映画「ヒューマン・ハンター」ネタバレ結末/社会が崩壊した近未来、政府は弱者を強制移住させる

 

作品情報・キャスト

文明社会が崩壊した近未来の暗黒社会。

政府が指定する人々を強制移住させる任務に就く主人公を演じるのは「フェイス/オフ」や「ロード・オブ・ウォー」など多くの作品で主演を務めるニコラス・ケイジ。

強制収容地区「ニュー・エデン」の正体を知り、考えを改め反対勢力側へ・・・・。

監督=ロブ・キング◆ノア・クロス(ニコラス・ケイジ)◆レイチェル(サラ・リンド)◆ルーカス(ジェイコブ・デイヴィーズ)◆アダム(ヒュー・ディロン)など

 

ネタバレあらすじ

 ヒューマン・ハンター

経済破綻と気候変動により食糧難や民族大移動、内戦が引き起こされ社会は崩壊しました。

アメリカは国境に壁を築き、政府は設立した「人民省」という機関に全権限を委ね国民を隔離しました。

人民省のエージェントであるノア・クロスは収容地区ニュー・エデンに国民を強制送還する任務に就いており安全地帯を出て行き同意書にサインを求めるが人々からは「生き方を指図する権利はない」と責められます。

「極貧の者は社会の負担である。ニュー・エデンに行けばもっといい暮らしができる。サインしないのなら逮捕する事になる」

クロスは強制的に脅すが「真実を知っている」と刃向かい命をかけてライフルで挑んできたので仕方なく元コロラド州知事を射殺しました。

 

ニューエデンは人工過多や病気などの噂が広まり行くのを嫌がる人が増えてきているとクロスは報告します。

命をかけてまで頑なに拒否した元コロラド州知事の言葉「真実を知っている」が気になるクロスだがすぐに任務が入り送還対象者のレイチェルとその息子ルーカスを査定するため車を走らせます。

人里離れた2階建ての家屋に暮らすレイチェルは自立している事を証明するため11歳の息子ルーカスに亡き夫の革靴や服を着させ行儀よくするのだと言い聞かせます。

クロスは家屋を訪ねレイチェルから提出された資料をもとに生産力を計算します。乗ってきた車や身につけている銃に興味を持つルーカスに「消費量より生産することが国民の義務だ」と説明します。

貢献していないから移住させるのかと疑問に思うルーカスは友達がニュー・エデンに行ったが手紙を送ると言ったのにいくら待っても来ないと話します。

 

人民省のアダムは昇進候補者であるクロスの監視を開始していました。

食事をご馳走になっていたクロスは「こんな何もない場所では何も育たないし何でここで暮らそうとするんだ」と不満をぶつけます。

レイチェルは「幸せだからよ。明日息子の発表会があるの、ずっと練習してきた」と答えるが「省の考えは違う、12時間で荷造りしてくれ。息子には最善の方法だと言え」とクロスは言い放ちます。

レイチェルはクロスをおもいっきりぶん殴るが屋根上で遊んでいたルーカスが落下してしまいます。クロスの救命処置でルーカスは助かります。

12歳の時に母親が死に施設で育ったクロスは父親は覚えていないが母親の知り合いの男に釣りを教わり楽しんだ事を思い出し「思い出は大事だ」と考えを改め「送還を延期する」と報告しました。

 

帰宅するクロスだが「送還は決定事項だ、情けは必要ない」とアダムに言われます。

発表会で歌うことすら許さないアダムに「心はないのか」と言い放つが「24時間以内に片付けろ」と命じられてしまいます。

人民省でタバコを吸っていると「温室へ」と書かれたマッチ箱を受け取り向かいます。

書類を手にしてエレベーターに乗り込むと「だれにも尾行されていないだろうな」とラベッチに話しかけられます。

射殺してしまった元コロラド州のポケットにはラベッチの名刺が入っており「決して屈するな」と書かれていました。

どういう意味なんだと訪ねると「仲間がいる、君が必要だ」とチップを渡されました。

帰宅して確認するとニュー・エデンに送還された者は全員始末されている事を知ります。

 

ニュー・エデンの恐ろしい正体を知ったクロスはルーカスの発表会を見に行き「ここには住めないし止められない」と伝えるが人民省がやってくるのを目にし急いで荷造りするよう急がせます。

しかし、二階にいるルーカスに伝え下に降りるとすでにアダムによってレイチェルが人質になっていました。クロスは武器をすべて机に置くがルーカスが撃ったモデルガンがアダムに命中し怯んだ隙にクロスが飛びかかり、レイチェルはアダムが落とした銃を拾いました、

アダムの部下ポーターが到着するとアダムは拘束されており、クロスは母子を連れて車で逃走していました。

出世候補のクロスが候補者である母子を連れて逃げることに何のメリットがあるのかと人民省上層部は考え「おまえがクロスを阻止できないならニュー・エデン行きだ」とアダムに言い放ちました。

 

クロスは父親と釣りをした思い出の地でもあるカナダのジャックフィッシュ湖に行こうとルーカスに伝えるが文明社会が崩壊した今、湖なんてあるわけないから期待させないでとレイチェルは言います。

一方、アダムはクロスの家を捜索し国防総省の下請け業者ラベッチがエデン計画を漏らしたのだと分かりラベッチの家族を始末しました。

クロスはいきなり襲われるが妻や娘を襲った敵ではないことを確認されるとアドロフにアジトに案内されます。ドイツから旅行に来ていたアドロフは急にアメリカから出れなくなり自然の中でなんとか暮らしていました。

クロスは農場の女性と車を交換しており国境を抜け出したいなら生きているか分からないけどアドロフを訪ねるといいと教えられていました。アドロフは「もう湖は存在しないかもしれないし行けば戻ってこれないと思う。国境は要塞地帯で警備が厳重なので西から回って行け」と言い放射線測定器とヨウ素剤を用意してくれました。

原子力発電所があり周囲は高濃度の放射線で汚染されているのでそこを通れば行けるはずだとアドロフは思ったのです。

 

結末

アダムは手がかりを探すためレイチェルの家を捜索していたが配給カードを見て本名はアマンダ・ダグラスだと知ります。

調べるとアマンダは9年前に死亡していたが死んだのはレイチェルの方でありアマンダが隣人だった彼女の名を使っているのだろうと予想します。

軍のドローンが動きを察知しポーターが確認すると何ヶ月も車が通っていない場所に車が停車していました。アダムは車の中にクロスが乗っていると確信するが軍の映像なので人民省ではズームにして確認する事はできません。

その頃、車の中に待機していたルーカスは「ニュー・エデンに行ったら焼かれてお終いなんだ」と噂を話し始めレイチェルは「そんな話やめて」と言うがクロスは認めました。

ドローンがいなくなったのでクロスは車から出ると「なんで私たちを助けたんだ」とレイチェルに責められます。

クロスは「おまえは誰だ?」と本物のレイチェルの写真を見せます。ルーカスはクロスとレイチェルの間にできた子だったのです。

 

クロスは車を走らせるが人民省の追ってが現れたので容赦なく銃を乱射して横転させます。

廃工場でアダム達に追いつかれるとレイチェルは銃を乱射して追っ手を食い止め、クロスは車を裏口に回しトイレに行ったルーカスを助け出そうとするが地下道から脱出してきたルーカスが目の前に現れ急ブレーキをかけます。

そのままうまく逃走し野営するとレイチェル(本名アダムス)は「当時は隣人を食べるような状況でレイチェルが2歳だったルーカスを売ろうとしていた。だから助けるためにレイチェルを名乗り愛するあの子を守ってきたんだ」と言いました。

レイチェルは「実の母親ではない」、クロスは「自分が父親だ」・・・真実を話したらいいのか迷います。

 

高放射線区域を突破すると壁などありませんでした。放射能が漏れていると国民を脅し近付けさせないようにしていただけでした。

しかし、国境を越えるとアダム達に追いつかれレイチェルが射殺されてしまいます。

「ラベッチから渡されたチップをよこせ」

クロスは子供を巻き込むな、解放しろと訴えるとアダムは「気が変わらないうちに行け」と言いました。

クロスは「走って逃げろ」と怒鳴り、その後チップを渡すがデーターはカラでした。

クロスは観念して目をつぶるとアダムに射殺されます。遠くから見ていたルーカスは石を投げながら戻るとアダム達は狙撃され次々と倒れていきました。

ルーカスは「やっと会えたのに・・・」とつぶやき泣き崩れます。

(救ってくれたのはおそらくラベッチの仲間でカナダ側の人間)

保護されたルーカスはクロスから何か渡されなかったかと聞かれ首からぶら下げている物を渡しました。

そこにはニュー・エデンは広大なガス室と6つの焼却炉があり送還された者は殺されるとクロスがカメラを前に証言していました。

700万人が国に殺されたのだと知った国民は集結し革命を起こしました。

 

 

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