作品情報・キャスト
●韓国映画ラブファンタジーをハリウッドでリメイク
●キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックは「スピード」以来の共演
女医ケイトは愛着ある家を引っ越す際に次の住民にメッセージを残すと、幼い頃住んでいた場所に戻ってきた建築家アレックスがメッセージを受け取ります。
なんと、ケイトの世界はアレックスの世界の2年後でした。互いにそれを知りながら文通するうちに惹かれ合う。
ネタバレあらすじ/イルマーレ
シカゴの病院へ転任が決まりお気に入りだった家を去る事になった女医ケイトは次の住人にメッセージを残しました。
「前の住人から一言。ここでの生活を楽しんでください。誤配達されたら住所を書いとくのでお手数ですが転送をお願いします。
建築家アレックスは郊外で湖の上に建つガラス張りの家を購入します。ケイトの手紙を発見したアレックスは「入り口にある犬の足跡と屋根裏にある箱は前からありました」を読んで何の事だと思います。
入口の修復作業をしたあとペンキを塗っているとどこからやってきたのか犬がやってきて足跡が付いてしまいます。アレックスは自分からやってきた犬をそのまま飼う事にしました。
仕事が忙しい上に事故に遭った人を救えなかったケイトは落ち込んでいると「休みの日は遠い場所に行ったらいい」と先輩から助言されます。
愛犬を連れて湖畔に行ってみるとまだ新しい住民はいないようでした。
しかし郵便ポストにはアレックスからの手紙が入っていました。
「手紙を読みましたが何か誤解があるようです。この家は何年も空き家でした。犬の足跡はつきました」
時空
帰宅したアレックスはケイトからの手紙を受け取ります。
「間違ってはいません。もう1度住所を書いときますので転送をお願いします。ちなみに今は2006年です」
アレックスは4年ぶりに父親と弟に会いに行きます。みんな建築家であり弟は父親の会社にいるがアレックスは独立したため父親との関係はあまりよくありません。
弟と久しぶりに飲んだ帰りケイトの住所に行ってみるとマンション建築中で完成予定は18ヶ月後だと分かります。
「日付けと同じく住所も間違えたのでは? ちなみに今は2004年」と手紙を送ります。
手紙を読んだケイトは本当に2004年にいるのなら春の雪で風邪を引くはずだからと手紙と一緒に赤いマフラーを送ります。
アレックスは「雪?バカバカしい」と笑うが本当に雪が降り始め「ありえない」と手紙を送るが勝手に郵便ポストが動いたので引き返して開けてみると「そうかしら?」とケイトからの手紙が入っていました。
またケイトの方も郵便ポストから音が聞こえたので開けると「現実だ」とアレックスからの手紙が入っていました。
2人はポストの前に立って手紙を送り「たしかに同じ場所にいるのに何処にいるんだ」と口にします。
シカゴの病院にいるケイトは2年前はマディソンで研修医をしていた事、そして2年後の世界は世の中的にはほとんど何も変わっていない事を伝えます。
アレックスはケイトがジャックと言う名前の犬を飼っていると知り呼んでみるとピクリと反応しました。
2人が飼っている犬は同じ犬だったのです。
ケイトはアレックスに案内された通りに街を散歩するが「一緒に歩ければいいのに」と手紙を送ります。すると「ケイト、僕は一緒にいるよ」と壁の落書きを見つけ笑ってしまいます。
独身であるケイトとアレックスは互いに気になる存在となります。
シカゴの街にも慣れたケイトだが患者と向き合っているだけの人生に気付きなんて孤独なんだと思うようになります。
急に雨が降ってきたのでマンションの目の前にある大きな木で雨宿りをするが、その木は2年前にアレックスが運んできて植えたものでした。
運命の人
アレックスは湖の家に弟を案内します。
「家は作れても家庭じゃない。幸せな家庭を願っている」
母親が亡くなり家族がバラバラとなってしまったがアレックスは幸せな家庭を願っており家族が仲良かった当時を思い出させる理由でこの家を買ったのです。
「2年前の今日、リバーサイド駅で父からの贈物を忘れたの。もし見つけたらポストに入れてください」
手紙を読んだアレックスは急いで駅に向かうと小説「説得」をベンチに忘れて乗車する女性を見つけます。
彼女がケイトなんだと分かり「目が合ったけど覚えてないかな?」と手紙を送ります。
美人と褒められたケイトは「2006年7月10日、9時5分に電話をかけて」と手紙を書いている途中に電話が鳴ります。
まさか!と思いながら電話に出ると前にちょっとだけ良い関係になったモーガンでした。
アレックスは仕事場にジャックを連れて行くが急に車から飛び降りて何処かへ走り出してしまいます。
ジャックは人様の家の前でお座りしていました。
そこの住民はモーガンであり「恋人ケイトの医学研修が終わり次第、湖畔の家に住もうと思って探しているんだ」と言いました。
名前がケイトで職業は医師……あのケイトなのかと考えていると今夜のケイトの誕生日パーティーに招待されます。
手紙をやり取りするケイトで間違いなく、アレックスは自己紹介し「湖畔の家を探しているなら僕の後に入居すればいい」と伝えます。
ケイトは16歳の時に初めて恋人ができて駆け落ちしたが父親に連れ戻されました。そんな父親が病気になり「医者になってほしい」と頼まれいつのまにか自分の夢になったとケイトは話しました。
アレックスとケイトはダンスして雰囲気がよくなりキスを交わしました。
このキスが理由でケイトとモーガンは別れたのです。
もどかしい恋
ケイトは「なんか遠距離恋愛しているみたい。会えない男性にすべてを捧げたいと思うの」と母親に話します。
手紙だけの関係と知った母親は「まさか服役中じゃないでしょーね」と冗談で笑わせます。
そんなケイトは誕生日パーティーの時にキスしたのがアレックスだと手紙で知り驚きます。
父親が発作で倒れ入院し手術が必要になります。アレックスは「湖畔の家は父親が自分自身の手で建てて母親にプレゼントしたものなんだ」とケイトに知らせます。
アレックスの母親は家庭を支えていたが父親が建築家として成功し有名になっていくと変わってしまったので耐えられなくなって家を出て行ったのです。
その後母親は病を患って亡くなり葬儀に出なかった父親を許せずアレックスは家を出たのです。
手紙を読んだケイトは自分が現在働く病院だと分かり調べると死亡証明書を発見し担当医が上司のクリゼンスキーだと知ります。
手紙が出してすぐに父親を発作で亡くしたのだと知ったケイトは「辛いでしょう。そばに一緒にいてあげたい。一緒に夕日と湖を眺めたい」と手紙を出し湖畔の家まで車を走らせます。
出版は2年後であるがケイトはアレックスの父親サイモン・ワイラーの自叙伝を送り父親から愛されていた事を知らせます。
アレックスは自叙伝を読み涙を流します。
「どうしても会いたい」
「あなたは2年後よ」
ケイトは予約がいつも埋まっているレストラン「イルマーレ」で会いましょうと伝えるとアレックスは2年後の予約をしました。
ケイトはサービスであるワインを飲んで待つがアレックスは一向にやってくる気配がなく待ちくたびれてしまいます。
結末
「来なかったわ」
手紙を読んだアレックスはなんでか分からず謝罪します。
小説のように待つ事でチャンスはあると手紙を送るがケイトは断ります。
バレンタインデーの日に目の前で事故に遭った人が腕の中で息を引き取り待つ人々の悲しみを想ったのです。
「現実ではないし自分に与えられた人生を生きなくては。もう手紙を書かないで、そして探さないで」
納得できないアレックスは手紙を出し続けるがいくら待っても手紙は届きませんでした。
〜
ケイトはモーガンと復活し一緒に暮らし始めます。
アレックスはジャックが何処かへ走っていなくなってしまうがケイトがいずれ飼う事が分かっているので追うのを辞めます。
そしてケイトが望んでいる事を知っているため湖畔の家を譲るとモーガンに家の鍵を渡しました。
ケイトは自分が駅に忘れてしまった小説を家の中で発見し付箋してあるページを開きます。
「あれほど心の通い合う感性の似た相手は他にいなかった」
ケイトとモーガンは改築を頼むため新会社を訪ねるとアレックスの弟が応対します。
ケイトは湖畔の家のデッサンを見つけ誰が書いたのか聞くと「私の兄アレックスです」と彼は答えました。
連絡するにはどうしたらいいか訪ねるとアレックスは2年前の今日(バレンタインデー)事故で死んだと聞かされます。
場所を聞いたケイトはバレンタインデーの日に自分の目の前で事故に遭い自分の腕の中で亡くなったあの男性がアレックスだったのだと気付きます。
そして自分が手紙でその場所を指定していた事を思い出したケイトは急いで手紙を書いて出します。
「お願いだから来ないで。探さないで。愛している。まだ私のことを想ってくれているのなら待ってて。そして2年後、湖畔の家に来て」
間に合わなかったと諦めかけた時、アレックスが車でやってきました。
互いにゆっくり歩み寄ります。
「待ったのね」
2人は情熱的なキスを交わしました。