作品概要/キャスト
北宋第4代皇帝・仁宗の功績を描いた歴史超大作
北宋の皇帝・趙禎(仁宗)は太后が生みの親ではなく生母は李蘭恵だと知る。李家への恩返しから愛娘・徽柔を李家の子孫・李瑋に嫁がせる。朝廷では大臣たちが激しく対立し趙禎はその狭間で公正中立を旨に各派の調整を図りながら治世に努める。徽柔が前代未聞の大事件を起こすと社会規範を犯す大罪だけでは収まらず仁宗の国政を揺るがす一大騒動に発展してしまう。風雲急を告げる天下の行方、そして徽柔が辿った壮絶な運命とは・・・
中国時代劇「孤城閉~仁宗、その愛と大義」全69話あらすじ一覧
全69話で紹介
ネタバレ感想/孤城閉
13話・大過
皇帝・趙禎は子を待たずに苗心禾を昭儀に昇格させてやりたいと思うが子を産む前に郡君を九嬪の筆頭に昇格させた先例はないと皇后・曹丹姝に指摘されます。
陛下にとっては幼馴染で特別であっても他の者にとっては何の違いもないと言われ「苗心禾と仲が良いのに何で反対する?皇后の座が揺らぐことはない」と口走ってしまいます。
苗心禾ら郡君を昇格させたいと皇后が提案した時に喜んだが籠絡が目的だと皇后が非難された時がありました。親政を始めたばかりで後宮のことで朝臣ともめたくなかったのだと謝罪し、呂夷簡が朝議で提案したこともあり昇格は決まりだと告げます。
それでも皇后は子の誕生前に昇格させるのは反対だと言い、かつて昇格を提案した時のことは「皇后として支持者を得るため妃嬪らを懐柔する考えを持ったこと、妃嬪の争いに朝臣も巻き込んだこと、郭氏の件で朝臣は後宮を監視し疑いの目が苗心禾たちに向いてしまったこと」と今では3つの過ちに気付いたと告げます。
幼い宦官の指導が行われ張茂則も規則を学ばせるために指導します。任都知の任守忠は廃業し離散した梁家の次男・梁元亨を評価するが名を聞くと「元亨利(貞)の梁元亨」と返ってきたので皇帝の名を避けることを知らないのかと引っ叩きます。
張茂則はまだ10歳だし苗心禾のお産も控えているからと庇うと任守忠は皇后に判断を仰ぐから閉じ込めとけと命じます。
趙禎は苗心禾の出産に付き添わせるため皇后が許氏を宮中に手配していたと知り苗心禾のことを考えてくれていたのだと知ります。諫官は苗心禾が寵愛と子を後ろ盾にして朝臣と結託し政を乱すことを憂いているが、そんな事態にならないと気付けば諦めるはずと皇后に告げます。
諫官に恐れて意見を曲げていたら市と街の分離廃棄や軍務改革と官吏の削減について意見できなくなると告げると皇后は見識が浅く思慮が足りなかったと言います。
14話・公主の存在
苗心禾が無事に公主・徽柔を出産し梁元亨が大赦により許されたので張宝塘は運がいいなと迎えに行きます。
皇后は梁元亨に会ってみると反省で学んだようだし賢そうだし清潔感があると思い、また名前で間違いが起きないよう梁懐吉の名を与えます。
そのころ、梁懐吉の兄・梁元生は提点刑獄司の前で跪き外叔父の妻と県令が共謀して弟を売り飛ばしたと訴えます。
第一子誕生に喜ぶ趙禎は最初の皇子の誕生祝いの慣例に倣い群臣に恩賞を与えることにしたが公主なので礼制に反すると言われます。
国庫にあった物で別途出費はしていないし辺境兵や貧しい民を思うなら恩賞を銭に変えて配ればよいと告げると世継ぎがいない事ばかり口にされたので公主の誕生を祝うものは1人もいないのかと不満を抱えます。
昭儀の苗心禾は公主を産んだのに昇格したので陛下が大臣からうるさく言われるのではと心配します。
皇后は陛下を心配し一緒に飲もうと訪ねるが養子を取るのか聞きたいのなら好物を口実に探りを入れるなと言われます。否定すると何しにきたのかと聞かれ自分は陛下の何なのかと訴えます。
皇后に敬意を払わなかった事はあるかと言われ「私を皇后にしたのは最適だから、陛下は私のような皇后を望み妻は望まなかった」と失言し罰を待つと出て行きます。
15話・汚職
不正を訴える梁元生の手紙を受け取った韓琦は王曽を訪ね相談します。
調査して梁元生の言っている事が真実なら県令を審査した官吏が賄を受け取っていないか厳重に取り調べるべきと進言します。
朝廷で民財を着服し不正を働いた疑いのある県令がいると協議が行われ不正の働いた証拠のある役人たちは呂夷簡が重用する配下だと浮き彫りになります。呂夷簡が賄賂を受けとった証拠はないが清廉で有能な官吏を左遷し仲間のみを取り立て近しい官吏を任用した覚えはないのかと追及を受けます。
梁元生が法を犯し官吏を脅迫したのは叔母と県令が弟を売ったからだが流刑になったと報告が入ります。韓琦は情状酌量されて梁元生は杖刑を免れ財産も没収されず流刑2年で済んだのだと言います。
張妼晗は陛下の御前の前で舞う事になったので1人で稽古に励むと玉の輿を狙っているのだろうと声が聞こえてきたので掴み合いとなります。
皇后・曹丹姝は演目には女弟子の佳人剪牡丹舞もあったはずだと聞くと不注意で火傷し出たくないと言い張る者と嫌なことがあったせいで舞わないと言い出したので披露できなかったと謝罪されます。
宴の演目が欠けたぐらいで罰することはしないが教育は怠るなと告げると皇帝・趙禎は聞き分けの悪い者は張妼晗なのかと聞きます。
16話・太后の残像
皇后は陛下を訪ねると張妼晗が舞を披露していたので自分に教坊を預け規律を正し女子を躾けることをお望みですかと訴えます。
「私が掟に厳格過ぎたから後宮が退屈なのでは?私も含め後宮の者は陛下にとって人形にすぎぬのでは?」
突如地震が発生したために皇后は各所に的確に指示し陛下の身の安全を守ります。趙禎はその姿を見て亡き太后・劉娥を思い出します。
趙禎は宰相の適任者がいない現状に悩み師匠でもある晏殊に相談します。対応が進まず混乱したのは能力と気力が及ばなかった、まして両宰相は現職に就いて日が浅く国事全体が見えていないから思うように官吏を動かせないのではと言われます。
呂夷簡が左遷されたばかりで王随も陳堯佐も役に立たぬ、王曽は高齢、范仲淹は清流官吏の領袖だが宰相の器ではないと不満を口にすると、晏殊は長所と短所はあるが陛下の朝堂はまさに多士済々で活気に満ちているではないかとと言います。
一方、韓琦は左遷されたばかりの呂夷簡が宰相に相応しいと口にします。恐れたのは陛下より力を持つことだったが一度の勅命で解任され都を出たのは権力が強固ではなかった証ではないかと言います。