作品情報/運命の桃花 宸汐縁
「レッドクリフ」で孫権を演じたチャン・チェンと中国若手4大女優の1人ニー・ニーの共演、一途な愛を貫く大ヒットラブ史劇。
第4回金骨朶網絡影視盛典で「今年の優秀作品賞」を受賞し2020年愛奇芸尖叫之夜では最優秀ドラマ男優賞、最優秀ドラマ女優賞を受賞した作品。
夸父山桃林で父親の医仙・楽伯から桃林の外に出ないようにと言われて育った無邪気な丹鳥族の少女・霊汐は天界を魔君から救った戦神・九宸の武勇伝を読んでは胸をときめかせていました。
桃林を抜け出して天宮へ行った彼女は天兵に追われ不思議な場所に迷い込むと偶然にも5万年前に天界を救い長い眠りについていた九宸を目覚めさせることに・・・。九宸に仕える侍女として天宮に住むことになった霊汐だったが彼女には封印された魔君を呼び覚ます魔の力が宿っていたのだった。
ネタバレあらすじ
第22話/命懸けの賭け
魔道に落ちそうになっていた霊汐を間一髪のところで救った九宸は古より大妖を閉じ込めている鎖妖塔に連れていきます。
六界で最も堅牢な獄であり魔族に襲われる心配はありません。
楽伯が言っていたとおり自分の存在は魔君を目覚めさせるのかと不安を抱える霊汐は不気味な場所で待っているよう言われ必ず迎えに来てくれると信じて従います。
九宸は霊汐の周囲に仙力で結界を作り長生結が守ってくれるはずだと安心させ出て行きます。
その頃、天宮では天兵を殺した罪で青瑶が捕らわれようとしていたが治療している雲風が「数多くの命を救う医官が殺すはずないし疑わしい点が多くある。裁きは真相が分かるまで待て」と追っ払います。
時間は稼げたものの霊汐を守り続けるは難しいと思う九宸は万物を生みその変化を防ぐ神農鼎(神器)を持ち出すにはどうしたらいいのか司命に聞きます。
鎖妖塔で大妖を鎮めている古代神の神農が作った宝であり匹敵する変りとなる神器(伏羲骨・蚩尤刀・女媧石)は行方が分からないので持ち出すことは不可能でした。司命は霊汐を救うつもりなのだと察知し必死で止めるが九宸は振りほどき何も言わず出て行きます。
九宸は鎖妖塔に戻ると五碗が天兵に蹴っ飛ばされて負傷していたので仙力で元の大きさに戻します。妖獣となった五碗が天兵を蹴散らしたあと再び可愛い姿に戻しました。
妖獣が現われたと天宮軍がやってきたので協議を開くから扶雲殿に集まれと命じ、九宸は自分の心の臓となっていた女媧石を取り出し神農鼎と交換しました。
「もうしばらく待っていてくれ、この先何が起こっても私を信じてくれ」
待ってると返事する霊汐は九宸の精気が消耗していたので心配していると命綱だった女媧石を失ったから数日の命だろうと禍斗に言われます。
禍斗が手にする祝融火神の力の源である火精があれば九宸を救えるどころか体を温め続けられると知った霊汐は自分の聴覚と引き換えにする事を決断します。
第23話/死罪の宣告
「女媧石を取り出すなんて戦神のする事ではない、天宮と六界を捨てるのか」
九宸は怒る雲風に自分の精気が消耗するのを押さえ霊汐を人間界に送る手伝いをして欲しいとお願いします。
霊汐の魂を神農鼎で守って肉体を再生させ人間界で劫を受けさせれば魔気を浄化するすることができます。霊汐の命を一度奪い星が動いて吉祥の気が尽き洗仙池の威力が弱まる三日後に賭ける必要があります。
それを逃せば100年後になってしまうため九宸はあえて死罪にするべきだと同意するが、霊汐は鎖妖塔の看守・禍斗が持つ火精を手に入れるため聴覚と交換していました。
霊汐は「魔族の邪念を砕くためにその女は斬るべき」と愛する九宸の言葉を聞いて絶望し徐々に失っていた聴覚を完全になくします。
九宸の真意を把握出来なかった霊汐は再び鎖妖塔に戻され長生結を握りしめながら涙を流します。
霊汐が去っていったあと九宸は元瞳を呼び「天兵を殺した者が分かりました」と天君に報告します。
そしてすぐに鎖妖塔に駆け付けると天君の命により中には入れなかったので仙術を使って声だけを届けるが霊汐は聴覚を失っていたので何も聞こえません。禍斗は九宸の言葉を聞いてそうゆう事かと手を叩きます。
その頃、山霊界の景休は5万年前の幽都山で国主の子は亡くなっていなかったと翎月に報告します。天宮にいる霊汐だと知った翎月は急いで向かい娘を返してほしいと天君にお願いすると許可を得られるが霊汐は愛する九宸の手を煩わせたくないと自ら剣に向かい首を斬られました。
「何度生まれ変わってもあなたの記憶を失っているように願っています」と九宸の胸に抱かれながら霊汐は亡くなりました。
第24話/人間界への転生
九宸は涙を流しながら神農鼎で霊汐の魂を集めます。心配で駆け付けた雲風と青瑶は九宸が倒れていたので駆け寄ると万物の命を保つ火精が胸の辺りで浮いていたので九宸の体に埋め込みます。
山霊界の景休は天宮を訪ね、国主・翎月は娘を失った悲しみで紫雲台にて狼藉を働いてしまったのでご容赦くださいと願い出ます。天君は長年友好関係にあり翎月の娘だと知っていたら死罪にはしなかったので罪には問わないと告げました。
景休は代わりに許しを請いに行きお悔やみの言葉を頂いたことを謁見して伝えるが娘を失った翎月の恨みは強く幽閉されてしまいます。
丸一日寝てしまっていた九宸は火精のおかげで命が救われたと知り霊汐のおかげだと気付きます。急いで洗仙池に行き霊汐を人間界へと送りました。
人間界で赤子となって生まれた霊汐は慈幼局で拾われ大岳国の文官・林少海に引き取られます。見守る九宸は嬉しくて近付こうとしたが「今生で3度の劫を経れば霊汐の魔気は完全に消え生まれ変わる」と司命に言われ出て行きます。
霊汐の運命が変われば苦労はすべて無駄になるため雲風は青瑶に教えるが会いに行ってはダメだと伝えます。
そんな事はするわけないと言い放つ青瑶だったがそばで見守るためにも白兪医館を建てていました。するとさっそく林少海の妻・楊氏が赤子は耳が聞こえないのではないかと連れてきました。