作品情報/キャスト
人気作家Priestの耽美小説「天涯客」を映像化し中国配信サービスYoukuにてジャンルの中で作品評価1位となったチャン・ジャーハンとゴン・ジュンW主演の中国ドラマ
朝廷の暗殺組織・天窗から抜け出すために体に釘を打ち込み代わりに残された3年間の自由を得た天窗の元首領・周子舒は謎の男の温客行と出会い、一夜にして無敵になれるといわれる武庫の鍵・琉璃甲をめぐる壮大な争いに巻き込まれていく。
原作で描かれた壮大な世界観を受け継ぎ個性的な登場人物と武術による豪快アクションで善悪や愛憎が複雑に絡み合う武侠の世界を作り上げブロマンスと武侠の要素を融合。
ネタバレ感想/山河令
第25話・悪夢
眠れずにいた温客行は周子舒に誘われて酒を酌み交わすと趙氏義荘で戦ったときに酔生夢死によってすべて野犬に見えたと話します。
7歳の頃、周子舒や甄一鍋が守ってくれた・・・周子舒は自分に懐いていた犬(甄一鍋)を思い出します。
四季山荘は影を潜めたが流雲九宮歩を見て手掛かりだと思い後を追うと白衣剣を使ったので周子舒ではないかと疑い始めたのです。
「温」を名乗っているのは、孤児だった父親は神医谷の甄谷主の姓に改めたが追放された以上他人の姓を名乗る道理もないからだと告げます。
桃紅と緑柳を見つけた曹蔚寧が高小怜を救いに行こうとしたので「今のあなたの力で私を守れるわけない、私を裏切らないと旦那様と誓ったはず」と顧湘は止めます。
「愛より先に義だ。それでこそ君に相応しい男だ」と言われ、無駄死には止めろと言いたかった顧湘は「彼女を見捨てるわけではない、助っ人を呼んでくるから尾行していて」と告げその場を去ります。
高小怜を連れる桃紅と緑柳は黄鶴と出くわし「人質と交換させるつもりだったが我らは趙敬に騙され正邪双方に狙われている」と知らされます。
用済みとなった高小怜が危険なので曹蔚寧は飛び出し「全江湖の正道派が彼女を捜査中だ。解放すれば悪事は水に流すから改心せよ」と止めに入ります。
桃紅と緑柳が黄鶴と争いだしたので曹蔚寧は高小怜を連れて逃げ出します。すると黄鶴を倒した桃紅と緑柳に追いつかれ攻撃を受けて倒れます。
そこに顧湘が助太刀を頼んだ沈慎が桃紅と緑柳を倒します。とどめを刺したかったが「五湖盟が青崖山の叩きを引き起こし桃紅の息子が亡くなった」と知った高小怜に命は助けるようお願いされ見逃します。
顧湘は「私を殺して」と沈慎に告げます。高小怜はどうゆう事なのか戸惑うと「鬼谷主の腹心だ」と沈慎に言われ驚きます。
温客行と何故離れているんだと問い詰められ、「鬼としてさまよう日々を終わらせ曹蔚寧に嫁ぐためだ」と告げると群鬼冊に顧湘の名前がない事で沈慎は高小怜を連れて去って行きました。
拳法の訓練に励む張成嶺は四季山荘を輝かせると先祖の墓の前で誓います。温客行は自分がこれから何処に行けばいいのか迷い先祖の墓の前で酔い潰れます。
第26話・最後の浄土
「群鬼冊」には谷主と十大悪鬼の姿絵が描かれており、無常鬼たちは「なぜ五湖盟は各門派に配布したんだ」と蝎王のもとに押しかけます。
「手を組んだ間柄でも馬が合わねば袂を分かつしかないが卑怯な手段で我々を死地に追い込むとは趙敬は下劣すぎるぞ」と言い放ちます。
孟婆湯の処方箋を手に入れた蝎王は昆州の忘憂草の薬草に7種の毒虫を配合して完成させるのだと分かります。7種の花を配合した酔生夢死を大量に与えれば孟婆湯は消え封印された記憶が解けるはずだと思い喜喪鬼の投与します。
蝎王は趙敬と喜喪鬼(薄情簿主・羅浮夢)は愛し合う仲だったが婚儀を挙げようとすると武庫にまつわる窃盗で李瑶に脅迫され裏切るしかなかったのだと知ります。
しかし、「相変わらずでまかせがうまい、李瑶にくら替えし悲しむ私を見て父親が武庫の秘密で脅迫し宮主の座で誘惑して婚姻を迫ったのだ。趙敬が内通者を見付け婚儀の日に門弟たちを虐殺するとは思いもしなかった」と喜喪鬼に言われ戸惑います。
四季山荘に平安銀荘の者が訪ねてきて葉白衣からの文を預かっていると言われます。周子舒たちは受け取りに向かうと平安が管理していたので驚きます。
七爺に代わり中原の56軒を管理していると知らされ平安銀荘は全土に存在しているが七爺が開いたと初めて知ります。七爺が昆州に来ていると知らされ驚くと「あなたが葉白衣を遣わし大巫を呼んだのでは?」と言われ文を受け取るが・・・・
下山した温客行は洞窟に潜む鬼谷から「群鬼冊」を入手し十大悪鬼の消息を確認して戻ります。
顧湘は清風山に到着し莫蔚虛(曹蔚寧の大師兄)たちに温かく出迎えられるが莫懐陽(掌門)が清風山の封鎖を命じたから部外者は通せないと言われ居所まで案内されます。
第27話・絶世の知己
周子舒は四季山荘にやってくる葉白衣を外で待ち構えます。
「私のために遠路を旅していただき心から感謝しています。大巫があなたの友人とは知らず南疆に助けを求めようとは考えていませんでした」
「温客行が鬼谷主だと知っているのか?お前に近付く目的は何だ。甄夫妻は義侠の徒として名をはせたのに息子はケダモノだ」
周子舒は龍淵閣で温客行が甄衍だと気付き彼が師弟になったのは鬼谷に入る前なので連れて帰れなかった自分にも責任があると言います。
鬼谷の罪業を谷主一人に問うべきではないと庇い互いに剣を抜くが葉白衣にまったく歯が立ちません。そこに異変に気付いた温客行が助けに駆け付けるものの返り討ちに遭います。
周子舒は「容炫を守ったために甄奴玉の一家は離散し、師弟は身寄りを失い鬼谷に落ちたんだ。お前に裁く資格はないだろう」と訴えると「四季山荘で悔い改めろ、しかし江湖で再び会ったら命はない」と去って行きました。
周子舒と温客行は四季山荘に戻ると張成嶺に傷を心配されるが周子舒は賊に襲われたと告げます。江湖に流れた童謡の後半は温客行が作ったものであり、それがきっかけで張成嶺は独り身となってしまったのでこれ以上欺きたくないと考えます。
周子舒はお前が襲ったのかと聞くと鬼谷の何者かが裏切ったか鬼谷に罪を着せようする者の仕業だと温客行は言います。
清風山にいる顧湘のもとに温客行から文が届きます。曹蔚寧は師兄から顧湘の素性を調べた方がいいと言われるが冤罪を疑われるなか琉璃甲を託されたので封鎖して警戒する気持ちは分かるが彼女を疑うのは止めて欲しいと告げます。
琉璃甲を持つ清風剣派に蝎王は薬人を大量に放てばいいと進言すると「暗殺を生業とする事自体、江湖では許されぬ。蠱術で人心を惑わし人間を薬人にするなど天は許さぬ」と趙敬から叱咤されます。
「蠱術に関与していると知られたら名声を失い武林中を敵に回せば武林の盟主など夢のまた夢だ」
趙敬の本音を聞いた蝎王はショックを受けます。
第28話・我が家
毒蝎に狙われただ1人生き残った韓英(天窗統領、周子舒)の元腹心は晋王に謁見し「天窗に内通者がいるはず、段首領が見当たりません」と告げると自分たちの連絡を待ちきれず段鵬舉は江南に出向いたと知らされます。
趙敬は訪ねてきた段鵬舉に「高崇が鬼谷と結託していたのなら持っていた3つと私が持っていた琉璃甲は鬼谷が持っているはず、私が鬼谷を滅ぼし晋王の期待に応えましょう」と告げます。
「真価を証明すれば武林の盟主どころか諸侯や太師にもなれるでしょう」
酔い潰れた趙敬は蝎王に介抱され「長舌鬼の琉璃甲は天窗が持っているらしい。こうも簡単に見付かるとは。天窗と晋王は私と手を組むつもりだ。慶事が重なった」と上機嫌で伝えます。
蝎王は自分たちの関係は知られていないので自分が晋王のもとで活躍すればいい、もしバレても自分だけが罰せられるだけだと趙敬に告げ、毒菩薩とお楽しみ中の段鵬舉を訪ね「琉璃甲が欲しいなら晋王はなぜ私に頼まない?」と訴えます。
しかし蝎王は酔い潰れた趙敬を介抱するため向かうと隠し扉が開いており位牌の前に置かれている指輪や剣を目にし喜喪鬼の言葉を思い出します。
「陰謀が成功するたびに戦利品を1つ残す」
新年を迎え四季山荘で楽しんでいた周子舒たちだが負傷を追った韓英が倒れ込んでいました。
温客行が急いで手当てをすると周子舒は韓英から琉璃甲を渡されます。自分の病気を治すために無理をしたのだと察知する周子舒は自分と別れてから何があったのか聞きます。
天窗の者が英雄大会で周子舒に気付き情報が漏れそうになったので韓英は毒蝎の仕業に見せかけて仲間を皆殺しにしたのです。晋王を欺けるのは一時だけであり琉璃甲を盗んで逃げてきた事が分かるが密書から師匠・秦懷章が亡くなったのは前晋王が謀反の疑いをかけ暗殺したことを知らされ周子舒は驚きます。