作品情報キャストの紹介
フー・ビンチンとチャン・ダンフォン共演の中国歴史ドラマ、政略結婚した楊堅を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく独孤伽羅を中心に描いた作品。
南北朝時代の北周を舞台に政権交代が激しい乱世のなか独孤天下という予言を受けた独孤信には3人の娘がいた。長女の般若は予言を実現させるため愛する人を捨て皇室に嫁ぐも悲しい運命が待ち受けていた。次女の曼陀は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ権力と金に執着して心を通じ合わせた楊堅ではなく隴西に嫁ぐ。主人公である三女の独孤伽羅は政略結婚で楊堅と夫婦になるが少しずつ心を通わせ隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。
ネタバレあらすじ/独孤伽羅
第42話・渾身の反撃
独孤家に住む子が急病だと冬曲から知らされ伽羅は行こうとすると「麗華のことだろう」と楊堅に言われ驚きます。
「もう吹っ切れているからそなたを責めたりはしない、物騒だから私も行く」
伽羅は楊堅と一緒に駆け付けると皇后が亡くなった事で独孤家は消されると警戒した乳母が捨てて逃げ出したと知ります。
風邪を引いただけで熱が下がれば問題ないと知り伽羅は安堵すると「楊家で引き取る、娘として育てる」と楊堅に言われます。
気持ちは嬉しいが麗華の出自は厄介であるため考えさせてと伝えると「娘に会いたければいつでも来るよう宇文邕と話し合え」と言われ困惑します。
すると冬曲が勘違いしている事に気付きます。伽羅は生娘が産めるわけないでしょと言い放ち真実を教えると楊堅は誤解を解いたうえで娘として引き取ると言います。
何で伽羅と宇文邕の子だと誤解したのかと冬曲に聞かれた楊堅は伽羅たちを連れて曼陀に会いに行きます。
伽羅は姉上と宇文護の子だと教え生前この秘密を必死に守っていたのだから口外しないでと伝えると遺産を残してくれた姉上のために守ると言われます。
本当の姉妹なのに何で陥れようとするのか聞くとすべては自分がまいた種であり妬み僻みだと分かりうんざりします。
般若は亡くなる直前まで姉妹の事を想っていたのにまったく心に届いていないのだと・・・。
楊堅は「ひたすら人を欺き過ちを他者のせいする人だと多くの者が証明できる。これからは別の道をゆこう」と告げ伽羅を連れて出て行きます。
楊堅と伽羅は火急の報せの合図を目にし宇文邕と合流して毓(北周皇帝)のもとに駆け付けると宇文護に断腸草の毒を盛られていた陛下が吐血したので驚きます。
皇后の後を追うように病没したと天下に告げる魂胆なのだと気付く陛下は「お前が皇帝になれ、即位したあと突厥で生きているお前の母親を皇太后に立てよ」と宇文邕に命じます。
母親が生きている事に驚く宇文邕は困惑するが今にも陛下が倒れそうなので頷きます。安心した陛下は楊堅を陳や斉に近い随州の刺史に任じ楊忠の兵や伽羅の母親の一族からも遠くないので何か起こっても退路は確保できると告げます。
心遣いに感謝する3人は跪き宇文護を必ず討つと誓いました。
陛下は朝議の場で遺詔を伝え玉璽を宇文邕に授けました。そしてその場に現われた宇文護に虎符を返すから近くに参れと命じ「何も恐れない。生きて床を共にした般若と同じ墓には入れるのだから」と挑発します。
宇文護は重臣達の前で思わず掴みかかるが陛下は笑みを浮かべた後そのまま息を引き取りました。
第43話・迫る対決の時
都から離れ随州に行く事になった伽羅は独孤家の庇護を受けなくなった済慈院の民たちを心配し同行したい者は連れて行くと伝えます。
宇文護(太師)に見張りを付けていた楊堅は般若の遺体を隠している事に気付き駆け付けると「他言しないと誓うなら10年随州には手を出さないと約束する」と言われます。
楊忠は忠誠心しかなかったがお前には野心がある目をしていると言われ動揺する楊堅は黙っている事を了承し屋敷に帰ります。
~10年後
楊家が来てから随州は栄え民たちの暮らしは豊かになり伽羅を守る済慈軍が日々調練や巡回に明け暮れならず者を見付けては苦役を与えていました。
伽羅は勇を出産して麗華の弟として育て、冬曲は楊堅に忠誠心がある鄭栄に嫁いでいました。
ある日、旧友が訪ねてきたと冬曲に言われ客室に向かうと行方知れずだった陸貞だったので喜びます。
遺詔で政を託されていた陸貞は成人した緯が親政を望んだうえに女子に唆されて排除されそうになったので育てた子と争いたくないと旅に出ていたのです。
楊堅は伽羅は優しく心配をかけたくないと黙っているが建国の願望を持ち着実にゆっくりと進んでいました。周と斉は敵国なのに伽羅に心得を伝授すると随州にとどまる陸貞を気にします。
朝廷を牛耳る宇文護は随州は毎年50万石と絹1万匹を税として納めているが楊堅の赴任後は倍の量になっていると知ります。
荒れ地を立派な街にし4万近くの兵がいるので宇文邕を取り巻く旧臣の排除ばかりを考え楊堅を忘れていた事を後悔します。
第44話・危険な任務
突厥に行きアシナ公主を連れてくるよう命じられた楊堅はついに宇文護が牙をむいてきたかと気付きます。
公主を妃として迎えたい斉は5千の兵で突厥へ赴くも連れて帰れなかったので斉と衝突する可能性もあり連れて帰れなかったら罰を受ける可能性もあります。
楊堅は心配かけないように遠回しに皇后が誕生する事を伝えたいだけだと告げるが伽羅は銭を多く持たせ唐国公を納める隴西は突厥とも近いので文を送ります。
楊堅は李昞を訪ねると伽羅から文を受け取っており何があっても守るから安心して行けと言われます。
李澄を副使に任じて道中面倒見て欲しいと頼まれるが曼陀を避けて安州にいないと知ります。
曼陀は般若が残した銀子を使って商いを始め手広く稼いだ銭で私兵を擁していました。二人が犬猿の仲であるため李昞は安州に招くことも出来ない状態でした。
その頃、アシナ大王が斉と手を結んでおり楊堅は李澄を逃がすも斉に引き渡されたと報告を受けた伽羅は敵国の斉であっても陸貞を信じているので代理を任せ夫を救いに向かいます。
楊堅に逃がされた李澄はすぐに援軍を送って欲しいと頼むが突厥と斉が同盟を結んだなら連合軍が周を責めてくるはずなので悪いが送れないと李昞に言われます。
李昞との関係が冷え切っている曼陀は自分が楊堅を救うと告げ突厥の王子を罠に嵌めて捕らえ交換するが捕まっていたのは楊堅を演じる鄭栄でした。
その頃、伽羅は慕容氏の磁器商人に扮してアシナ大王を訪ね憎き楊忠から息子を奪いたいと願いでると逃げられたと言われます。
突厥の南東は斉に、南西は周に接しており周に帰れば楊忠を訪ねるはずなので楊堅は突厥にいるか斉に入ったはずだと推理し隊商と馬が集まるにぎやかな街を捜索すると女装して琴を奏で銭を稼いでいる楊堅を発見します。
正体がバレてしまい逃げ出すが伽羅は身籠もっておりもう走れないと告げます。
楊堅は伽羅を抱えて竹林に逃げ込み追っ手を引きつけると曼陀の私兵が加勢してくれます。伽羅を守るよう言われた曼陀は伽羅を探し危ないところを救います。
伽羅は感謝を伝えると素直になれない曼陀は「あなたを助けに来たわけじゃないけど妹を見殺しに出来るわけないでしょ」と不満げにいいます。
第45話・新しい皇后
曼陀に窮地を救ってもらった楊堅は馬車を引いて帰路を急ぐが追いつかれてしまいます。
伽羅たちが人質に取られ剣を捨てる楊堅は近付いてきた主将の弟を捕らえ伽羅と交換し、一瞬の隙を突いて杜校尉率いる済慈軍と共に攻撃し曼陀も救います。
曼陀は窮地を救ってあげたのに最初の交換の時に自分を選んでくれなかったことに頭にきて楊堅をひっぱたき安州に帰ります。
皇后を迎えられずに帰れば宇文護(太師)に消されるので楊堅はアシナ公主のいなくなった犬を捕まえて接触し身分を正直に名乗って説得にかかります。
また伽羅はアシナ大王を訪ね斉の今の陸侍中は陸貞に成り済ました陸令萱という女だと教え陸貞から頂いた玉佩を見せます。そこに楊堅に説得された公主がやってきて唯一の皇后になることが条件だったので周に嫁ぐと言いました。
楊堅は皇后となるアシナ公主を都に連れて帰り任務を果たします。兵に紛れて見届けた伽羅は曼陀にお礼を伝えるため李家を訪ねるが突厥から戻ったあとずっと不機嫌で清浄山に籠もっていると知らされます。
宴を執り行う李昞は後継ぎがいないため庶人に落とされた李澄に嫡子の地位を賜りますよう願い出ると宇文邕(北周皇后)は気持ちは理解出来るが先の皇后の命(嫡子は独孤氏の子)があるため一存で変えるわけにはいかないと言います。
李昞は曼陀の奏状を差し出すと宇文邕は「お礼は金5万と・・」と最初に書かれていたので偽りだと気付きます。
意見を求められた伽羅は曼陀が書くわけないと思ったが楊堅が首を振るので「陛下にお任せします」と述べました。
実は李昞に軟禁されていた曼陀は陛下を見送る隙に王氏に助けられます。