作品情報/運命の桃花 宸汐縁
「レッドクリフ」で孫権を演じたチャン・チェンと中国若手4大女優の1人ニー・ニーの共演、一途な愛を貫く大ヒットラブ史劇。
第4回金骨朶網絡影視盛典で「今年の優秀作品賞」を受賞し2020年愛奇芸尖叫之夜では最優秀ドラマ男優賞、最優秀ドラマ女優賞を受賞した作品。
夸父山桃林で父親の医仙・楽伯から桃林の外に出ないようにと言われて育った無邪気な丹鳥族の少女・霊汐は天界を魔君から救った戦神・九宸の武勇伝を読んでは胸をときめかせていました。桃林を抜け出して天宮へ行った彼女は天兵に追われ不思議な場所に迷い込むと偶然にも5万年前に天界を救い長い眠りについていた九宸を目覚めさせることに・・・。九宸に仕える侍女として天宮に住むことになった霊汐だったが彼女には封印された魔君を呼び覚ます魔の力が宿っていたのだった。
ネタバレあらすじ/運命の桃花
第49話/赤い月の夜
縛霊淵に飛びこんだ翎月は父親の垣渡と再会し「魔界の門から最も近い場所で誰もが理性を失ってしまう場所だ」と言われます。
国主を奪われたと勘違いしていたので烈夷の息子・仲昊が魔君に屈して山霊界を滅ぼし鳳凰族の血液で縛霊淵を開いて魔族の大軍を招き入れようとしていたから自ら飛び込んだのだと教えます。
その頃、景休の命令で花煙は元家の祠堂に忍びこみ神器・攢心釘を盗み出していました。元瞳は神器が盗まれているのに気付き天雷真君に報告すると魔族の手先が天宮にいたのだろうかと天君は思います。
林黙が後一日の運命なのに神農鼎を見ると元神に何の変化もないので九宸は景休が何かしたのだろうと思い司命の制止を振り切って出て行きます。
景休は林黙のために誕生日を祝う麺を作って食べさせると景休の命珠で生き延びている林黙は痛みを代わりに受けるなんてと涙を流します。景休は幼い頃に両親と一族を悪党に殺され独りぼっちになり敵討ちのためだけに生きてきたが林黙と出会い生きる希望を得たのだと伝えます。
何があっても自分の目が届く場所で幸せに生きて欲しいと景休はお願いします。
そして攢心釘を黒蚩に届けさせた景休は赤い月の夜、手薄となっている山霊界に戻ります。
仲昊は魔界につながる幽冥門を開け放ちくぐろうとするが翎月と垣渡が立ち塞がり更に駆け付けた景休に殺されてしまいます。逆賊を殺した景休は一族の仇討ちのために垣渡を始末し止めようとした翎月は赤鷩に斬られます。
景休を追って縛霊淵にやってきた九宸は「誰の心にも魔が潜む。善悪は紙一重ゆえ行く道を誤るなと景休に伝えよ」と赤鷩に言いました。九宸は翎月がまだ生きていると気付きすぐに治療し宮女に後を任せます。
小白の鳴き声を耳にした林黙はドアを開けて抱き締めるが花煙を追っていた元瞳が神獣の匂いがすると現われ「霊汐なのか」と驚かれます。
林黙は人違いだと伝えるが「お前が生きていると分かればあの方は終わりだ」と首を絞められます。すると小白が本来の大きさに戻り林黙を乗せて出て行きます。
元瞳に追いつかれて落下した場所は魔君の目の前であり駆け付けた天雷真君も霊汐が生きていた事に驚きます。
林黙は自分は霊汐ではないと訴えると元瞳の攻撃に遭うがそこに九宸が駆け付けて守ります。九宸は朝日が昇る前に劫を終えさせなければならず「そなたが霊汐だ。景休がそなたを救った物を渡してくれ」と要求します。
第50話/死と復活
林黙は景休から貰った命珠を差し出せば自分は消えてしまうのかと聞くと「今を逃せばもう救えなくなる。皆が再会を待っている」と九宸に言われます。
霊汐だと言われても信じられない林黙だが愛する九宸のためならと命珠を差し出します。阻止しようと向かっていた景休は胸を押さえて倒れ九宸は涙を流しながら林黙を抱き締めると徐々に消えいき魔君は滅びました。
劫を終えた霊汐は上神に昇格して天界に帰還します。神農鼎は鎖妖塔に返され女媧石を得た九宸の体は息を吹き返します。
九宸はすぐに天尊を訪ね女媧石を戻すためにお体を損なわせてしまった事を謝罪します。
霊汐は桃林に帰り楽伯の位牌に挨拶したあと林黙だったころに天宮で起きた出来事を再会した承安から聞きます。
青瑶が石封の刑になった雲風の前から離れないと知って会いに行き涙の再会を果たします。掟に背いて命懸けで助けてくれた九宸に何故会いに行かないのかと青瑶に言われるが恨みを知り仙力も増した霊汐はまずは仕返ししてあげると告げます。
霊汐は天宮を訪ねると幽都山で霊汐が亡くなったから魔君が滅びたと思っていた天雷真君や元瞳は驚きます。
天君は潔白だったから魔気を払い生きる機会を得たのだろうと迎え入れます。
不孝にも赤子の時に魔気を帯びたが誰も傷付けていないし魔とも関わりがないのに生きたいと願うのは罪なのか、それを救ってくれた九宸は罪なのでしょうかと訪ねます。
「私が九宸を罰するとでも思ったのか」と天君に聞かれた霊汐はガヤガヤうるさい天雷真君に目をやり「天君は頭の固い誰かさんとは違います」と答えました。
「上神に昇格したのだから恨みあらわに品位を損なってはならぬ、九宸は見事な策で魔君を滅ぼしたのだから立派な功績だ」
九宸が罪に問われないと知り安堵した霊汐は雲風を助けるために元瞳を告発します。
紫雲台の兵を殺し青瑶に罪をなすりつけた事、楽伯を惨殺した事、幽都山にて配下を殺し丹薬のせいにして青瑶を陥れた。
動揺する元瞳はデタラメだと言い放つが霊汐は自分が持つ神器「水月鼎」で回光鏡を復元し映像として証拠を見せました。
第51話/母への孝行
九宸は司命から霊汐が天君に謁見していると知らされ駆け付けるとちょうど出てきた彼女と涙の再会を果たします。
扶雲殿では司命が気を遣って下がろうとするが霊汐と再会できた事が嬉しい十三が空気読めずに居座ります。
罰を受ける元瞳はこれまでの元家の功績に免じて命は助けられるが仙骨を除いて仙籍から抹消し人間界に落とされる事が決まります。
石ばあやが山霊界に戻り意識が戻らない国主・翎月を必死に看病します。霊汐は九宸と会えて嬉しいものの林黙の記憶が残っているので自分が誰だか分からず考えを整理するのに時間が必要だと思い母親がいる山霊界に行くことにします。
九宸に別れを告げ山霊界に到着した霊汐は翎月への謁見を求めると上神に昇格した景休が涙を浮かべて出迎えにやってきます。
景休は国主翎月の実の娘で霊汐公主だと紹介すると重臣達は一斉に跪きました。霊汐は母親に会いに行くが意識がないので付きっきりで看病する事を決意します。
翎月が目覚めると縛霊淵を開いて垣渡を殺した事で罰を受ける事が予想されるので景休は始末しようとしていたが霊汐のために思い留まります。しかし二度と目覚めないように細工するのだった。