中国時代劇「清越坊の女たち」
乾隆帝の時代を舞台に伝統織物・緙絲の職人たちにスポットを当てた中国大河ドラマ
幼くして両親を亡くし江南きっての織物名家・任家を頼った沈翠喜は、
技術を受け継くと任雪堂と結婚し織物工房・清越坊を切り盛りしていました。
しかし、任雪堂は名家の令嬢で官妓に身を落とした曽宝琴を愛し続け子供を作ると汚職官僚の不正事件に巻き込まれ行方不明に・・・。
任家を守るため曽宝琴が産んだ秀山を引き取り女主人として汚職官僚と闘う道を選ぶが余命わずかな青年・魏良弓と出会うと・・・
オリジナル全40話(テレビ放送だと35話)で紹介します。
ネタバレ私感/清越坊の女たち
29話・冤罪を訴える人々
李昭から貯蓄した財宝を見せられる曽宝琴はお前のためだと求婚され証文をくれと書かせます。
林舒芳は結納品が運ばれてきたので中に入れたいなら殺して行けと立ち塞がります。曽宝琴は中で話がしたいと李昭を呼び汚職をバラされたくなければ沈翠喜を救えと脅すが証文の文字が消えかけていたので驚きます。
李昭は人生をかけて君を待つと言い去っていくと計画が潰れた曽宝琴は証文を握りつぶします。
林舒芳は罠を仕掛けてやり込めようとしていたのだと聞かされ誤解していたと謝罪すると曽宝琴はもう策がないと涙をこぼします。
曽宝琴は沈翠喜の気持ちを酌み技法を織造局に独占させないために織り元に授けようとするが女将の技法を頂戴するなどできない、任家の礎を無駄にはできないと組合から返されます。
沈翠喜は冤罪だと皆が分かってくれているのだと林舒芳は目頭を熱くします。
沈翠喜を極刑に処すことに決めた曹文彬は三大織元を呼びつけ、無実だと叫び法に盾突いたら本官が承知しないと忠告します。
沈翠喜を見送る決意を固めた曽宝琴から秀山を託される林舒芳と任如風だが、母上の最期を見届けなかったら不幸者になると涙で訴えられ刑場に向かいます。
すると善人の極めである女将を死罪にするのかと冤罪を訴える蘇州の人々であふれていました。
30話・当主の帰還
冤罪だと訴える人々が集まり秀山が母上と泣き叫ぶなか曹文彬は執行を命じます。
濡れ衣だと罵声が飛び交うなか曽宝琴は食事を届けたいと名乗り出ると命を懸けて沈翠喜が無実だと断言すると叫びます。
沈翠喜がもし夫・任雪堂を殺していたなら同じ罪を受けると訴えると、青き天と黄色い大地が証人だと任如風たちは訴えます。
執行人まで命を取り下げてくれと跪きだしたので曹文彬は殺された任雪堂のことをお前たちは考えたのかと叱責します。
「誰の話だ?」
人々が振り向くと7年前に消息を絶ち死んだとされた任雪堂が駆け寄ってきました。動揺する曹文彬は偽物だと訴えるが衆生に暴虐を働くとは何事だと江蘇巡撫が現れます。
蘇州を揺るがし官民を憤怒させた罪は大きいと逃げた曹文彬を追い人々は拍手を送ります。
沈翠喜は駆け寄ってきた任雪堂に抱きしめられるが驚いて言葉が見つからず、曽宝琴も信じられない様子で呆然とします。
沈翠喜は厄払いをしてから任家に戻ると曽宝琴との絆を改めて感じます。任雪堂が張颷を追い大海原に浮かぶ島々を転々としていたと言い出したので嘘だと気付くが暴くことはしませんでした。
その後、任如風は久しぶりに任雪堂と酒を酌み交わすが島々を転々としていたと言われ生きている事も知らせずに嘘をつくなと怒ります。
31話・流刑地
江蘇巡撫は不当に無辜の民を投獄した曹文彬に天子も激怒された事で家財を没収し曹夫妻を流刑、娘を官妓とします。
曹夫妻が人々から罵声、物を投げつけられながら流刑地へと向かう頃、曽宝琴は李昭に会いに行き囲碁を討ちながら任雪堂を殺そうとした犯人は6年前から知っていたと告げます。
沈翠喜と敵対していたのに何で師妹を守ってきた私を責めたのだと聞かれ、行いは本当に私のためだったのかと訴えます。そして沈翠喜に閉じ込められ憎しみの絶頂にいた時も死なせぬために屋敷の中に扉を作って配慮してくれていたと告げます。
幼いころから共に学び大人になったが逃げ道を残す善意が李昭にも残っていたなら昔のままでいられたはずだと言います。
この世に生きる望みを捨てないよう告げ流刑地へ向かう李昭を見送ります。
沈翠喜は清越坊の営業を再開させ平穏な日々を取り戻すと、織元一同、緙絲の技法を勉強して売り上げを伸ばします。
林舒芳は任如風が酒に酔いつぶれて寝てしまった時に離縁状を書いて指紋を押します。
32話・規律
任如風は誤解されているのに気付きいろいろと策を講じるが林舒芳は仕事が忙しくそれどころではありません。
沈翠喜と曽宝琴は絵を描いていると任雪堂がやってきて、如意を娶りたいと書硯に言われ承諾したと言われます。
誠心誠意、書硯を愛していた如意は何で求婚もせず話を進めるのかと怒ると規律を語られ嫌になります。沈翠喜は如意が自分の髪の毛を切ったので強要しても仕方ないから破談にするよう告げると認められるが規律を最も重んじていたので任雪堂に驚かれます。
如意を愛している書硯は一緒になりたいが規律を破ることはできないので悩みます。