中国時代劇「贅婿」
布商を営む蘇家の贅婿(婿養子)に転生したビジネスマンが現代の記憶を活かして困難を乗り越えてゆく痛快歴史ドラマ
あらすじは?
大手企業の幹部・江浩辰は何者かに襲われ意識を失う。目を覚ますと武王朝で布商を営む蘇家の娘・蘇檀児の贅婿(婿養子)・寧毅に生まれ変わっていた。
「家業を継ぐ証である実印を檀児が手に入れたら寧毅の借金と二人の婚姻は帳消しとなる」という契約を檀児と交わし離縁状まで用意する。
檀児に横恋慕する烏啓豪や檀児に代わって家業を継ぐことを目論む叔父親子から数々の嫌がらせを受ける寧毅たちだが知識を存分に発揮して夫婦で協力しながら実力で相手をやり込める。正式に家督を継ぐことを認められた檀児だったが、それは同時に寧毅との婚姻解消を意味していた。
キャストは?
全36話で紹介
ネタバレ感想/贅婿
第1話・契約
8年連続で掲載されていた経済小説の打ちきりが決定してしまい江皓辰は物語を終わらせるために結末を書き終えます。
するとアイデアが浮かび同じ人物を主人公にしたコメディー小説を書き始めます。
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何者かに襲われ意識を失った江皓辰は目を覚ますと現代から武王朝に転生した寧毅(ニン・イー)になっていました。
婿殿がお目覚めだと騒ぎになっており寧毅は侍女の小嬋(シャオチャン)を捕まえいろいろ訪ねると江寧三大布商の1つである蘇家にいることが分かったがお嬢様・蘇檀児の贅婿(婿養子)だと知らされます。
礼服を着せられ妻となる蘇檀児をこっそり見に行くが花嫁衣裳を試着していた牛ばあやを見て勘違いし逃げ出します。
蘇檀児(スー・タンアル)は窮地に陥ると従兄の蘇文興から虐げられるが机の下に隠れていた寧毅が我慢ならず出てきたので驚きます。
「大義を口にしているがようはあんたら父子は店の権利が欲しいだけだろう。女が店の管理をして何が悪い」
新店は蘇檀児が任されることになり安堵する寧毅は婚礼は考えさせてくれと主に頼むが妻の姿を目にしあまりの美しさに膝から崩れ落ちます。
寧毅はこんな美女が妻になるのかと喜ぶが実印を手に入れるために借金がある自分と契約を交わすのだと知って落胆します。
護衛隊長・耿直と小嬋に見張られ招待客の顔を覚えさせられた寧毅は翌日、婿入りとなるために輿に乗るよう強いられます。
第2話・婿殿の機転
輿に乗って蘇府に到着した寧毅は男が花嫁だと集まった民たちから笑われます。
蘇文興は恥をかかせてやろうと客人を集めてやってきます。蘇檀児が心配で見守るなか寧毅はまったく覚えていなかったがお祝いの言葉が欲しいとお願いして一筆書かせ、それを見て名前を呼び感謝を伝えます。
寧毅と蘇檀児は向かい合い夫婦の契りを交わそうとすると烏家の長男・烏啓豪が現れ「私を嫌っているのではないことは分かる、蘇家を離れたくないのだろう」と蘇檀児に言います。
蘇檀児が商いをする間柄なのだから勘違いしないでと発言したため寧毅は勝ち誇るが子を連れた女が酷いと泣きながらしがみついてきます。
婿養子になるために妻子を捨てるような人が蘇家に入れるのかと烏啓豪は叫ぶと、寧毅は親子鑑定を強いられるが古臭いデタラメなやり方だったので烏啓豪も息子だと告げます。
そして血液が交ざることを証明し、「お前が息子でないと言うならこの子も違うよな?婚儀を台無しにしたのだから謝れ」と烏啓豪に言い放つと蘇檀児の母親は面白い人だと認めます。
あらためて婚儀が執り行われ寧毅と蘇檀児は夫婦となります。初夜を迎えちょっぴり期待する寧毅だったが蘇檀児は新店に向けての準備に忙しく小部屋に行くよう言われます。
婚儀に顔を出さなかった舅から蚊よけのお香が届き部屋にぶら下げます。
寧毅は蘇文興に見下されつつも茶を入れろと言われ従うが何度もさせるので茶を顔にぶっかけ、向かってきた蘇文興を返り討ちにして叩き潰します。
そんな勇気があったのかと耿直に称えられたので「お前も密かに足払いして転ばせただろう」と褒めます。
第3話・開業
新店を準備を勧めていた蘇檀児だが屋根に穴が開き豪雨によって目玉商品の暮雲紗が濡れてしまいます。
蘇仲堪はここぞとばかり経験がない女に任せるのが間違いだったと訴え知州と県令が来るのに根に持たれたら商いに支障が出ると追い込みます。
蘇檀児が暮雲紗を宣伝していたために並んでいた客からは商品は本当にあるのかと訴えられます。
どうしたらいいか話し合っていると、ここぞとばかり蘇文興がニヤニヤしながら現れ共同で店を営むなら後始末は付けてやると言います。
寧毅は客のもとに向かう蘇檀児に自分が行くと止めて開業し割引イベントで客を引き付けます。
ならず者を雇って客に暴動をけしかけていた蘇文興は開業日に驚くほどの利益をたたき出したので父と共に悔しさを隠しきれずにいました。
寧毅は実印を奪うために蘇文興が屋根に穴を開けさせ店で騒ぎを起こさせたのだと蘇檀児に告げます。証拠はないとがっかりされるが証人と物証はあると足跡を見せ、警戒させるより泳がせて動きを探ったほうがいいと勧めます。
寧毅は芸館で遊び酔っ払うと蘇仲堪が離縁して追い出すべきと訴えたので蘇檀児は家で反省させ男徳学院に通わせると蘇家主に言います。
第4話・男徳学院
芸館で遊んでしまった寧毅は入り婿の心得を学ぶため男徳学院に送られます。
贅婿の分際で芸館に行ったのかと皆に驚かれどんな場所なのか話してやるが、大した過ちを犯してもいない贅婿たちの悲哀を知り夫婦は平等であって人権があるだろうと訴えます。
今まで黙って耐えていた贅婿たちは反発するようになり学園を出て行く寧毅に声援を送ります。
寧毅は湖を散歩していると秦嗣源と康賢が囲碁をしていたので眺めます。声をかけられ囲碁に誘われると康賢は皇帝の娘婿で駙馬であり更に男徳学園の院長だと知ります。
蘇檀児の店で偽物の伝票が大量に出回り客が騒ぎ出します。役人がやってきて詐欺かと疑われたので暮雲紗がないのに自分たちで偽物を作って売るはずないと訴えます。
すると蘇文興が慌てたフリをしてやってきて「このままでは店が封鎖されてしまうから、うちらが持っている暮雲紗を使えばいい」と訴えてきます。
蘇檀児は感謝すると共同で管理するのが条件だと言われます。大量の伝票を渡したら偽物が出てくると最初から気付き手を打っていた寧毅は駆け付け「そろそろ演技は終わりだ」と蘇檀児に告げます。
本物の伝票は濡らすと蘇檀児のサインが浮かび上がるようになっており役人に見せて証明すると寧毅は「蘇氏布店の印を持つ者が犯人だが一人しかいないな」と蘇文興に目を向けます。
役人に連行されそうになった蘇文興は使用人のせいにして誤魔化したので蘇家主のもとに連れて行きます。
蘇仲堪は仕方なく従妹を罠に嵌めるとは何事だと主の前で息子をひっぱたきます。寧毅は実印が欲しい気持ちは分かるしまだ子供だから投獄する必要はないと寛大な心で止めてやるが形だけのお仕置にしましょうとトゲだらけの枝を渡します。
全36話あらすじ一覧
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29話~最終話(36話)