作品情報・キャスト
アレン・レン、タン・ソンユン共演の中国ミステリー時代劇
悪名高き厳嵩・厳世蕃が権勢を誇っていた明朝第12代皇帝・嘉靖帝の時代。
六扇門(刑部、大理事、都察院の総称で監察機関、現在の警察のよう役割)の捕快・袁今夏は事件の捜査中に明の錦衣衛(秘密警察)のエリート捜査官、陸繹に捜査を横取りされる。上から目線の陸繹とタッグを組んで捜査することになり最初は反発しあうものの事件を解決するうちに惹かれあっていく。数々の事件に関わっている厳世蕃と正義のために対決する2人はスリリングな謎を解決していく、まさに中国時代劇版のシャーロック・ホームズ!
全64話(放送では55話ぐらい)で紹介しています
ネタバレあらすじ/花様衛士
第10話・横領の理由
袁今夏に頼まれた謝霄は上官曦が身に付ける香袋を調べると蘭葉の贈り物だと知ります。
蘭葉と周顕已の出会いは琴を聴き茶を飲み言葉を少し交わした程度だが周顕已が夢中になったと知ります。袁今夏はさっさと娶ればいいのにと思うが養家に銀1万両を渡す必要があると知り横領の目的に気付きます。
蘭葉が金持ちの男に接近しているのだと予想し船を用意し陸繹が出掛ける噂を広め楊岳と共に使用人のフリをします。蘭葉と接触すると風邪気味なのに養父(知府の義弟)は船遊びをさせたのかと驚き権力者に協力を強いられているのではと思います。
周顕已が牢で死んだと報告が入り袁今夏と陸繹は急行します。鼓膜が破れているが外傷はなく毒を盛られた形跡もありません。牢に侵入した痕跡もないが持病もなく自然死とは思えないでいました。
第11話・一番人気の演目
蘭葉は周顕已が牢で亡くなった事、船で出会った人が錦衣衛の経歴・陸繹だと上官曦から知らされます。
陸繹は蘭葉が訪ねてきたので招き周顕已とは親しく行き来していたようだなと聞くが彼女は3.4回ほどしか会った事はないと言います。
「周府の2階からは蘭葉の部屋が見える。周が捕まってすぐに屋敷を移ったのは何故だ」と訴えると求婚は拒んでもいないが心を動かされたのは陸繹だけだと言われます。
袁今夏は謝霄と芝居を見に行き話の流れから周の死因が分からないと告げると南少林寺の弟子である謝霄は「耳の後ろにある完骨という経穴を針で刺すと鼓膜が破れ頭蓋骨内で出血して死ぬ」と言います。
かつて芝居小屋でも同様の殺人事件があり当時は死因が分からず亡霊の祟りと言われたと知り、袁今夏は検視を行ない陸繹に報告します。
芝居をする春喜座が揚州に戻ったとたんに事件が起きたので袁今夏と陸繹は身分を隠し座長に取り入り弟子として潜入します。
演目表に春喜座の一番人気の「第一香」がなかったので不審に思い座長が出て行ったので尾行すると閬宛に入って行き「雲遮月が消えれば霧隠花も存在しない」と供養していました。
楊岳が調べると雲遮月を殺したと以前の座長が血書を残して自害し今の座長が一座を買ったが一度も第一香の上演はしていませんでした。
第12話・同一犯
袁今夏と陸繹は閬宛に行くと幻覚術により雲遮月が第一香を演じている途中に急死する光景を目にします。
この場にいるのは危険と判断し出ると雪が積もっており、場所が分からなくなり袁今夏は怖がるが神や怨霊など信じない陸繹は衣が濡れないので「心の迷いだ」と告げます。
雲遮月の死体を掘り起こして検視すると針が出てきたので周顕已を殺した者と同一犯だと確信します。
沙修竹は上官曦たちに匿ってもらっているが周顕已の一件で烏安幇は疑われているので迷惑をかけないために出発することを告げます。
謝霄は奪い取った金銀を貧しい民に分け与えている沙修竹のように義侠の士になりたいと思っていたが上官曦にこれ以上任せるわけにいかないので幇のために勢力を広げ水運業界の一大巨頭となる日を夢見ます。
上官曦は喜ぶが袁今夏を守るために残ると知りがっかりします。
第13話・犯人の目星
湯に浸かっていた袁今夏はいきなり座長に剣を突き付けられるが陸繹に助けられます。
手刀で眠らせた座長を揚州の牢獄に連れて行き「私の読み通りならお前は霧隠花だ」と言い放つと雲遮月に毒を飲ませて喉を潰させた事は認めたが当時の座長が別人に歌わせていた事は知らず殺してはいないと言います。
悪夢に魘されるので風水師に依頼し魔除の鈴をぶらさげたが雲遮月が死ぬ芝居の光景を見た者が現われて噂は広まり揚州を離れたのだと座長は訴え陸繹は解放してやります。
陸繹は亡霊などいるわけがないと言うが袁今夏は子供の霊を見ていたので気にします。
謝霄が「袁今夏を娶ると決めた」と父親に報告しているのを上官曦は耳にします。幇主はダメだと激怒するが謝霄の決意は固く「だったら袁今夏を娶って幇を出て行く」と言い放ちます。
求婚の時に付き合って欲しいと頼まれた上官曦は承諾するが謝霄に嫁ぐと心に決めていたので涙を流します。
陸繹は犯人も黒幕も容易に想像が付くが犯人は別として黒幕には手が出せないと言います。袁今夏は犯人の目星が付いていたのかと驚くが証拠がないと言われたので芝居を打てばいいと告げます。
陸繹は皆を招待して事件の顛末を見届けてくれと伝えます。
雲謝月の亡霊を披露し、雲謝月を殺したのは周顕已を殺した者と同じだと告げます。
第14話・蘭葉の愛情
芝居で雲遮月の亡霊を登場させた陸繹は「揚州の権力者がいる。汚名をそそいでやるから無実を訴えろ」と告げます。
「第一香」を歌う者に殺されたと訴え始め、袁今夏は様子を伺っていると蘭葉が針を飛ばしてきたので刀ではじき返します。
正体を現した蘭葉は武芸にも優れており役人では捕らえられなかったが輿に乗った厳世蕃が現われ彼女を捕らえました。
蘭葉はやくざ者の父親に針の攻撃を学びその後家族が殺されたので春喜座に逃げ込みました。一目惚れした雲遮月が喉を潰され失意の底にいたので奮起させるために「第一香」を書いて捧げました。
しかし代わりを続けさせられる一方で自分への愛を受け止めてくれなかったので不服として殺したのです。座長も殺して出たあと翟員外に揚州痩馬として育てられ娶ると約束したのに横領しても身請け金を支払ってくれないので騙されていたと気付いたのです。
3人の命を奪った蘭葉は償うときが来たと言い服毒しました。
上官曦は初めて友ができたと思っていたので本音を話せる人がいなくなったと蘭葉の死を悲しみます。
埋葬された蘭葉は実は生きており厳世蕃のもとに向かいます。戦っているときに薬を渡されており雲遮月を殺した際に「歌声を気に入った」と助けられていたのです。
陸繹たちは官銀の行方が分からないので翟員外の出没地から一夜林に目を付け向かうと蘭葉に襲われたので驚きます。