中国ドラマ「鶴唳華亭」作品情報
ルオ・ジン&リー・イートン共演の中国の大手レビューサイトで高評価を叩き出した孤独な皇太子の苛烈な運命を描いた話題作
政略結婚の末に生まれた南斉国の皇太子・蕭定権は幼い頃に母を亡くし皇帝である父からの寵愛を受けることなく育つ。一方、皇帝と寵姫・趙貴妃の間に生まれた兄の蕭定棠は甘やかされて育ち、皇太子の座を虎視眈々と狙っていた。蕭定棠の仕掛けた罠に陥る蕭定権だったがその一件を通じて蘆世瑜の弟子の娘・陸文昔と出会う。彼女は罪を着せられた父と兄を救うため、また蕭定権の側で彼を支えるため皇太子妃の侍女として宮中に潜り込む。
全60話で紹介
ネタバレ感想/鶴唳華亭
49話・下賜品の石榴
陸文昔は下賜品の石榴を食べろと王慎に強いられます。受け取れないと断るといきなり引っ叩かれ無理やり口の中に石榴を突っ込まれ罪を着せられてしまいます。
皇太子(蕭定権)は東宮に戻るとわび状を手に許昌平が待ち構えていました。辞表を出さねば科挙の件を陛下に報告すると告げ部屋に入ると陸文昔がいないことに気付きます。
杖刑を受けていると知り、下賜品を勝手に食べたと濡れ衣を着せられたのだろうと察し助けてやると帰りが遅すぎると愚痴をこぼされます。
皇太子は内密に居留守を使われていた顧思林に会いに行きます。今の自分は「蕭」でも「顧」でもないから心配はご無用だと告げ見送りたいだけだと告げます。
許昌平は皇太子を待っていたが輿から降りてきたのが陸文昔だったので顧思林に会いに行かれたのだと察すると皇太子が今一番欲しているのは家族の情だと思うと陸文昔に言われます。
皇太子は東宮に戻る途中で桂花の匂いがすると陸文昔に言われ枝を折って輿の中に入れます。しかし子供たちの詩を耳にし嫌な予感を抱いて引き返すと顧思林が都を離れていました。
皇太子が生まれる前に作られた曲で今は禁じられており武徳侯が旧事を持ち出し威圧していると陛下は考えてしまうと皇太子たちは思います。
陛下が粛王のころ顧思林と交流が深くなければ愍皇太子の許嫁で中書令・顧玉山の一人娘である顧思林と同腹の妹が陛下に嫁がされるはずありませんでした。趙氏が嫁ぐころ陛下と皇后は不仲だったが顧思林は陛下の側にいて、陛下は宴席で顧慕之と顧思林がいなければ天下の主は愍皇太子だったと口にしました。
陛下の帝位は顧氏の裙帯に吊るされているのです。
50話・中秋節の宴
陛下の寵愛を受ける宋貴人は参拝した帰りに子供たちが口ずさむ歌を耳にします。
中秋節の日、皇宮では華やかな宴が催され皇帝の親族が足を運びます。皇太子は陸文昔に伝言を託し、万が一何かあれば自分が対処するから参内さず明朝に発つよう顧思林に伝えます。
顧思林の姿がないために不穏な空気が流れるなか、陛下に聞かれる皇太子は武徳侯を訪ねた時に古傷の痛みが再発したようで会えなかったと告げます。
月が出るのを待つため即興の歌を披露する遊びを行うが宋貴人が都で流行している奇妙な歌を披露したので皇太子は耳を疑います。
顔色を変える皇帝は誰に指示されたのかと責めると街中で聞いたと知って激怒します。控鶴衛に何者の所業か調べさせろと訴えると皇太子が自分だと言い出したので驚きます。
顧思林を庇っているのだろうと察する皇帝は何のためだと責めると「将軍が陥れられても陛下は解明しない、それでは不公平」と言われます。
公平を求めるためにこんな手段を選んだのかと怒りに震える皇帝は杖刑を命じます。
陸文昔は皇太子が杖刑を受けて運ばれてきたので驚き急いで看病します。張陸正は調査する過程で偶然にも息子・張紹筠が歌を広めていたので捕らえて連れて帰ると斉王が待ち構えていました。
51話・伯父のために
斉王は張紹筠が歌を広めたのが元凶だと張陸正を責めたあと次女を側室にと要求します。
陸文昔は皇太子が目覚めたので安堵し涙をこぼすと計画通りだと言われます。皇太子はひどい傷を負いながらも伯父のために皇帝への朝の挨拶に向かいます。
水に流すから帰って反省せよと伝言を受け皇太子は戻るとすると張陸正から話を聞いた何中丞が押し掛けてきて、どの国法に基づき皇太子に酷刑をしたんだと諫言します。
慌てて止めに行くと張陸正と何中丞をよこしたのはお前かと皇帝に疑われ今度は黒幕を誰に仕立てる気だと責められます。
皇帝は東宮衛は全員、控鶴衛に置き換え宮人に登録された者全員の出入りを禁じます。
張陸正は斉王の指示通りに何中丞に報告し中書令として陛下に再考を求めると告げたが陸英の件から調べろと言われてしまいます。陸英の件を調べるのは陛下は最初から考えているのを知って言わされたのだと察し娘を嫁がせる話は断ると斉王に告げます。
顧思林が呼び戻されてしまったので皇太子は巻き込んでしまったと愕然とすると宮籍を抜けたので自分なら外に出られるのではないかと陸文昔に言われます。
52話・裏切り
陸文昔は皇太子の代筆を務めるが張陸正へ届けろと言われ耳を疑います。
過去の所業を許し事実であったことにすると書かれていたので皇太子を信用していた陸文昔は愕然とします。張陸正の策で父と兄が処刑されたのにそれを知って罪人だったと認めるのかと愕然とし悔しさを押さえ張陸正の元へ向かいます。
斉王妃・李和綽から都を離れたいと言われた斉王は父君を亡くし気弱になるのは分かるが守るから大丈夫だと告げます。
呼び戻された顧思林は皇帝に謝罪をすると子の不幸は親の過ちだから罪はないと言われ解決したら心安らかに戻ればいいと言われます。
陸文昔は張陸正を訪ねて文を渡し、殿下のおぼし召しですのでどうか私情は控えてくださいと告げ失礼します。張紹筠に刺繍入りの巾着をくれるのではと声をかけられ皇太子から人にやるなと言われていた鶉の刺繍を渡して去ります。
「陸中丞の冤罪事件の再審理が決まった際は自ら罪を認め辞任せよ」、張陸正は本当に皇太子の命なのかと激しく動揺します。
陸文昔は数日経ってから戻り皇太子の湯浴みを手伝います。朝議がどうなろうと殿下には必ず退路と対策があるはずと告げると、この数日で今までとは雰囲気が変わったと指摘されます。
「殿下の字を覚えさせられたのも代筆させられたのも、いざという時に私に罪を着せるためでしょう」