与君歌~乱世に舞う運命の姉妹~
歴史事件をベースに描かれたチョン・イー&チャン・ユーシー共演の中国ファンタジー歴史ドラマ
あらすじ&キャスト
勢力が二つの派閥に別れる大興王朝の時代。
実権を握れない若き皇帝の武宗・斉焱を守る紫衣局、そして斉焱を即位させたものの皇権と大臣を支配するために将棋営を主導する大宦官・仇子梁。
紫衣局の程若魚は皇帝の護衛官として宮中に入り、仇子梁の養女・仇煙織は思惑を抱きつつ斉焱に近づいていく。
そんな二人は家族を殺され長年離れ離れになっていた姉妹であることを知り・・・
ネタバレあらすじ
最終回49話・終局の末に
斉焱はすべての官吏に参内させるよう韓定に命じ再び珖王や重臣たちを朝議に集めます。執剣人である程若魚(王若泠)が先帝の遺詔を広げて掲げると斉焱は朝露の変が起きた日に記されていたもので本物だと明かします。
この遺詔には隠れた秘密があると告げ水に浸すよう指示すると、珖王の名が消え儀王の名が浮かび上がりました。ずっと計画していた左相はありえないと動揺する中、斉焱は義に尽くしてくれた珖王は先帝と私に利用されたのだと言い頭を下げます。
朝露の変のとき、失敗を恐れた先帝が斉焱を守るために身代わりで珖王を選び仇子梁の怒りを向けさせたのだと明かします。先帝から嫌われていた珖王はなんで自分に皇位を継がせようとしたのか分からなかったがここへきて納得します。
殺されずに軟禁された先帝から計画を進めよと命じられたが斉焱は賛同できず珖王に俗世を離れさせたのです。隠棲したおかげで殺されなかったのだと珖王は頷き、権力をほしがり皇位を継いでいた場合いずれ明るみになり天下の笑いものになるところだったと言います。
斉焱は重臣たちの前で次期皇帝は珖王だと宣言し詔を珖王に渡します。
李則寧が桃夭の腕輪に惑わされた件で李得昀の嘆願書を持ってきた韓定は去り際に笑みを見せます。程若魚は裏切り者だと思っていたが左相が買収してきたら応じるよう斉焱が命じていたことを知ります。
やるべきことを終えた斉焱は、これでようやく一緒にいれると程若魚に告げます。程若魚は協力の見返りに欲しいものを頂戴すると弥紗が約束していたと知り、おもわず陛下は駄目だと口走ります。
戦いも平和な光景も目にしていた弥紗は栄華を極める時代に生まれなくても明君と賢臣に会えたと感謝し程若魚を抱きしめると別れを惜しみつつ鎮呉へ帰ります。
賞灯節の夜に斉焱と程若魚は楽しむが、斉焱は一人になっても楽しい日々を送れとつげると倒れます。駆け付ける珖王は毒をもって毒を制したが限界を迎えたと言われ混乱すると、処方していた薬の中に毒を少しづつ忍ばせていたと神医から知らされます。
不届き者だと責めるが斉焱から命じられていたことだと知り珖王は目に涙を浮かべます。斉焱が急死したら皇帝殺しの大罪人となってしまうが程若魚は必ず目を覚ますと信じ丹薬を飲ませます。
目を覚ます斉焱は、王揚に託された使命と先帝の意志、興の存亡のために生きてきたが朕は皇帝に相応しかっただろうかと言います。平和が訪れたのは陛下の功績だと称えられるなか、慎重に一歩一歩歩んできた斉焱は疲れ果てたので来世は思うままに生きたいと告げます。
太皇太后や重臣たちが駆け付けるなか、斉焱は珖王に皇位を継がせることを勅命し崩御します。
即位した珖王は年号を平中と改めると玉娘を執剣人に任じます。皇宮から出る程若魚は麺館を開いて商売を始め斉焱のためにも人生を楽しもうと努力するのでした、終。
鑑賞感想
見所は第三の人物、そして珖王の選択といったところでしょうか。
正直、斉焱は死ななくてもよかったのではないかな。すぐに亡くなってしまうのなら珖王の義はもちろん信じているけども焦る必要がないからなぁ・・・。
そしてドラマに在りがちなんだけど死期が迫ったり危篤になってから異様にセリフが長いと感動が途中で薄れてしまうのよね。珖王が義を選び斉焱が先帝の遺詔の秘密を教え、そしてようやく結ばれて程若魚を娶って終わりにしてほしかったなぁ。
仇子梁の勢力がどれだけ凄まじいのかがよく分からなかったし程兮の存在も引っ張り過ぎにか感じた。
なんか読み返すとすべてダメ出しになってしまったけど残念な部分を書いただけでとても面白かったですよ。とにかく第三の人物がだれなのか、とても混乱させられた。最初に珖王を怪しんで結局珖王だったけど途中でいろんな人を疑ったもの!
珖王はせっかく計画を実行中なのに程兮が勝手なことをするから大変だったでしょうね。斉焱は最初孤独から始まり常に監視のもとに置かれ傀儡の王だったけど慎重に進めよく仇子梁を倒したよね、復讐を誓う仇煙織の存在も大きかったね。