作品情報・キャスト
チャオ・インズ、チョン・イー共演、中国の五代十国時代を舞台に架空の4つの国を舞台にした中国大型宮廷ロマンス
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉は盛州の第九王子・蕭承煦と運命的に出会い恋に落ちる。一方、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して卑劣な手段で王になったのは第三王子・蕭承睿。
賀蘭茗玉は結婚の約束をしていたが戦死の知らせが届き、陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒を死罪から救うため国王の側室となり復讐を誓うが戦死したはずの恋人が帰還する。
一人の女性の波乱の生涯を描いた切なくも美しい物語
全61話で紹介しています
ネタバレあらすじ/長安・賢后伝
第46話/天地も知る事実
長いこと大晟と陛下に力を尽くしてきた蕭承煦は蕭啓翰に唆された啓元に奸臣扱いされショックを受けます。
「忠誠を誓ったことは天地も知る事実であり摂政王として朝政を行なったことが罪ならば両皇太后を呼んで朝堂で論じるべき」と出て行きます。
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)と賀蘭芸琪(元貞皇太后)は朝廷が安定し安堵していたが蕭啓翰がやたらと啓元を訪ねていたと知り嫌な予感を抱きます。
予感は的中し啓元が摂政王の称号を剥奪するらしいと凌蓁児から報告が入り急いで蕭承煦を呼びます。啓元を我が子のように思い立派な皇帝にさせるために指導してきた事を知る茗玉は謝罪するが「皇帝の体には蕭承睿の血が流れていることを忘れていた、私を警戒し陥れようとする」と言われます。
啓元がちょうど訪ねてきたので謝罪するよう告げるが「間違っているのは母上の方だ、野心を隠し持った奴だ」と言われ初めてひっぱたきます。
「蕭承睿が崩御した時に皇位に就くこともできたのに自らその座を譲った、長年忠誠を尽くし国と陛下を支えてきたのに」と嘆きます。
蕭承軒から「やはり蕭啓翰の仕業だった」と報告を受けた蕭承煦は劉明泰の自決の時に気付いたと告げます。
蕭承煦は西蜀が頻繁に侵入しているので蕭啓翰を靖遠大将軍に任じ張開元を討伐せよと命じ蕭承軒を定国大将軍に任じ西蜀北部に入り周辺の焦と順を征服せよと命じます。
すると自分が行く西蜀は辺境で沼地ばかりと蕭啓翰が不満を口にするので「太祖や粛王の父上による我が国歴代の征伐は常に激戦だった、難しい戦ほど勇敢に出なければならない、怖いのか」と挑発します。
蕭啓翰が張開元を討ち取ったと報告を受けた蕭承煦は摂政王の座を狙ってくるだろうと予想し蕭啓翰の側近・何卲勇を捕え先手を打っていることを告げます。
「大志を持ち知謀にかけた者を殺したくはない、名を上げるのが目的なら唯一の過ちは仕える主を間違えたことだ」
蕭啓翰と蕭承泰が手を組んだらやっかいなので衛王府の装飾は規定違反であると訴え処罰を求めるといつものように任されます。
第47話/長子の甘え
蕭承煦は西蜀の将軍を討ち取り凱旋した蕭啓翰を出迎えます。
仲間に引き入れた何卲勇から渡された蛟の上に「粛」と現れている双蛟玉璧を差し出し「天命を授かる兆しとほざいているみたいだが皇帝の上に立つつもりか」と聞きます。
蕭啓翰は「誰かさんみたいに権力を利用し陛下の上に君臨すようなど考えていない。天命であって私の意ではない」と言い放つが蕭承煦は玉の職人を捕らえていまいた。
職人を買収して天命などと噂を流し謀反を企てた蕭啓翰の爵位とすべての兵権を取り上げると蕭承煦は命じ監禁します。
蕭啓翰が監禁で済んだのは賀蘭茗玉(賢貞皇太后)が先帝の長子だから命だけは助けねばならないと説得していたからでした。
「先帝の長子で皆から守れてきた者と常に危険に囲まれて成長してきた者、どちらが生き延びられると思いますか?素直に負けを認め降伏状を書くべきです」
己の力不足を悟った蕭啓翰は酒に溺れる日々を送ります。
連行されるときに蕭啓翰が「賢貞皇太后はお前を皇帝に据えるつもりだろう」と叫んだたため朝廷では妙な噂が広がります。
茗玉は何かあれば芸琪(元貞皇太后)に相談するよう凌蓁児に伝えさせるが蕭承煦が訪ねてきたので現行を慎んでと言い放ちます。
雍臨の世継ぎと大晟皇族の令嬢との縁談話が浮上し蕭承煦は茗玉に相談するべきと告げ使節を連れて行くと皇帝・啓元の命令で足止めされてしまいます。騒ぎを聞きつけた茗玉は雍臨の使節の前で面目丸つぶれではないかと啓元を叱咤します。
一国の君主が簡単に噂を信じ愚かな行動を起こすので苦心して指導してきたことは本当に無駄だったと思う蕭承煦はこれ以上失礼な態度を取るのなら我慢はしないから恨まないでくれと茗玉に告げます。
第48話/深い増悪
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)に叱責された皇帝・啓元はうっぷんを晴らすために馬を走らせると山中で追われる女性を目にし助けます。
女性の手巾に「若萱」と書かれているのを目にし幼いころに想いを寄せていた董易之の娘だと気付き再会を喜ぶが皇帝とは名乗れず彼女は何も覚えていませんでした。
再開したのは縁ある証拠だと思い幼いころに渡すはずだった凧を取り出し思い出に浸ります。
蕭啓翰は毎年、凌蓁児が母親の供養に訪れていたと知り抱きしめるが「男女の情はない」と言われ拒まれます。
権力を握る蕭承煦は「このままほっとけば陛下と蕭啓翰に挟み撃ちにされ大打撃を受けるかもしれない。玉座に座るべきだ」と蕭承軒たちに進言されます。何度も救ってくれた蕭承礼(鄭王)と茗玉のことが気になり誓いを破りたくないと告げるが何を上奏しても陛下に反対されるので困り果てます。
蕭承煦は茗玉のためにも、もう一度努力してみようと想い陛下を狩りに誘います。しかし陛下のために弓を贈ると叩き割られたので首根っこを掴み山奥に連れて行きます。真剣に茗玉と共に国と陛下を支えてきたことを伝え態度を改めればやり直せると訴えるが剣を突き付けられます。
「茗玉のために何をされても我慢してきたが再び愚かな言動があれば遠慮はしない」
するとやはり謀反を企ててたかと蕭啓翰がやってきます。教訓を与えたばかりなのに反省していないようだなと歩み出ると啓元は殺せと蕭啓翰に命じます。
蕭啓翰が剣を下すと「朕に背いた摂政王を殺せ」と再び陛下は言い放つが誰も従うものはいませんでした。
「私の記憶が確かなら二度も殺そうとしましたね。私を殺せるまで成長するのを楽しみにしている」
啓元が摂政王の腹心を殺害したと報告を受けた茗玉は蕭啓翰と手を組んでまた愚かな行動を犯したと知り「これ以上怒らせずなだめる方法を考えろ」と言い放ちます。
腹心・厳海を刺客の名目で殺された蕭承煦は粛王府を包囲するよう命じ自分に逆らったらどうなるか啓元に見せつけてやると言います。
第49話/縁談
蕭承煦を呼んでも訪ねてきてくれないので本気で怒らせてしまったようだと賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は気付きます。
皇帝・啓元が蕭承煦を恨み危険な蕭啓翰を味方に付けているので「今まで先帝の長子ということで情けをかけてきたが容赦はしない、先手を打たねば」と凌蓁児に言います。罠を仕掛けて蕭啓翰を内通売国の罪で捕らえ庶民に格下げし皇陵にて墓守として生涯出すなと命じました。
腹心を殺害され我慢の限度を超えた蕭承煦は粛王府を包囲し蕭啓翰を捕らえるよう命じるが茗玉がすでに罰したと知ります。
蕭啓翰を生かすのなら積年の苦しみと厳海の命が報われないと蕭承軒に訴えられた蕭承煦は「これは茗玉と私だけの話では終わらない」と徳安に告げます。
芸琪(元貞皇太后)は病を患う体で皇帝・啓元を訪ねどんな事があっても茗玉ほど陛下を想っている人はいないから怒らせはいけないと説得します。
茗玉は先帝と会う前に蕭承煦と惹かれ合っていた過去があるが噂されているようなことはないと啓元に告げます。しかし信用されたがこれからは蕭承煦の助けを得ず親政を行うと言われ驚きます。
「蕭承煦と蕭啓翰がぶつかれば必ず蕭啓翰が負けるからその時は助けてやってほしい」と蕭承睿から遺言を授かっていた芸琪は命だけ助かっただけでも良かったと思います。
娶れば少しでは変わるのではと芸琪に進言された茗玉は先帝が崩御する前に婚姻の取り決めをしていたと知り司徒珍を嫁がせると伝えます。
「側室は自由に選んでいいが皇后はだめだ。先帝の誓約には誰も背けない、決めった縁談を理由もなく断れば不義に腹を立てた西斉が反乱を起こす」
董若萱に想いを寄せる啓元は癇癪を起してでていきます。蕭承煦に謝罪しに行くが親政を行い玉璽を返したら恨まれる自分は生きられるのかと言われ不安が押し寄せます。