中国ドラマ「燕雲台」作品情報
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
あらすじ
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
契丹族とは?
4世紀から14世紀にかけて満州から中央アジアの地域に存在した半農半牧の民族で10世紀初頭に現在の中華人民共和国に相当する地域の北部に帝国を建国し国号を遼とした。12世紀に入り次第に勢力を強める女真と宋によって遼は1125年に滅ぼされた。契丹人の多くは女真に取り込まれ一部は中央アジアに逃れて西遼を建てた。
キャスト
主演は「王女未央-BIOU-」で主演を務め、これが出産後の復帰作となるティファニー・タン
ネタバレあらすじ/燕雲台
第1話・波乱を起こす少女
遼の第3代皇帝・耶律阮(世宗皇帝)は掟を破り漢人の女子・甄氏を皇后に立てたが守旧派の反対を甘く見ていたために祥古山の変を招く結果となりました。
18年後、
北府宰相の三女・蕭燕燕は女子の強さを証明したくて草原一の馬を手に入れようと男と決闘していました。一方、幽州の運営で烏合の衆を鍛え上げた韓徳譲は暴走した馬を見事に手懐けると烏雲蓋雪(ううんがいせつ)と名付けました。
韓徳譲は友である耶律阮の息子・耶律賢から文を受け取り馬を走ら上京します。
上京していた蕭燕燕は烏雲蓋雪を見て草原一の馬だと気に入り小石を放って暴れさせ「私の馬が怖がった、その馬で弁償して」と訴えます。
強請っても動じなかったので10両を一方的に渡して烏雲蓋雪に飛び乗るが手懐けることが出来ずに暴走し刑場を荒らしてしまったことで役人に包囲されてしまいます。
自分は北府宰相・蕭思温の娘だと令牌を見せ、助けに駆け付けてくれた韓徳譲は自分の馬丁だから許すよう告げます。そして刑場で助けてあげたのだからと烏雲蓋雪を譲って貰いました。
韓徳譲は耶律賢と再会します。耶律璟が祥古山で察割の乱を利用して父親の帝位を奪ったので耶律賢は敵を討つために生きており韓徳譲はこれからは協力すると告げます。
聡明な蕭胡輦(北府宰相の長女)は次女の蕭烏骨里が装身具を賭けた謎解きで騒ぎを起こしていたので助けに入ります。
「私達は高官の娘なんだから言動に気を付けましょう、家族に迷惑を掛けることになる」
雨乞いの儀式に参加するため戻ってきた蕭燕燕は射柳大会に優賞すれば郎君軍(皇族の子弟を中心とする禁兵)の統領になれると知ります。
一方、権力の中枢に近付くには身分が必要だと思う韓徳譲はまずは射柳大会で優賞するよう耶律賢に言われます。
また皇太叔・耶律李胡は兵権を奪うためにも必ず優賞しろと耶律喜隠に告げ蕭思温に文を送ります。
蕭思温は射柳大会を見に行ってはならないと娘に命令すると韓徳譲が訪れます。
「察割の乱を制圧した蕭宰相が国の危機を見て見ぬふりをするのですか、遼のためご決断ください」と先帝の形見である玉佩を差し出され祥古山の変を思い出します。
第2話・皇帝の猜疑心
父・蕭思温(宰相)から「韓徳譲に何か言われたか」と聞かれた蕭燕燕は「聞かれたら馬の件で来たと返事した方がいい」と言われていたのでそのように答えます。
蕭思温は暗君の耶律璟を排除しなければ平穏は訪れないと思うが先帝の次男・耶律賢に付けば謀反の罪に問われるので困惑します。
陛下は疑い深いので太祖の三支(太祖をルーツとする3系統)に近付きまかり間違えれば大難から逃れられません。
考え抜いた結果、民のために耶律賢に会うことを決断し玉佩を届けるよう長女・蕭胡輦に渡します。
射柳大会の決勝を見るため第4皇帝の耶律璟、耶律罨撒葛(太平王)、耶律李胡(皇太叔)などが到着し席に着きます。
蕭烏骨里(次女)が耶律喜隠に目を奪われるなか蕭胡輦は蕭燕燕がいないことに気付くと耶律磨魯古の名で大会に参加していたので驚きます。
優賞した韓徳譲は褒美で刀を賜り郎君軍の統領となるが本物の耶律磨魯古が気絶させられ令牌を奪われた事で刺客がいると騒ぎ出します。
蕭思温は刺客ではなく私の三女だと告げると長女と次女も駆け付けます。皆が自分の責任と謝罪するなか耶律璟が刀を抜いたので蕭燕燕は独断でやった事で家族は関係ないと訴えます。
「女でも兵を率いて国のために戦える事を証明したかっただけです」
耶律璟が気に入ったと笑ってくれた事も蕭思温は安堵します。
契丹人は遊牧して暮らし馬や馬車を家とします。太祖が農業を奨励したのち農耕と定住が徐々に始まったが陛下は古い習慣を守っていました。
四季に従って行宮へ移動し馬車の中で政を論議します。若き男女が出会える跳月大会があり郎君軍の統領となった韓徳譲は安全を確保するよう命じます。
第3話・意中の人
李胡の勧めで蕭思温の長女・蕭胡輦に接近する耶律喜隠だったがまったく相手にされないので自分に好意を持ってくれている次女・蕭烏骨里に狙いを変えます。
三女・蕭燕燕は巡回していた韓徳譲を見付け組手の勝負を挑みます。激しく組み合う2人は蕭燕燕が優勢で進むが倒れたときにキスするかたちになってしまい恥ずかしくてその場を去ります。
意中の相手に出会えた妹二人が夜遅くまではしゃいでいるので蕭胡輦は父親に聞えると注意しに行きます。
耶律賢は韓徳譲に会うため変装して韓徳譲の侍従となって向かうが見張りを付けていた耶律罨撒葛に筒抜けでした。
韓徳譲と蕭胡輦は狩りをするフリして辺りを見回し、蕭思温は病弱だった耶律賢を目にすると父親の世宗皇帝にそっくりだったので驚き目に涙を浮かべます。
「今の遼は内外に問題を抱え変革が必要、再び漢制を推進させ諸王と各族の兵権を分散させ内乱を平定したあとは科挙を行なって人材を求め契丹人と漢人を分けない。同じ轍を踏むつもりはない」
蕭思温は協力することを決意し誓いを交わすが耶律罨撒葛が訪ねてきたと報告を受け耶律賢を逃がします。
韓徳譲と耶律賢は追っ手がいるのを目にして別れて馬を走らせ、烏雲蓋雪(馬)の手入れをしていた蕭燕燕は目撃して大量の馬を放ち耶律賢を助けます。
蕭燕燕は体調悪そうな耶律賢を見て烏雲蓋雪に乗せて送り届け、彼を探していた韓徳譲は送り届けたと知らされ安堵します。
耶律璟は二人が会っていた可能性があると言われるが病弱な耶律賢が遠い幕営に行けるはずないし耶律罨撒葛の追跡をかわせるはずないと笑うが弟が真剣な表情をみせるのですべて任せると伝えます。
第4話・后族の娘
耶律賢は自分を助けてくれた者が落としていった玉佩を調べ蕭思温の娘(蕭燕燕)だと知ります。
「また会えるだろう」と笑みを浮かべるが捺鉢からの帰路の途中、刺客集団に襲われます。蕭思温と接触したようだと疑われていたので耶律賢の盾となって守るが傷を負ってしまいます。
韓徳譲と耶律罨撒葛が必死で守りながら何とか逃走すると蕭燕燕の玉佩で重傷を免れた耶律賢は「人皇王の系統の私と太宗の系統の陛下を同時に襲うのは皇太叔・李胡しかいない」と告げます。
耶律賢の見舞いに訪ねた韓徳譲は「耶律喜隠が蕭烏骨里に接近して恋仲となれば蕭思温が陛下から疑われ自分たちもフリな状況に陥る。李胡と耶律喜隠を捕らえねば」と告げます。
蕭家の娘に詳しいことで意中の人でもいるのかと聞かれ「大業を成す前は慎まねば迷惑が掛かる。ましてや蕭思温の娘と恋仲になるのはあまりにも目立ちすぎる」と伝えると思い悩むように耶律賢は同意します。
皇帝暗殺に失敗した李胡は動揺し耶律喜隠は父親の命で大于越の耶律屋質に助けを求めに行くが相手にされませんでした。
南朝軍が幽州に迫っていると報告を受けた蕭思温は耶律罨撒葛たちに伝えすぐに陛下に謁見するが危機的な状況なのに泥酔していたので激怒します。
耶律罨撒葛は謀反の疑いがある李胡の屋敷を封鎖し留まらなければならないので「馬車に陛下を乗せて親征する。私が責任を取る」と言います。蕭思温は感謝するが留守にしている間に軟禁されている耶律喜隠に会うため蕭烏骨里が通関令牌を持ち出していました。
蕭燕燕はすぐに察知したが「会ったらすぐに戻る」条件で見逃しました。しかし耶律罨撒葛に見付かってしまい「蕭思温と李胡は結託し謀反を企てた」と疑われ蕭烏骨里は投獄されてしまいます。
全48話あらすじ一覧・燕雲台
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