韓国ドラマ「太宗イ・バンウォン」作品情報
主演チュ・サンウクが2022KBS演技大賞を受賞しパク・ジニが最優秀女優賞を受賞した第3代王・太宗となるイ・バンウォンの生涯を描いた本格時代劇
遼東征伐に向かった高麗のイ・ソンゲ将軍は勝手に開京に引き返すと高麗王は逆賊として一族を捕らえるよう命じる。
五男バンウォンは家族を連れて逃げ迅速に高麗朝廷の手の内から逃げたおかげで家門は生き残ったがソンゲが開京を陥落させ戻ると戦に連れて行くつもりはないと突き放される。
高麗末期から朝鮮建国と激動の時代に尽力し朝鮮王朝の基礎を築いたバンウォンは家族を思い葛藤しながらも朝鮮を開国した初代王・父との対立や兄弟の殺害など冷酷な顔を持ち信念を貫く
全32話で紹介
ネタバレ感想/太宗イ・バンウォン龍の国
9話・家族から王朝へ
復権したドジョンは王大妃様を訪ね徳がなく無能な王を廃位するべきと迫ります。すでに二人の王を廃位していたので私の手で王家を終わらせろと言うのかと訴えられたので高麗は終わりだから己の命を守るべきだと告げます。
西暦1392年、コンヤン王は廃位になり世子と共に流刑となりました。高麗は34代、475年で幕を閉じました。
臣下たちは玉璽を持ってイ・ソンゲの家に向かい新国王になるべきと願い出ます。イ・ソンゲは資格がないと断るが臣下たちに跪かれ第二夫人カン氏にも天命だと言われ玉璽を受け取ります。
家の外で待機していた第一夫人の息子5人は玉璽を受け取ったと知り祝杯を上げます。カン氏から「権力は恐ろしいのです。生んだ子供たちと生きたいだけなので3年の喪が明けるまで王妃に冊封しないでほしい」と頼まれたイ・ソンゲは第一夫人の息子5人を王の即位式に入れるなと命じます。
父の即位式に王子の我々が何で入れないのだとバンウォンたちは歩み出ると剣を抜かれたので戸惑います。
8男バンソクは母カン氏から世子にして見せると言われ兄たちがいるので困惑します。
イ・ソンゲは開国功臣にバンウからバンウォンまでの王子たちまで外すよう命じます。ドジョンはバンウォンに限っては大業のために体を張った一番の功労者だと訴えるが従るよう命じられてしまいます。
兄たちが引き返すなかバンウォンは王になったイ・ソンゲに謁見を願い父を王位に就かせるために人生を捧げてきたのにそんなに息子が憎いかと訴えます。
10話・母の裏切り
イ・ソンゲはバンソクを世子にすると告げると臣下たちの任命もまだだし成人を過ぎた王子たちがいるのに末っ子を世子に任命したらこの先争い事が起こると反対されます。
すると襖を挟んで聞いていたカン氏は王様の息子であり国王の血筋であり生きている王妃の子なのにどんな争いが起こるのだと反論します。
バンソクが世子に選ばれたとファサンから聞かされた5男バンウォンは驚き兄たちを訪ねるが3男、4男は既に諦めている様子で酒に溺れていました。2男バングァは野心はないので資格はないと言い出し長男バンウは最初から逆賊だと非難し家族から離れていました。
実家を訪ねると父が落馬した時からバンソクが暮らしていると知りカン氏が弁護してくれると信じていたが追われた場所に息子を連れて来ていたと知り、最初から世子にする魂胆があったようだなとカン氏に言い放ちます。
カン氏は5人の息子たちとイ・ソンゲを仲たがいさせて、自分の息子を世子にして朝廷での実権を握ろうとしていました。ファサンから話を聞いたバンウォンはカン氏に利用されたことに気づき腹を立てて抗議に行きます。
「母から王妃の座を奪い兄から世子の座を奪った邪悪な女だ」と言い放ち暴れるが駆け付けた妻ミン氏が必死に許しを請う姿を目にし家に帰ります。
この恨みを絶対に忘れないでくださいと妻に言われたバンウォンは頷くが帰宅すると体調を崩していた息子が亡くなっており膝から崩れ落ちます。
11話・王妃の罠
バンウォンは王妃に呼ばれて足を運ぶと妻ミン氏は王妃冊封をお祝いの言葉を口にしたが王に許すよう伝えたと言われ偽善にしか見えないと言い放ちます。
王妃を見送りもせずにいると「あれでは殺してくれと言っているようなもんだ、態度で真意を見せつけてしまうのは愚か者だ、今は我慢して」と妻から妻から叱責されます。
王妃やドジョン達から国の安定のためにも王室が軍権を持たなければと進言を受けたイ・ソンゲは次男バングァを呼び、義興親軍衛(国王の親衛部隊)の節制使に任命します。
第一夫人との間にもうけた他の息子たちにも各地方の節制使を任せるが功が大きいバンウォンには特別に家別抄の兵士を下賜します。
バングァから臣下として認められただけで息子として許されてはいないようだと聞かされたバンウォンは不満を覚えるが、3男バンウィ、4男バンガンは家別抄の精鋭とは比べものにならないために軍権を授かっても何で一番見放した奴に精鋭兵を下賜するのだと苛立ちます。
ドジョンはイ・ソンゲが温泉に急に旅立つと王妃から万が一の事変に備え鎧を着用するよう指示を受けます。いったい何事だと王妃に聞くと王が都にいない今、兵権を手にしたバンウォンが攻めて来るかもしれないと言われ、力を持たせたのは最初から排除するためだったのかと気付きます。
王になるための野心を抱いているから殺しておかねば我々が消されると訴えるがそこにミン氏が訪ねてくると家別抄の兵士たちは軍衛に帰しましたと言われ動揺します。
王妃の企てを読んでいたバンウォンだがドジョンが鎧を着て王妃のそばにいたと妻から聞かされ王妃側の人間になったかと思います。
明から王子を使臣として送れと要求されたイ・ソンゲはバンウォンに王命だと告げると安堵した王妃は無事に帰ってくるから大丈夫だと慰めます。
12話・王命を受けて明へ
バンウォンは王命を受け王子として明に向かい、船を見送るミン氏はこれが最後の姿になるのではないかと涙を流します。
戻ってくるわけないと内心思う王妃は無事に戻ってきたら土地や奴婢を褒美として与えましょうと告げるが夜風に当たってくるとイ・ソンゲは部屋を出て行きます。
王妃は不倫が明るみになった世子嬪を引っ叩き息子の足かせになるとはと言い放つとバレる覚悟でした事だと喚かれます。
「嫁を人間扱いせぬ姑と妻に無関心な世子の責任だ」
イ・ソンゲは民の視線が冷たい時に醜聞が立つとはと苛立つとより良い世子嬪を迎えれば済むことだと重臣たちに言われます。
イ・ソンゲは島流しにしたワン氏を皆殺しにするよう命じ遷都を決めます。
バンウォンは明の皇帝に謁見し遼東の海岸にいた者は朝廷とは無関係の海賊であり女真族が朝鮮に来るのは自発的な選択だと告げます。半年間の使臣生活を終えて帰還すると帰りの知らせをしていないのに安堵した妻が涙を流しながら駆け寄ってきました。
大国が警戒するほど常に強くなくてはいけないのだとミン氏に告げるバンウォンはイ・ソンゲに謁見し今後一年に三度、使臣と朝貢行列が往来することになると告げます。
漢陽に移るや否や皇后が危篤になりバンウォンは顔を出すと「世子には手を出すな」と訴えられたので「世子を殺したりはしない、守るゆえ安らかにお眠りください」と告げます。