃げるが踏切で阻まれ逃がしてしまいます。しかし「さっき訪ねようとしていた部屋のパソコンを調べて、そうすれば本当の事は分かるよ、大ちゃん」と言われ梨央の弟・憂だと気付きます。
すぐに調べると殺害された昭が梨央に会っている動画が収められていたが梨央と別れたあとに撮影者の方に向かってきて首を絞められていました。
梨央は優から連絡を受けてマンションの屋上に行き再会を果たします。喜ぶ梨央は歩み寄るが・・
「ゴメンな、動画見たでしょ。やったのは俺なんよ」
第5話・身柄確保
梨央はビルの屋上で弟・憂と再会を果たします。
「動画見たよな、ゴメンな姉ちゃん、やったのは俺なんや」と告げられた梨央は何も話さないでと告げ部屋を用意します。
弁護士・加瀬の協力を得て尾行を振り切って弟がいる部屋に入ります。
優は東京に来て高校に通っていたが真田家の人は何考えているか分からないし学校でもうまく人と接する事が出来ないので自分は何か人と違うのだと気付きました。
昔に戻りたくて、昔を思い出したくて削除した携帯を復元したが動画ファイルを見て自分が何をしたか分かったのだと言います。
だから「自分は人を殺したんだ、なかった事にはできない」と置き手紙を梨央に残し家を出たのです。高校を卒業するまで山梨にいて梓と加瀬に面倒を見てもらい情報処理の勉強をしながら何とか卒業したと知り梨央は「治験を受けて欲しい。記憶が戻ればやってないことを思い出すはず」と告げます。
イヤホンの男、被害者に500万を渡した男は同一人物で間違いないと警察では目星を付けたため大輝は梨央には義母弟がいると告げます。
しかし写真を入手し見せられると確証はできませんと返事します。
大輝は被害者の昭が15年前に大麻事件を起こした元陸上部員の長嶋に会っていたと知り現在熱帯魚の店を営む彼に連絡して会いに行きます。
すると15年前に達雄(梨央の父親)の叫び声が聞え翌日げっそりしていたという証言を得ます。
梨央は優が自首すると言い出すので今日だけでも一緒にいたいと加瀬にお願いしトラックの視界に隠れた隙に車から降りて地下鉄の階段を降りていきます。尾行していた大輝はかすかに梨央を目にし車を降りて後を追います。
真田グループの情報を嗅ぎ回る橘しおりについて調査する加瀬は専務・後藤との接点を突き止め押しかけると殺された親子との関係を探っているようだと言われます。
梨央が高速バスに乗ったのをしっかり確認した大輝は車で追跡します。すると途中の停留所から優が乗車したので一瞬躊躇したが仕方なく署に報告します。
梨央は優と一緒に父親の墓参りをした後、通帳を渡し「逃げて、逃げてまた会いに来て」と伝えます。実家に帰ると優は父親が毎日パソコンで日記を付けていたと言うので探すが見当たらず寮にあるのかもしれないと思います。
一方、張っていた大輝たちは達雄が車の買い替えの要望をしていたと知り事件関係者が車の買替えを要望するときは轢き逃げや遺体を運ぶ場合がほとんどなので事件に関係していると思います。
すると梨央と優が寮の方に向かったと報告を受け急いで向かうと優がパソコンを開いていました。達雄の最後の日記は動画になっており娘に乱暴しようとした渡辺康介を殺し車で運んで山に埋めたことを自供していました。
「違う、刺したのは俺だ。もう逃げないって決めたんだ」
優が連行されてしまったので梨央は「助けて」と加瀬にメールしました。