作品情報・キャスト
布商を営む蘇家の贅婿(婿養子)に転生したビジネスマンが現代の記憶を活かして困難を乗り越えてゆく痛快歴史ドラマ
大手企業の幹部・江浩辰は何者かに襲われ意識を失う。目を覚ますと武王朝で布商を営む蘇家の娘・蘇檀児の贅婿(婿養子)・寧毅に生まれ変わっていた。檀児に横恋慕する烏啓豪や檀児に代わって家業を継ぐことを目論む叔父親子から数々の嫌がらせを受ける寧毅たちだが知識を存分に発揮して夫婦で協力しながら実力で相手をやり込める。正式に家督を継ぐことを認められた檀児だったが、それは同時に寧毅との婚姻解消を意味していた。
全36話で紹介
ネタバレ感想/贅婿
第9話・絹の買い占め
江南の絹を烏啓豪に買い占められた蘇檀児は頭を悩ませると絹を買えるかというより歳幣自体の問題だと寧毅に言われます。
一文無しになったら皮蛋を売ればいいと言われ手伝わないなら皮肉は止めてと告げると東市に私蔵する絹があるようだと番頭に言われます。
烏啓豪が買い占めるという事は最初から何やら知っていたようだと思う寧毅は康賢と秦嗣源を訪ねます。商いは皇商だけが担ぐのに歳幣の扱う量が増え入札の公示がないのは今年の商いを公にできないからではと相談します。
そのころ、蘇檀児は絹を求めて東市にやってきていたが烏啓豪から寧毅がいたらお前の立場もなくなり追い出されるだろうと番頭が唆されていたために待ち構えていたのは烏啓豪に閉じこめられてしまいます。
烏啓豪なんかと手を組むつもりはない蘇檀児は「烏家の財力と祖先の英華に頼っているだけで大した能力もない」と言い放ちます。
寧毅は蘇檀児が東市に向かったと知り耿直を連れて駆け付け馬ごと突き破って突入します。そして二階に逃げた烏啓豪を追い詰め何発も殴りつけます。
烏家を破滅させてやると告げ蘇檀児と手を繋いで寧毅は去ると烏啓豪はまたしても父親から叱責されます。
寧毅は裏切った席番頭は新天地で闇落ちしたとして業績の良い廖を番頭に昇格させ烏啓豪が予約した絹を10倍の値で買い上げろと告げます。
すると烏啓豪はだったら20倍を出すと阻止したため烏啓豪だけでなく席番頭もバカだったんだなと思います。
第10話・商機をつかめ
寧毅のアドバイスを受け皮蛋を売り始める聶雲竹は宋都尉がやってきたので感謝します。しかし美女目当てで手を握ってきたので妹の元錦児は蹴っ飛ばし買わないなら消えろと言い放ちます。
寧毅の男徳学院の学友たちが店を手伝いに生きて皮蛋料理を次々に披露すると瞬く間に売れ始め、寧毅は商機と見て加盟したい者に署名させフランチャイズを始めます。
寧毅が新しい商売を始めたと知った烏啓豪は宋都尉の名前を使って屋台を潰します。仲間が殴られけがを負ったので寧毅は10倍にしてやり返すと乱闘します。
また蘇檀児は客を烏家に取られたので店を閉じると蘇仲堪は相談もなしに何やっているんだと怒ります。
蘇檀児は一か月猶予をいただき失敗したら実印を返すと言い、寧毅は使用人もふくめ解雇はしないし店を閉じたのは金を得るためだと告げると蘇家主は何やら勝算があるようだなと受け止めます。
寧毅はいくつもの屋台を作り路地裏で販売させ、会員制にしポイントがたまれば一つ無料となるサービスを始めます。
売り上げを使い聶雲竹の料理店「竹記飯荘」を開き本店とすることを告げます。
そのころ、宋都尉は人前で自分が歳幣の商いを任せたと烏啓豪が豪語したと知りこれ以上口を滑らせ計画に水を差せば首をはねるぞと烏啓豪に言い放ちます。
第11話・人脈を利用せよ
宋都尉に襲われ危ないところを助けられた寧毅は怪我を負った女任侠を妻と別居した時のために購入していた屋敷に案内します。
寧毅は男徳学院の有志たちの協力を得て竹記飯荘をオープンさせ店主の聶雲竹は華やかに登場します。
韓徳成は秦嗣源に取り入ろうとするが会ってもくれず文すらも受け取ってもらえません。門前払いをくらい困惑していると康賢と秦嗣源が寧毅と仲良くする姿を目にし驚きます。
寧毅は今まで冷たい態度をとってたくせに急に韓徳成が親切になったので自分を通して秦嗣源に取り入ろうとしていると察知し、文を渡してもいいが礼は礼で返すべきだから隠し持っている絹を蘇檀児に譲るよう告げます。
蘇文興はせっかく買い占めたのに蘇檀児に引き継がせろと言われたのでどうゆう事だと訴えるが渡していた賄賂を返され愕然とします。
江北の絹を蘇檀児から買った大川布店が売りに出すと烏啓豪は買い占めようとします。しかし席番頭から蘇文興の物だったので寧毅が大川布店と結託して噂を流した可能性があると言われ今は静観するべきと思います。
男徳学院の者たちは烏家の店に行き「寧毅とかいう男は大川布店の絹を買うために店を閉め銭荘で金を借りたらしいぞ」と席番頭に聞こえるように話します。
そしてこっそりと「竹記で相談がある」という文を席番頭に渡し彼がいなくなったら慌ただしく出て行ったがどこへ行ったのだと大きな声でしゃべります。
席番頭は寧毅から大した話もなかったので何で呼ばれたのか考えていると馬車に乗る烏啓豪に見られ蘇家の協力者だと誤解されてしまいます。
蘇檀児は大川布店に通常より安く売ったが誰が買った口外しないよう契約していました。そのため烏啓豪は寧毅が買ったのだと確信し「寧毅に歳幣の商いは譲らないから困って解約に来たらどうするんだ、提示額は知らないが倍を出す」と話を持ち込みます。
第12話・周辺国の動き
絹を欲しがるのは歳幣のためで烏家との契約を破棄すれば違約金だけでなく前もって告げていた10倍に加え5倍払うと寧毅は絹商たちに話を付けます。
寧毅は一生皮蛋を売ることになるだろうと烏啓豪は父親に告げるが大川絹店が烏家と契約を交わし一疋3500文で譲ると知った絹商たちが怒って店に押し寄せてきます。
「絹の価格は上がる一方なのに半分の手付で絹を独占するとは何事だ、権勢を借りて搾取るというべきだった。寧毅なら我らに損はさせない」
烏啓豪は金は払うと告げるが宋都尉の莫大な接待費や大川絹店に多額の現金をまわしていたため資金難に陥り闇銭荘で多額の借金をします。
烏啓豪が闇銭荘に行ったと知る蘇文興は歳幣が巨万の利を生むのだろうと思い蘇檀児に絹を譲ってしまった今、資金不足の烏啓豪に金を貸してやるべきだと蘇仲堪を説得します。
靖国が梁国の守備軍を大破し都を失った梁は靖への併合が決定的となります。
秦家の屋敷に秦嗣源に復帰を促そうと左宰相の李岡がやってきます。寧毅は刀を手にした役人に連れていかれ失礼だと屋敷の前で喚くが秦嗣源がいて右宰相だと知り驚きます。
そこに寧毅が連行されたと勘違いした蘇檀児が乗り込んできたため慌てて知り合いだと説明し止めます。
秦嗣源はかつて兵糧が付き帰還命令が下ったが勝利目前だったために侵攻して梁軍に負ける結果を招いてしまいました。それによって毎年、梁に歳幣を届け塩や鉄なども贈る羽目になってしまい責任を感じて隠居していたが戻る時がきたようだと言います。
補佐として一緒に来ないかと誘われる寧毅だが商売人であり蘇檀児とも離れたくないので申し訳ないが断り見送るとやがて役に立つと品を渡されます。
参内する秦嗣源は先帝から託されていた密書「北方の失地を回復し天下を統一せよ」と差し出し今すぐ出兵するべきと進言します。