作品概要/キャスト
北宋第4代皇帝・仁宗の功績を描いた歴史超大作
北宋の皇帝・趙禎(仁宗)は太后が生みの親ではなく生母は李蘭恵だと知る。李家への恩返しから愛娘・徽柔を李家の子孫・李瑋に嫁がせる。朝廷では大臣たちが激しく対立し趙禎はその狭間で公正中立を旨に各派の調整を図りながら治世に努める。徽柔が前代未聞の大事件を起こすと社会規範を犯す大罪だけでは収まらず仁宗の国政を揺るがす一大騒動に発展してしまう。風雲急を告げる天下の行方、そして徽柔が辿った壮絶な運命とは・・・
中国時代劇「孤城閉~仁宗、その愛と大義」全69話あらすじ一覧
全69話で紹介
ネタバレ感想/孤城閉
27話・調子に乗っていた女官たち
皇后・曹丹姝は女官・董秋和が異例の昇進を果たしたのは張茂則が取り立てたからだと知ります。苗心禾が推薦するほど確かに有能だが出任して間もないし過ちが許されない場所なので尚服局に戻るよう告げます。
遼から徽柔の降嫁を求められた趙禎は愛娘の屈託ない笑い声を聞き「遼は宋と盟を結んでおり婚姻については妥当とは思えない、歳幣としたほうが簡単明瞭で皆も喜ぶ」と遼王に伝えさせます。
三冗(冗官、冗兵、冗僧)は財政を逼迫させるだけでなく政務や兵力にも悪影響を及ぼしているので何とかしたいと晏殊と呂夷簡に相談します。祖法の改革は呂夷簡から反対されるが范仲淹に任せることにします。
夏竦夫人が夫を収賄の罪で訴えたことが街中の噂となり朝臣の名声が汚されたと諫官が訪ねてきます。くだらない諫言に呆れる趙禎だが宴の準備に行くと役立たずな女官は宮中から追放せよとの諫言は的を得ていたようだと気付きます。
28話・意外な対抗心
趙禎は宴を送らせ司宮令に女官の名簿を持ってこさせよと皇后に告げ30名を追放します。陛下を唆すのは大罪であり開宴を送らせたのは妃嬪たちに警告するためだろうと席に着く女性たちは思います。
張茂則は皇帝としての大義を重んじ限度を超えた者には誰であろうと手心は加えないのだと任守忠に告げます。
張妼晗が空席となった趙禎の髪結い役に女官・許静奴を推したので苗心禾はすかさず董秋和を推薦します。皇后はどちらがいいか決められないと告げると趙禎は他の妃の推薦する者も含めて競わせることにします。
皇后はいつも他人と争わないのに何があったのかと苗心禾に聞くと傲慢でいつも見下してくるのは我慢できるが娘が呪術を使ったと悪者に仕立て上げられたのは許せないと言います。娘の敵だと狙いを定めてくると言われたのでこれから先ずっと争うのかと責めると張妼晗の腹心を陛下の周りに置くのだけは止めてほしいと訴えられます。
趙禎は夏竦が夫人に殴られ傷を負っていたので枢密使が何をしているんだと叱責します。
29話・幼き公主の提案
張妼晗は夏竦が側女を寵愛したのはあなたへの未練だと告げると世渡りが上手な人なのに夫人に追い込まれるとはと賈玉蘭は涙します。
陛下が訪ねてきたので夏竦の件は賈玉蘭とは無関係だと告げ、先帝が別の女との婚姻を命じたのがそもそも悪いと批判します。趙禎は先帝が婚姻を命じたのは父親の跡を継がせっるためであり遺族を慰めるつもりが3人を苦しめる結果となったのだと言います。
夏竦から真相を聞かされていた趙禎は悪縁を続けていても仕方ないから離縁の詔を出して終わらせると告げます。
苗心禾は冠にどんな宝石を使うべきか相談すると高価な宝飾品は止めた方がいいと董秋和に言われます。都では豪富から庶民まで宮中の物を崇めているのでお妃様が買った品は競って求められ高騰するのだと言われ対抗心のために我を失っていたと反省します。
夏竦と賈玉蘭の関係を宮中に戻る前から知っていたかと陛下に聞かれる張茂則は情報を集めるのが皇城司の務めだと告げます。お忙しい陛下にどの件をお伝えするか判断を誤ることもあると不用意な発言をしてしまいます。
梁懐吉への親しみを深める徽柔は2人の秘密を作ろうと提案し今後二人の時は跪ずかないでいいと告げます。そして大臣になったらどうかと勧めると生涯宮中を出られないから結婚も科挙の受験もかなわず大臣になれないのだと言われます。
30話・賢女の目的
七夕節になり趙禎の髪結いを担う女官の選考会が始まると張妼晗は一人だけ豪華な真っ白な冠に皇后と同じ赤い衣を着て登場します。
趙禎は真っ白で不吉、禁忌を知らないのかと呆れ衣の色は似合わないから着替えて来いと命じます。趙禎は采児に決定すると母上も董秋和を皇后に推していたのに何で選ばなかったのかと聞かれ、皇后も嫌いなわけではなく宮中においては賢いことが一番ではないのだと告げます。
遼が西夏と断交し宋も貿易を厳しく禁じているので掟に背いた者は死罪となります。
これで食糧不足になるので西夏は長くもたないだろうと趙禎は思うが趙元昊が攻撃すると同時に和睦を求めるので腹の内が読めずにいました。
帰京する范仲淹は病を患う呂夷簡のお見舞いに行くと「冗官が多すぎる、改革には反対の立場を示してきたが陛下はそなたに改革を任せるだろう」と言われます。
皇后は改めて董秋和に宮中に入った目的を尋ねると延州へ行って将軍に謁見し祖父に変わり軍医として従軍したいと言われます。
画院から絵が届き徽柔と会話を楽しんでいると陛下が起こしただと侍女に言われ半年ぶりだったので嬉しくて立ち上がります。張妼晗に求められ馬車を貸してくれたと言われるが古い馬車を替えるか皇后の馬車を使いたいと要求されたのだと告げます。
「馬車はまだ使えたし他の妃の物よりも新しかった、倹約のためにも全員の馬車を新調することは出来ないので身籠っていた事もあり仕方なく皇后用の馬車を貸した」
それだけ熟考を重ねたのに掟を破ることを選択したのかと言われ空気が悪くなります。
31話・尊敬の本質
隠れていた徽柔は父・趙禎を驚かせようと隠れていたが皇后との夫婦関係が微妙だと察知し、趙禎が帰った後に出て行き今日は側にいると皇后に告げます。
翌朝、徽柔は趙宗実と皇后の養女・高滔滔が婚約すると知り、皇后様のような婚姻なら高滔滔は嫌がると率直な意見を母・苗心禾にぶつけます。
そして梁懐吉のもとにお菓子を持っていき、皇后様は泣くより辛い思いをしているし宮中の者達も幸せじゃないと分かったと話します。
2年ぶりに戻る韓琦から謝罪される趙禎は戦の敗北は1人のせいではないと告げます。病に伏す呂夷簡からの進言を基に范仲淹、韓琦、富弼に官吏制度の改革を命じます。
後宮では安価で優れた香を選ぶための集いが催されるが宴に出ないと聞いていた張妼晗がやってきます。皇后は張妼晗のために席と茶を用意するよう命じると何番の香炉が誰の香かは分からない状態で運ばれてきます。
静奴の香りが選ばれるが褒美を受け取る彼女は転んでしまい破損させてしまいます。皇后は褒美の品は既にそなたの物だから己の物を壊しただけだし罰した前例はないと告げます。
私は許していないと張妼晗は訴え、髪結いの勝負では負けて今回は図に乗って私の顔に泥を塗るとは杖刑だと言い放ちます。それを見ていた徽柔は翔鸞閣のために働いている侍女ではないし翔鸞閣で罪を犯したわけでもない、ましてや張妼晗を傷付けたわけでもない、皇后様が無罪と判断されたのに罰を与えるのは規則にそむくとごもっともな意見を述べます。
皇后は正論だけど年長者に対して礼を欠いていると告げ謝罪させます。
散歩に出る趙禎は董秋和が泣いているのを目にし声をかけると勝負に負けて己に腹が立っただけと言われます。しかし髪結いで負けた時は平然としていたと指摘すると貴重な名人の品を価値を知らぬ者が破損したから悔しいのだと言われます。
皇后の代わりにそなたが望むものを与えてやると約束します。