作品情報/キャスト
ルビー・リンとユアン・ホンの2大トップスターが共演、名君と呼ばれた光武帝と中国史上最高の賢后の呼び声高い光烈皇后の生涯を描いた中国宮廷ドラマ
前漢が滅んで新が暴政を敷く時代。後の光武帝となる劉秀は太学から帰郷し想い人である陰家の一人娘・陰麗華に縁談を申し込みに行くが陰家当主の陰識に断られる。
ある日、劉秀は兄の劉縯と共に新を打倒すべく挙兵を決意。陰麗華もまた、おぼろげに記憶のある劉秀に会いに男装をして決起に加勢。陰麗華と劉秀はそれぞれの想いを胸に国の再興を目指すが・・・。時代を動かすほどの強い絆で結ばれた2人の壮大な愛の物語。
ネタバレあらすじ/秀麗伝
第36話・建武帝誕生
麗華から赤伏符という讖文を受け取った劉秀は決意します。
西暦25年(更始3年)、劉秀は即位して元号を建武に定め劉玄との決別を公にしました。王梁を大司空、呉漢を大司馬、河北の5人の将領を大将軍に任じるとずっと共にしてきた馮異が陽夏侯に封じられただけなので配下たちは疑問に思います。
馮異は配慮に感謝しつつ今は団結して陛下を支えるべきだと告げ洛陽に出立します。劉秀は大業の邪魔にならないように麗華が離縁状を置いて行ったこと、身籠もっていたが流産したことを丁柔に聞かされ涙を流します。
趙夫人を置いていけないので麗華は長安に残ります。過珊彤が無事に皇子を出産し劉秀は感謝を伝えるが長安に取り残された麗華が心配で心から喜べずにいました。
長安の朝廷では投降か戦かで話し合いが行なわれ、劉玄は徹底抗戦を主張するが「民を救うために投降」「投降しても殺されるから逃げるべき」の意見がほとんどで臣下に見捨てられます。
長安は落城し劉玄たちは宮殿を逃げ出すと赤眉軍に見つかってしまうが「玉璽を差し出し投降せよ」と皇帝に擁立された劉盆子の弟・劉恭が現われます。
麗華は劉秀が劉玄を淮陽王に封じて洛陽まで護送せよと命じていた事を知るが劉玄は劉秀なんぞに投降する気はないと玉璽を差し出しました。
しかし兵を率いてやってきた張卯に劉玄は殺され、麗華を趙姫を強引に連れ逃げ出しました。
第37話・二人の貴人
長安を脱出した麗華は陰家の間者を率いて迎えに来てくれた陰興と会います。
趙姫が陛下の郷里に行くというのでせめて護衛として間者を付けようとしたが家族を失ったいま自分の力で立派に育ててみせると断られます。
再会を約束して見送ったあと麗華は久しぶりに陰家に戻り家族との再会を喜びます。
馮異は朱鮪が守る洛陽を攻めあぐねて膠着状態となっていました。劉秀は岑彭を遣わし朱鮪に降伏を説きたいと告げると劉縯の敵討ちは諦めるのかと聞かれます。
「天下太平のためなら諦められる、朕に迷いはない」
劉玄亡き今、洛陽を死守する意味はないから恨みを捨て投降せよと馮異は矢文を放ち、朱鮪のかつての部下・岑彭が説得すると彼は従い帰順しました。
西暦25年(建武元年10月)、洛陽を奪取した劉秀は都に定めました。
洛陽にやってきた過珊彤は二人目の子を身籠もっているため皇后になれるのを確信していたが長秋殿ではない場所に案内されたので困惑します。
劉秀は麗華を迎えようとするが「劉揚を後ろ盾とする過氏からは歓迎されないから万全を期さねば」と馮異に言われます。
麗華は実家に留まると断るが「多くの犠牲者を出してやっとここまできたのだろう、過珊彤を娶っても心はずっと麗華にあった」と親族たちに説得され洛陽に行く決意を固めます。
洛陽に着いた陰麗華は拝謁すると貴人に封じられ西宮を賜りました。屈辱的な待遇を受けた麗華は駆寄ってきた劉秀を振り払うと強引に背後から抱き締められます。
劉揚と河北の豪族をなだめるための策だったが麗華は傷付きます。
第38話・良妻の決意
劉秀が麗華に付きっきりだったので過珊彤は頭にきます。母親・過主から「皇后になれるから大丈夫、男の心は簡単に移るから心も手に入る」と言われます。
伯父・劉揚は皇后の冊封について検討を願い出ます。劉秀は各地に賊がいてそれどころではないと一蹴りし、鄧禹が長安に駐留しているので関中の平定も命じ兵糧を届けるよう馮異に命じます。
「今や建武帝、私情を捨て朝廷と国家、天下を第一に考えるべき。ここにいるのは辛いから陰家に帰る」と麗華に言われた劉秀は受け入れざる得ないのかと頭を悩ませるがどれだけ嫌われても行かせたくないと思います。
建武2年1月17日、詔を下し功臣20名を列侯に封じ鄧禹や呉漢、梁侯、広平侯に最大の封土を与えました。陰識を陰郷侯に封じ陰興を黄門侍郎の他、期門僕射にも任じました。
爵位の授与がなかった劉揚は激高して帰郷します。陰識は劉揚が謀反まで画策していると気付き陛下に勅命を取り下げるよう願い出たあと麗華に伝えます。
劉秀は河北へ行き劉揚の腹を探れと耿純に命じると麗華は耿純を守りつつ腹を探ってと尉遅を派遣します。
しかし参内を拒まれたために耿純と尉遅が独断で劉揚を殺害してしまい河北の諸将たちから陛下の命だと疑われてしまいます。
第39話・侍女の企み
麗華を立后するために劉揚を殺したんだと疑う過家は噂を流します。
過康は麗華の悪口を言いながら洗濯する許臙脂(置き去りにされたかつての麗華の侍女)を目にし声をかけます。強い恨みを持っていたので麗華を追い出す駒に仕えそうだと身請けします。
劉秀は河北の民をなだめるため劉揚の子を真定王に封じ耿純を東郡太守に任じ左遷しました。
麗華は「かならず陛下は呼び戻すはず」と耿純を見送ります。そして皇后になるつもりはないから消えると伝えるが鄧禹が大敗したと知らせが入り陛下は慌ててその場を去ってしまいます。
麗華は馬車に乗っていると過家の後ろ盾を得た許臙脂が偶然を装って道端で倒れているのを目にします。
麗華は生きていた事に喜び、各地をさすらい生きてきたと知って自分のせいだと思い宮中に迎えいれます。麗華が伯姫の屋敷に出掛けると許臙脂は訪ねてきた劉秀に薬を混入させた酒で眠らせます。
麗華は戻るといきなり陛下と情を通じてしまったと泣きながら許しを請われ衝撃を受けます。陛下が酒に酔って寝ているのを目にし自分の首に剣を当て追ってきたら自害すると出て行きます。
各地で相次いで反乱が起きていたことで劉秀は配下たちの進言を受け仕方なく出征まえに過珊彤を皇后に立てました。
第40話・功臣謀反を起こす
後宮を抜け出した麗華は育陽にいる鄧奉の元に身を寄せ事情を話すと恩知らずで薄情な陛下だと怒りをあらわにするので、己に反ってくるから滅多なことは言わないよう注意します。
陰家に戻った琥珀は麗華の居場所を知り向かおうとしたが「育陽にいるなら安全だ」と陰興に止められ将来の事を考えて欲しいと言われます。
5万の大軍を率いて各地での反乱を抑えこんできた劉秀だが西方の馮異は苦戦し南陽で董訢が謀反を起こしたと知らせが入り、呉漢を南陽に派遣します。
麗華は鄧奉がもうすぐ婚儀を挙げると知って喜び縁談相手・李念に会いに行くが悲惨な光景を目にします。故郷を荒らされ李念を殺された鄧奉は呉漢が略奪を許したと知って激怒し衝動的に蜂起してしまいます。
体調が悪く気を失ってしまった麗華は目覚めると陰識の命で琥珀に助けられていたが鄧奉が兄弟たちを連れて呉漢のもとに向かったと知らされます。ほっとけば謀反を疑われてしまうと思い立ち上がるが二日前の話で間に合わないと言われます。
鄧奉は呉漢を破り民の支持を集めていると報せを受けた劉秀は呉漢を派遣させた自分の責任だと悔しがるが早く平定させなければ思い出陣を命じます。
鄧奉の謀反を知った鄧禹は焦り急いで戦を終わらせるために赤眉軍に奇襲をかけるが大敗し長安を奪われてしまいます。劉秀は仕方なく洛陽に撤退するよう命じ西の戦線は馮異に任せるが鄧禹は印綬だけ返し故郷に戻りました。
宮中では許臙脂の懐妊が発覚するがお腹の父親は過康でした。
許臙脂は過康に助けを求めると一蹴りされ、偶然耳にした皇后の侍女は過珊彤に告げます。皇后は麗華が戻ったら手を組むために陛下に知らせ許臙脂を美人に封じさせました。