雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~
「蒼蘭訣」のジャン・リンホー&ユー・シューシン共演、中国で大ヒットを記録した予測不能なラブサスペンス時代劇!!
あらすじ&キャスト
江湖で「無鋒」と「宮門」が対立。
無鋒の女刺客は雲為衫として宮門への潜入を命じられるが隙がなく宮門の少主の花嫁候補を装うことしか方法はなかった。
自由の身になる条件付きで花嫁候補となるが、無鋒は別の刺客も花嫁候補に送り刺客が潜伏していることも流してしまう。
一方、幼い頃に母を亡くし宮門を率いる父・執刃に厳しく育てられた宮子羽は花嫁が全員抹殺されると知り密かに逃がそうとする。雲為衫と出会い心を奪われてしまうなか父と兄が暗殺され執刃の継承者に任命され重責を担うことになってしまう
ネタバレ鑑賞感想
23話・無量流火の行方
宮子花は毒に侵されるが月長老が瀕死状態の金繁を抱き抱え戻ってきたため急いで介抱します。宮紫商から何とか守り抜いたと出雲重蓮を渡される宮子羽は雲為衫から治療を受けたから自分には必要ないと告げます。
「金繁は玉侍で命を犠牲にしてでも執刃を守らねばならないから自分の気持ちを伝えられずにいたのだ。私にとって金繁は玉侍ではなく家族だから出雲重蓮を与える」
その頃、父を殺された花公子は四方の悲旭を誘導させ閉じ込めると自らの命を賭けて爆破させ無量流火を守ります。また寒衣客と戦う宮尚角と宮遠徵は苦戦し二人で協力しなんとか仕留めるが宮遠徵は倒れている宮尚角のもとに這いつくばりながら向かいます。
後山を守り抜いた宮子羽だが花長老、花公子、雪公子を亡くし悲しみつつ執刀として責任を感じます。花公子から託された剣に雲織羽と名付け雲為衫に贈ると「織」を「知」に変えたいと言われ頷きます。
宮子羽は解毒できずにいたが傷は治りかけているので月長老が不思議に思うと雲為衫の心法と融合したと知ります。雲為衫は披露すると雪長老は風送三式でかつて後山に存在した風家が駆使していた刀法だと言います。
それでも命の危機を脱したわけではなかったが宮遠徵から暗器のお礼だと出雲重蓮を渡され感謝します。
宮子羽は無量流火の図面を花宮の刀塚に戻すために池から引き上げるが箱の中身が空でした。予想が的中してしまい消えた図面を求めて宮喚羽が治療を受ける羽宮の地下へと向かいます。
図面を入れた鉄箱に燐灰石の粉末を付けており、それに触れた者は粉が付着して暗闇になると光ります。宮子羽は明かりを消すと宮喚羽の手が光り輝いたので問い詰めると、内力もすべて失った者が冷たい池の底に潜って鉄箱を開けられるわけないと弁明されます。
池の底にあるとは言っていない、この期に及んでまだ言い逃れをするつもりか!!
宮子羽は開き直る宮喚羽に賈家職を調べた時に、息子を殺した宮門の医者誰なのか、息子が何で突然強くなったのかと疑問が生じたが出雲重蓮の話を聞いて兄上の玄石奇功の修練を助けるためだと気付いたと告げます。
宮尚角も霧姫夫人が残した刃の字を見た時に本当に書きたかったのは羽だと気付き、最後に言った言葉も羽だと気付いたが警戒されないように敢えて雲だと告げていました。
また宮紫商も霧姫夫人を殺したのは同じ痣がある宮喚羽だと疑った時に商宮を爆破され命を狙われたことを執刃に告げていました。
両親を殺された宮喚羽は無量流火があるのにも関わらず今までの執刃は使わないので、いつか自分が執刃となり無鋒を殲滅させるしかないと思っていました。そのためには努力を踏みにじる者はすべて邪魔な存在であり後継者を宮尚角に変えようとしていたので父を消し、害のない者を臨時として置くために羽子宮を据えたのです。
前執刃を殺したのは宮尚角たちだと偽りを告げて対立を激化させ無量流火を使わせようと霧姫夫人を事あるごとに操っていたのですね。
ちょっと納得ができないことがある。まず霧姫夫人が無鋒の刺客・無名だと何で知ったのだろうか。そして後継者を決める文を処分し前執刃を始末したのなら少主のままで宮主なんだから、あの時なら宮子羽ではなく自分が執刃になれたでしょうよ。
だったらこんな回りくどい事をして死を偽装する意味あっただろうか・・・
24話/最終回・雲のみが羽を知る
宮子羽たちは宮喚羽に逃げられてしまうが、何で無量流火の図面を入手してすぐに去らず自分らが来るのを待ったのかと疑問に思います。
半分の暗号が自分の体に彫られている事を知っているんだと気付くと雲為衫を捕らえて自分を脅すはずだと思うが、お前は残れと宮尚角に止められます。
その頃、雲為衫は邪術を得た宮喚羽の前に立ち塞がり剣を抜くころ、宮子羽は鏡花三式を会得するために雪長老と金繁から内力を送られます。宮尚角、宮遠徵、雪重子、月長老は時間を稼ぐために雲為衫に加勢しに向かいます。
宮子羽は急いで向かい雲為衫と協力し風花三式で攻撃を仕掛けます。そして宮子羽は会得したばかりの鏡花三式、大刃落鋒で宮喚羽を倒すころ、宮尚角は図面を手に逃げ出す上官浅に立ち塞がります。
「私は孤山派の遺児でありもう無鋒には戻らない、崖から転落して記憶を失い点竹に拾われて弟子だと信じ込ませたが無鋒の首領だと気付き忠実なフリをしていたんだ。無鋒を滅ぼすために無量流火が必要なんだ」
宮尚角は図面を渡せば逃がしてやると訴え剣を突き付けます。宮門の子を身籠ったから裏切らないと言われ衝撃を受けるが図面は袖から抜き取っており彼女の背中を見送ります。
無鋒の首領は清風派の掌門・点竹で残忍にも子供を浚い刺客へと育成していました。宮子羽は二度と無鋒を恐れず江湖に平穏を取り戻すのだと発します。また随所随所で会得できるようヒントをくれていたのは予想通り宮尚角であり感謝します。
それぞれが亡き者を悼むころ、寒鴉肆が残した文を読む雲為衫は自分は本当に雲家の娘で双子だったと知り、だから宮尚角が出自を調べても何も起こらなかったのだと気付きます。
宮子羽に背中を押された雲為衫は雲家を訪ねるが・・・
宮子羽は雲為衫が帰ってくる日に出迎えるために宮門前で待つが・・・終
感想
雪重子の葬雪心経は4年ごとに若返り最終段階を突破し記憶を失って全て生まれ変わる。雪重子の大人の姿は過去の映像かと思ったけど最終段階を突破し生まれ変わった姿なのね。
でも雪公子を忘れていないのが映像の美として伝わってきたよ・・・いや、それとも雪公子を忘れたくないから葬雪心経を廃したのかな、どっちだろう。
正直、上官浅の言葉は本当に信じられないのだけど映像としては誰もいないような場所で1人で過ごしていたから宮尚角のお迎えを信じて待っていると予想します。
さて、自由を求めていた雲為衫は愛する執刃のそばにいると決意し雲家を訪ねたのよね。そこで不気味な存在がいましたがあれは点竹なのかな・・・
最後は門前で雲為衫が帰ってくるのを待ち続ける宮子羽、待ちくたびれて落ち込みショックで座り込む姿が印象強いが最後は門が開く音に反応したところで終わりました。
門が開く音、そして宮子羽の様子から最後は戻ってきたと予想できるけどモヤモヤがどうしても残ってしまいますね。
宮尚角が執刃に相応しい男に慣れるようヒントを与え続けていたのは良かったですね。二人の関係も感動的で終わったので執刃の側にいると決意した雲為衫が家族に会いに行くところで終わってほしかったな。でも私好みの話でおもしろかったです。