作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第33話・愛と憎しみ
蕭胡輦はいきなり軟禁されたので一生恨むと言い放つと謀反を決意する耶律罨撒葛から「死ぬのは自分か景宗・耶律賢だ」と言われ困惑します。
開皇殿では皇子の快癒を祝う宴が開かれており耶律賢と燕燕は楽しんでいたが寧王妃・安只に献上された酒を頂戴すると毒に侵されてしまいます。
耶律只没は妻があっさり己の所業だと認めたので驚き叱咤すると「太平王(耶律罨撒葛)は陛下と皇后を始末すればあなたを宰相にしてくれると約束してくれた」と言われます。
只没はわがままは許すが謀反だけは許さないと妻を短剣でぶっ刺します。
罨撒葛は開皇殿に乗り込み陛下の前まで馬に乗ったまま歩み寄るが、先に突入していた女里は休哥の火攻めに遭い高勲は蕭達凛の弓矢部隊に襲撃されます。
耶律賢は「お前は察割と組んで私の両親を殺し家族を惨殺される様を6歳の自分に見せるとは残酷すぎる奴だ」と言い放つと韓徳譲の部隊が罨撒葛を包囲します。
毒に侵された芝居を打っていた耶律賢と燕燕は立ち上がると罨撒葛は捨て身の攻撃に出たために韓徳譲が剣を交えます。
高勲と女里は反撃に遭って命を落とし、蕭烏骨里は兵を率いて駆け付けると燕燕が罨撒葛に矢を放っていました。
軟禁されていた蕭胡輦は心配しながら待っていると夫が戻ってきたので燕燕は無事なのかと聞くが吐血して目の前で倒れます。
権力とか帝位とかいらないから逃げようと告げるが罨撒葛はそのまま息を引き取りました。
耶律喜隠を原職に復帰させて漢人軍を束ねさせ女里の兵は休哥の旗下に入れ太平王妃を皇太妃に封じ国阿輦オルドを率いさせると陛下と皇后は告げます。
第34話・去りゆく人々
皇后・蕭燕燕は長女・蕭胡輦が流産したと知り耶律罨撒葛の埋葬をする大姉上を訪ね「皇太妃に封じ国阿輦オルドを託すと陛下が決めた」と伝えに行きます。
夫が悪いのは分かっているうえで恨みを捨てられない大姉上に「罨撒葛は父親を殺した黒幕だ」と燕燕は告げるが価値は自分で決めると言われてしまいます。
蕭胡輦は国阿輦オルドを率いて北方に向かい時が経ち立ち直ったら戻ると言うので燕燕は受け入れます。
また韓徳譲が遼で最も重要な漢人定住地でもある幽州に行くと言うので陛下は受け入れ燕燕は黙って見送ります。
韓徳譲は李思を連れて幽州に向かい燕燕は都が急に空になったように感じます。
再生儀(12年に1度、皇帝の再生を祝う儀式)が行なわれます。
軟弱者がまだ生きているのかと怒りをあらわにする耶律喜隠を蕭烏骨里は呆れながらも慰めます。
耶律喜隠と燕燕は北方の部族と初めて顔を合わせ、陛下は狩りに出掛け燕燕は蕭胡輦と再会を喜びます。
陛下の漢人臣下びいきに皇族が不満を抱く中、冀王は契丹貴族のため奮闘し韓徳譲に手柄を奪われてなるものかと息子・蛙哥を連れて出征します。
援軍の要求を受けた燕燕は北漢の存在は南朝への牽制となり、北漢は幽州と隣接にあって南京留守を務めるのは韓徳譲であるため協議に向かいます。その頃、韓徳譲は精鋭のほとんどを率いて冀王が出征したと知り守りを固め南朝軍の奇襲に備えるよう命じました。
燕燕は南朝が野望を抱くなら遼は兵を動かさない方がいいと告げ南朝軍は太原を落とせば太行山を越え鎮州に迫るので戦線の拡大により糧食や武器など輸送に問題が生じるはずと告げます。
北漢が再度戦うなら疲弊するまで待つべきと言い、皮室軍(皇帝の腹心部隊)の精鋭を整え南方への出兵にそなえろと休哥に命じます。
第35話・皇后の親征
冀王・耶律敵烈が独断で北漢救援へ向かったと知った韓徳譲は幽州を死守するために「民を避難させること、武器と糧食を集め門の守りを固め塔の援護をすること、集めさせた荘丁に甲冑と武器を与えて輔助兵とすること」を、それぞれに命じます。
耶律喜隠は出兵をさせてくれない陛下・耶律賢に頭にきて「やはり帝位を奪わねば」と口にすると蕭烏骨里から「耶律罨撒葛の野心は己と姉上・蕭胡輦を破滅させた、留礼寿も成長したし平穏で穏やかに過ごさせたい」と言われるが・・・
耶律敵烈が全滅したことで幽州の守りは薄くなり増兵要請の文も敵に阻まれてしまいます。なんとか耐え抜いた韓徳譲は愛馬に皇后・蕭燕燕への文を託し「生きて戻ってこい」と涙で見送ります。
春捺鉢の地、蕭胡輦と黒山にいた燕燕は烏雲蓋雪の鳴き声を耳にして驚き出て行きます。矢が刺さっていた烏雲蓋雪は倒れてしまうが徳譲からの文を届けてくれたのだと分かり耶律賢に知らせ協議を始めます。
耶律賢は精兵と共に南下して的の主力を討つ事を告げ、10万の皮室軍(皇帝の腹心部隊)を率いて幽州を救援し敵を全滅させるよう休哥に命じます。しかし陛下の体調が悪化し寝込んだことで燕燕は宮中に残って陛下の政務を補佐するよう休哥に命じ自ら皮室軍を轢いて幽州に向かいます。
耶律賢は燕燕が出兵したと知り南朝は20万の大軍を持つので五院部から8万の兵を出させ皇后を助けるよう休哥に命じます。
燕燕は駆け付けると負傷を追いながらも必死で幽州を死守する韓徳譲を目にし襲いかかる敵兵に矢を放ちます。
韓徳譲を介抱し医師に診せると安静にしていれば大丈夫だと言われ安堵します。
「あなたも幽州も失われずに済んで良かった」と告げる燕燕は自分と共に上京へ戻って欲しいと告げるが幽州を守るのが務めである韓徳譲は従えないと言います。
なんとか一丸となって大勝利を得たことでそれぞれに恩賞を与える「冀王の窮地に出兵せず遼の親王を見殺しにした韓徳譲は死罪に相当する」冀王妃がやってきます。
燕燕は韓徳譲の責務は幽州の守備で冀王を守ることではないと告げるとそれでも食いかかってきたので「冀王は独断で救援に向かったために幽州が危機に陥ったのだ」と責め立て引き下がらせます。
燕燕は一国に2つの法があることで不公正が生み出ていると知り「刷新すべき時という考えを上奏文に書いて根拠があれば陛下も支持するはず」と韓徳譲に伝えます。
第36話・改革への扉
法や官制、賦税、兵権にいたるまで国を思う韓徳譲を褒め讃える耶律賢だが「皇族や草原の八部族を敵にまわすことになる」と言われます。
皇后・燕燕は「やるもやらぬも同じなら改革しよう、国難な道も一歩ずつ進めば頂へ着く。上京へ戻ろう」と告げると韓徳譲の妻・李思が病気らしいので考える時間を与えます。
韓徳譲の妻・李思が訪ねてきて「夫が幽州に来たのは上京を離れるため、漢人であり臣下である夫には二人の関係は耐えがたい噂だ」と言われます。
燕燕の国を思う心に胸を打たれた耶律賢は徳譲のもとを訪ね「長く心にわだかまっている疑問がある。お前にとって朕はまだ明君と言えるか」と尋ねます。
「私が死ねば遼は混乱に陥る。遼だけでなく燕燕にお前が必要なんだ」
保寧11年、戦の経験が少ない韓匡嗣は総帥の任を受け休哥たちと南朝郡追撃に出ます。陛下は上京に戻った韓徳譲に南院枢密使に任命すると反対する重臣たちもいたが燕燕が「ならば次の南朝軍襲来で援軍なしで幽州を守れる者はいるのか」と問いかけ黙らせます。
韓匡嗣が独断で深入りし降伏を偽った敵に大敗したと報せが届きます。犠牲の報が届いたばかりなのに韓匡嗣を死罪にするべきと決断を迫る耶律喜隠たちに公平に決断をくだすから下がれと言い放ちます。
韓匡嗣の罪は重いが3代の皇帝の仕えた功により死罪は免じ職を解き幽閉の身とすると跪いて許しを請う韓徳譲に告げます。