作品情報とキャスト
高麗末期から朝鮮建国史を豪華キャストで映像化した韓国歴史ドラマ。
高麗末期年、父親が罪人の汚名を着せられたフィと母親が奴婢出身だったために差別されてきたソノは親友であり共に武芸に励みます。武科試験当日、フィは勝利するが高官であるソノの父が仕組んだ不正によって不合格となり遼東征伐のための戦場へと送り込まれてしまう。3カ月後イ・ソンゲ将軍(朝鮮王朝建国者)から遼東征伐は不当だったと始末を命じられたソノはフィと再会する。そのころ、イ・ソンゲの五男イ・バンウォンは父が後継者に弟を指名したことを知り王座を狙うことを決意した・・・。
ネタバレあらすじ
第12話/革命と復讐
自分を殺す舞台まで作った王様の判断に失望したバンウォンは今まで尽くしてきた事を激しく後悔し「これから流れる血液と涙はすべて王様のせいでございます」と告げ去ります。
フィに「ご苦労様でした」と言われたバンウォンはその言葉すらも父親からもらった事ない事に気付き王宮へ続く橋を破壊しました。
バンウォンはフィの決意を感じ取り「全員生きろ」と命じ都に向かって進軍します。
橋を破壊されたと知った王様はバンウォンの狙いはナム・ジョンだけでなく国を覆す気だと気付き王宮へ戻ると命じます。またフィの後ろにバンウォンがいると知ったソノも橋を見て「これは乱だ」と気付きます。
相打ちしてくれれば良いがバンウォンが圧勝すれば自分の立場が危ういと気付き都に向かいます。
ナムは駅制も烽火もヒジェ(梨花楼の行首)が手にしていたので使えず外へ続く道は遮断されていると知り戦だと気付きます。
大君たちに「王様が危篤ゆえ参殿せよ」と偽りの王命(この場合、世子に権利がある)を下し禁軍(王室の警備を担当する軍隊)を使います。
駆け付けたソノは偽りの王命で呼び寄せ始末したら名分を与えてしまうと激怒すし「これ以上動くな、命令は自分が出す、逆らったら斬る」と伝え出て行きます。
バンウォンは「今夜ナムを斬るので命が欲しければ隙を見せるのも狙うのも控えて下さい」とバンガンに忠告します。
フィは志をともにするので大君旗を下さいと願い出て受け取り私兵を率います。
バンガンと一緒に参殿するバンウォン、先に足を踏み入れたバンガンは「刀を預かります。従っていただけない場合は斬ります」と門番に言われ全員始末し「これで参殿する形にはなったから順化坊へ行く」と去って行きます。
バンウォンはそのまま待っていると兵を率いるソノがやってくるが兵の中の半分はパク・チドの部下である黒蛇組でした。
一掃したバンウォンは門を閉じた向こう側にいるソノに対し「ナムは偽りの王命をだして大君たちを殺そうとした。よって逆賊に罪を償わせる」と叫びます。
ソノはバンウォンに王になる名分まで与えてしまったと悔やむとナムが禁軍を思政門に集めていると報告を受けます。
ナムは順化坊へ移動中のバンウォンを始末するよう命じていました。フィは門が開くのを待っていると「王様が宮殿に向かっている、三軍府を動かされる前に終えないと」とヒジェから知らされ「必ず戻る」と伝えます。
門が開き禁軍が出てきたのでフィは配置に付くよう命じ襲撃をかけヒジェは炎で王様の行く手を遮ります。
激しい戦火の中フィに恨みを持つチョンガにいきなり狙われるがナムが敵味方関係なしに放てと弓部隊を配置したので身を隠すよう命じます。
ソノは王様が戻るまで持ちこたえれば助かる見込みはあると考えナムの元に合流します。
順化坊に到着したバンウォンはナムが酔月堂にいると報告を受け「世子がいる王宮と酔月堂、どちらを攻めるのか」と聞かれます。
「フィを待つ」と告げると大君旗を持ったフィがやってきたので「三軍府と都堂を掌握するからお前は酔月堂を攻めよ」と告げます。
三軍府を奪取したバンウォンは「文武百官は速やかに集まれ」と礼曹に命令を伝えさせます。フィはパク・チド達と兵を率い酔月堂を包囲して突入します。
立ち塞がるソノに対し「我々の縁もここまでだ」と告げ衝突します。かつて親友だったソノに剣を突き刺したフィ、あとはナムを殺すだけだったがとどめを刺せずにいました。
フィは覚悟を決めて剣を振り上げるが「友の父親を殺した罪悪感を一生抱えて生きるな」とバンウォンがやってきてナムを斬りました。
バンウォンはそのままナムと結託した王族を皆殺しにして王宮に向かいます。世子は王様を迎えに行くと出て行こうとするがバンウォンは動いたら始末しろと命じていたので斬られます。
到着する王様だったが多くの死体が転がっておりその中に世子がいたので膝をつきます。バンウォンは「すべて王様のせいです。欲をかき王座を守るために子供達を争わせ楽しんでいた」と告げます。
第13話/王様の反撃
戦はナム・ジョンと世子を始末したバンウォンが圧倒的な勢いで勝利したがフィは多くの犠牲者を見て罪悪感に苛まれます。
「逃げずに耐えろ、己と私のためにしっかり立て」とバンウォンに力強く訴えられるがフィは疲れたから休みたいと望み、ヒジェから「これから静かに暮らしましょう」と誘われます。
ソノが生きている事をヒジェから知らされフィは向かうと自害しようとしていたので止め、「生きてくれ、最後の頼みだ」と告げて去ります。
バンウォンは王様に謁見し「バングァ兄上を世子にして直ちに譲位し上王の座にお就きください」と願い出ると矢を放たれ「この国はまだ私のものだ」と拒否されます。
逆賊の子として捕らわれたソノは「王様を扇動したから革命が成功した。おまえごときが出来るのは生きて私の国が変わる様を見届けることだけだ」とバンウォンに釈放されます。
屈辱を受けたソノは「わたしの国は終わったがお前の国は見たくない」と言い放ち復讐を誓うと生き延びていたソンノクから女真族を配下にするべきだと言われます。
その頃、王様はバンウォンに禁軍まで奪われたと知り乱に誰が関わっているのかを詳しく調べ皆殺しを命じました。
王様の帰路を止めた梨花楼に兵が押し寄せ妓生が片っ端から斬られていきます。返り討ちにしていたフィはヒジェが危ないと思い駆け付け一掃するとヒジェが倒れているのを発見します。
第14話/人々の国
ソノが女真族の族長になった頃、フィは負傷したヒジェを連れて逃げだすと山中で官軍に囲まれてしまうが異変に気付いたバンウォンに救われます。
フィは「これ以上苦しむ仲間の姿を見たくない、私には人々の国です。大君の国とは何ですか」と聞くと「そんなお前達を守るのが私の国だ」と言われます。
フィは「大君を王にして見せます。もし我々を捨てたら殺します」とバンウォンに宣言しました。
イ・ソンゲは上王の座に、次男バングァが定宗として第二代王になります。
バンウォンは世継ぎを決めるべきと訴えるが玉璽を持っている上王が反対しているのでどうする事も出来ないと定宗は言います。
探られていると気付くバンウォンとフィは金と酒に溺れるふりをしてずっと生活しており剣術が衰えたように4男バンガンに思わせます。
バンガンはバンウォンが母親の命日に備えて狩りに出ることを知り納屋に隠していた武器を狩り場に移すよう命じました。
しかし武器庫とアヘン窟の私兵が襲われたと知り女真族の頭に会いに行くとソノだったので驚きます。
「バンウォンはお前に乱を起こさせるために隙を見せて待っているんだ」
やはりそうだったかと納得するバンガンは同じ敵を持つソノの計画に従う事を許可します。
ソノはバンガンを王にするつもりがない上王に謁見し「玉璽を守って時間稼ぎをしてください。私がバンウォンを始末しますので明日の暴君を始末し王にお戻りください」と願い出ます。
フィはバンガンが女真族と手を組んだ事を知りバンウォンに報告して待ち伏せ場所を変更します。女真族の潜伏先を突き止めると既に逃げられていたが痕跡からソノが生きている事を知ります。
ソノもバンウォンの先鋒がフィだと知るなかアヘン窟に乗り込んでからフィの様子がおかしいので何があったか調べろとバンウォンは部下に命じます。
フィは配置に付くため馬を走らせるがソノが立ち塞がり「私の国にバンウォンとお前はいない」と剣を突き刺されます。