作品情報キャスト
ウイグル自治区の大草原でロケした群雄割拠する戦国の地「九州」で戦乱の世を治め青年から英雄まで上り詰める中国ファンタジー超大作。
群雄割拠する九州で北陸の草原の真顔部が青陽部によって攻め込まれる。殺された真顔部の首領の息子・阿蘇勒は捕らわれるが連行される途中で自分が本当は青陽部の王子であり災いの星のもとに生まれたため養子に出されていた事実を知る。
青陽大君である実の父の呂嵩から呂帰塵という新たな名を付けられ同盟を固めるため人質として東大陸の下唐国へと送られる。そこで没落貴族の姫氏の庶子として生まれながらも戦士として名を上げようとしていた姫野と寧州の羽族に生まれるが国を滅ぼされ叔母とともに下唐国に身を寄せていた羽然と出会う。次第に固い絆で結ばれる3人だが戦乱の世の過酷な運命が待ち受けていた。
皇族達が治める下唐国、異民族の青陽部、虎視眈々と天下を狙う離国、動乱の世を治め英雄となるのは?!
ネタバレあらすじ/九州縹渺録
第3話/友との出会い
下唐国の敵である離国の騎馬隊・雷騎(らいき)の襲撃後、生き残った阿蘇勒は蘇瑪の髪飾りを見つけ拾うと彼女が可愛がっていたバタイ(小動物)がいるのに気付き保護します。
下唐国の都に到着すると青陽部の世子が来ると民にまで噂が広がっていたが「像も倒すらしい」と聞えてきたので阿蘇勒(呂帰塵)は戸惑います。
南淮城に住む城南守備・姫謙正の長男・姫野は家が暴落してしまい口数は少なく槍の腕前があった事で良家の子息・雷雲正柯の付き人をしていました。正柯がお目当ての芸者に近付く者を注意する際に玉佩を奪われたので姫野は街中を追いかけると屋根の瓦が直撃した阿蘇勒が乗る馬車が暴走してしまいます。
姫野は犯人を捕らえるがそのまま阿蘇勒が乗る馬車に落下してしまいます。
2人の言争いが始まったので阿蘇勒は盗んだ物を自分の侍衛に渡し、槍を置いてから受け取れと姫野に伝えその場を治めます。
阿蘇勒は国主の百里景洪に謁見します。
宴を開いてもらい楽しく過ごすが兄弟の中では一番実力がなく指揮や兵法も習っていない事で縁談相手の百里繯から「この人は世子じゃない」と拒まれます。
九王は草原の女主人には値せぬようだと拓跋将軍に伝えるが阿蘇勒が発作を起こして倒れてしまいます。
百里景洪は国師(宮羽衣)に治療するよう命じると寿命は長くないと知り縁談は断るしかないと思うが天下を狙うには青陽の血筋を持つ孫が必要だと悩みます。
第4話/極烈の槍
姫野のもとに槍を見せてくれと男が訪ねてくると父親・姫謙正がやってきて跪いて挨拶しました。
姫家は代々天駆武士団に属していたが姫謙正の父親が天駆の首領と見なされて投獄され朝廷では誰も庇ってくれませんでした。一族が見殺しの危機に陥ったため妻子を連れて都を離れ放浪後に下唐国に生きる場所を求めたのです。
訪ねてきた者は天駆武士団の鉄皇こと翼天瞻であり父親はともかく姫野には槍術の才能があると見抜きます。
平凡な一生などゴメンだと思う姫野は槍術を教えて欲しいと頼むと姫家の末裔なら屠龍の槍術を一度は見ておくべきだと披露され、どこまで習得するかはお前次第だと言い残し去って行きました。
公主・羽然は世子が倒れたと知って見に行き落書きしてやろうと筆を手にするが蘇瑪の夢を見る阿蘇勒(呂帰塵)が涙をこぼしながら寝ていたので止めます。
目を覚ました阿蘇勒はバタイが逃げ出したので追いかけると姫野と一緒に馬車に落下してきた女性が捕まえてくれました。お礼を述べるが彼女が公主だと知って驚きます。
叔母上(国師・宮羽衣)から「これからは郡主という身分になるのだから遊びもいいけど自重して」と言われた羽然は何かの陰謀じゃないかと冗談を言い甘えます。
国主の百里景洪から家族の宴に招かれた阿蘇勒は世話係として蘇尚宮を遣わされるが隠(武陽君)が不満そうなので好きなのだと察知するが養母だと後から聞かされます。
また羽然は世子に嫁がせるために郡主になったのだと知り「私は好きな人と結婚する、嫌だ」と出て行きました。
第5話/忍び寄る危機
下唐国の百里景洪が青陽と盟を結び離国と敵対するつもりだと思った嬴真(えいしん)世子は阿蘇勒を消し重圧をかけて和議に応じさせると国公(嬴無翳)に告げるが話を聞いてもらえません。
国師の雷碧城にご教示願うと「権勢を振るいたいならば赤牙を動かすしかない、下唐の国境を戦場にしてこそ後の和議に繋がるから暗殺計画は中止しろ」と言われます。
雷碧城の功労のおかげで今の離国があるので国公は大幅に信頼を寄せているが闇の勢力である辰月の勢力を拡大させている事が気に掛かっています。
秘術で武士を訓練し赤牙軍を作ったが嬴真が人が変わったかのように服従しているからです。雷碧城は遠方に遊歴してる間に嬴真が赤牙軍を派遣してしまったと説明し国公の望みは詭計による勝利ではなく千軍万馬の力で敵を制圧する事だと知っているので本来なら阻止していたと告げます。
拓跋将軍が襲撃してきた者を1人捕らえており百里景洪(国主)から見てくれと頼まれた阿蘇勒は受け入れるが人間の姿とはほど遠い獣ような姿だったので口を押さえます。
軟弱な者が獰猛な兄たちを争えずして主になれるのかと国主は心配すると狼を斬った姿を目にしていた拓跋将軍は信じてほしいと願い出ます。
下唐国と離国の国境にある渋梅谷を赤牙軍が制圧したと報せが届き国主は5万の精兵を率いて奪い返せと命じます。
大胤国・帝都の天啓城にいる陛下は大規模な戦なのに誰一人として理由が分かる臣下がいなかったので苛立つと「皇室の弱さを見抜かれてしまう」と叔母上に注意されます。
「皇室は嬴無翳の暴挙を叱責するゆえ下唐国は国境を守ればいいと百里景洪に伝えなさい」
第6話/かたき討ち
雷雲正柯の付き人をしている姫野は羽然がどうどうと遊んでいたので助けます。
阿蘇勒は東大陸の中元節なので町に出たいと告げると蘇尚宮が令牌を用意してくれました。
下唐国の武殿都指揮使で稷宮の長官を務める息衍将軍は襲撃されたときに唯一存在する鉄皇の翼天瞻に助けられたので感謝を伝えると天駆の指輪をしていれば当然だと言われます。
息衍将軍は中元節を見物に来た阿蘇勒と蘇尚宮を見つけて駆け寄ります。挨拶する阿蘇勒は蘇尚宮が素知らぬふりをしていたが二人は親しい仲だと気付きます。
阿蘇勒が町に出たのは蘇瑪を殺した刺客に復讐するためでした。刺客に襲われるのを察知した蘇尚宮が戦っている間に阿蘇勒は周囲を見渡しターゲットを発見して追います。
駆け付けた息衍将軍は世子のもとにむかうよう蘇尚宮に告げ戦うと翼天瞻の助太刀を得ます。
阿蘇勒は刺客に挑むが何度突き刺しても向かってきます。偶然通り掛かった羽然と姫野も加勢しなんとか赤牙の首領を倒し蘇瑪の仇をとったが亡霊のような者だったので疲れ果てます。
蘇尚宮がやってきたので羽然は姫野を連れてその場から去り、阿蘇勒は蘇尚宮に連れられ宮殿に戻ります。