作品情報/キャスト
「恋はつづくよどこまでも」で新米ナースを演じ声優としても活躍する上白石萌音主演のラブコメディ。
普通の幸せを望む鈴木奈未は片想い中の幼馴染みを追って上京し大手出版社・音羽堂出版の面接を受ける。偶然出会った潤之介のおかげで無事に採用されるも新設されたファッション雑誌編集部に配属されドS編集長の雑用係となり毎日振り回される日々。いつしか人並みで良いと考えていた奈未にも変化が生まれ恋に仕事に全力で駆け抜ける
ネタバレあらすじ/9話と最終回10話
第9話・
潤之介から「奥さんになって、一緒に金沢に行こう」と突然プロポーズされた奈未は深く考えずに「行きます」と返事します。
翌日、いつものようにドS編集長・麗子のためにコーヒーを買って出勤するとMIYAVI編集者メンバーが同じ話ばかりするなと副編集長・半田に訴えていました。
半田は重い口を開こうとすると「おはよう」と新しい編集長となるZEALの編集長だった高橋麻美が現われました。
麗子はMIYAVIを去り行方不明だと知って驚くが今までのMIYAVIは企画で勝負していたのに方針まで変わったので存続した意味がないとメンバーは思います。
そんな中、麗子の週間記事が原因だとしたら自分のせいだと半田も辞表を提出してしまいます。
麗子の雑用係だった奈未は本来なら自分もクビだったが麗子に残すよう頼まれたと副社長の宇賀神から知らされます。
口止めされているから居場所は教えられないと言われるが奈未は備品部に宝来のサインがされているのに気付きます。会いに行くと救世主と呼ばれ活躍しており戻ってきて欲しいとお願いするが合併を阻止出来なかったから責任を取らなければならないと言われます。
ある日、何者かに尾行されていると気付いた奈未は誰なのかと言い放つと潤之介の母親だと知り謝罪します。
食事会には麗子は来ないと思うと言われ理由を聞くと会社を継ぐことを期待されていたがどうしてもファッションの勉強がしたいと訴えそれっきりだと分かります。
「もったいない、無駄な時間を過ごすのか」と最後に父親から言われていたと知り、奈未は「無駄な時間などないんですよね?」と麗子に伝え食事会の場所を記したメモを置いて去ります。
編集長奪還作戦を実行していたメンバーだがことごとく失敗します。気持ちを見せようと麗子が通る時を見計らい半田に戻ってきてくれと全員で土下座するが週刊誌の情報元が自分ではないから辞める必要なくなったと言われ失敗します。
(情報元は第6話に出てきた若手実業家の新谷。麗子に依頼を断られた人ですね)
食事会の日、奈未は独自に作った編集長の記事とこれまで出版した雑誌を持って行くと自分たちが知っている娘の方がもう少ないのだと両親は受け止めます。遅れてやってきた麗子は「雑誌を作るのはかっこいいな、悪かった」と父親に言ってもらい目に涙を浮かべながら会社を継がなかった事を謝罪します。
仕事に夢を見付けた事に気付かされた奈未は「自分の夢に蓋をしたら潤之介は本当に優しい人だから余計傷付けるよ。潤之介も会社を継がなければならない立場だから」と理緒に言われます。
奈未は決心するが言葉にすることが出来ず泣いてしまうと「分かってるよ」と優しく言ってもらい「ごめんなさい」と婚約指輪を返します。
幸せだった時を振り返り一人で悲しんでいると目の前に中沢が立っていました。
「お前がまた泣いている気がして」
最終話・
仕事に夢を見付けた奈未は後悔したくなくてプロポーズしてくれた潤之介に別れを告げます。
思い出すたびに涙を流してしまい目が腫れ上がってしまうため眼鏡をかけて出勤するが潤之介ロスに陥って精神を病みMIYAVIメンバーからしっかりしてと心配されます。
「大事なものを諦めたんだからお前は夢を叶えなくちゃならない」と中沢から励まされ「しっかりしなくちゃ」と思う奈未であったが・・・
一方、潤之介は、父親の勝之介と共に取引先との挨拶回りや商談など、多忙なスケジュールをこなす日々を送っていました。
麗子が辞めたMIYAVIを引き継いだ麻美だったが自分が就任してから広告掲載見送りが続出し「やはり麗子じゃなければならない」と編集長の座を退く決意を宇賀神に伝えます。
「麗子のものが欲しかっただけかもしれない、MIYAVIだけでなくあなたも」
宇賀神はMIYAVIに戻ってこないかと伝えるが麗子は感謝するものの責任を取らなくては生きられないと断ります。
臨時で編集長を務めることになった半田は挨拶するがメンバーから無理しない方がいいと心配されます。
まずが副編集長の「副」を消して名刺を作るが次号の表紙となる予定だった写真がネット上に流出していることが発覚します。
極秘なので管理には徹底していたがインスタなどにまで流出してしまい、このピンチを救えるのは麗子しかいないと備品部を訪ね頭を下げるが「私には関係ない、写真が出回るのがそんなに悪いことなのか」と麗子に相手にされません。
こんなピンチな時に半田の編集長就任の宴が開かれるが奈未があまりにも潤之介ロスに陥っているためメンバーは潤之介を呼んでいました。
別れを告げた潤之介が隣に座り奈未は気まずくなります。潤之介は父親と共に挨拶回りを済ましたから金沢に帰って頑張るつもりと挨拶し「奈未ちゃんもがんばってね」と告げて先に失礼します。
中沢に夜食に付き合えと呼び止められラーメンを食べに行くと「分かってもらえる努力をしない限りなんにも進まないんじゃないの」と言われます。
一方、潤之介と別れた事を実家に伝える奈未だが「普通が一番って言ってきたけど奈未がやりたいようにやってその場所でしっかりやっていけばそれが普通になるんじゃないかな」と母親に言われます。
MIYAVIの雑誌を見つめる奈未は「私が選んだ道」と考え麻美と一緒に謝罪に行くと「親は怒っているけど私は感謝している」と言われます。
バンド活動をしているモデルはこれが逆に宣伝となりチケットが完売していたので親を説得してあげると言ってくれます。
再撮影の許可を得られるが「発顔出し」が売りだったのでインパクトがなくなるとメンバーは悩みます。奈未は流出した写真をあえて使い新たなサプライズを仕掛ければどうだろうと意見すると出回った写真はMIYAVIの宣伝って事になるとメンバーは思います。
顔をあえて隠すことを思い付き撮影を済ませすべての記事を終えるがデスクに置かれた原稿を見て「私には関係ない」と麗子が返しに来ました。
奈未はメンバーを代表し「自分も記事を担当しました。編集長に教わった事をすべてぶつけました」と強引に原稿を渡します。
「責任取りすぎると他の人が責任取れなくなる。たまには人に分けてあげてください。自分ならいつでも」
宇賀神に言われた麗子が原稿に目を通しチェックし始めます。
「うまくいかなかったとしても無駄じゃない」と信じてやってきた麗子はMIYAVIメンバーの原稿を読んで目に涙を浮かべます。
父親にファッションの勉強をしたいと勇気を持って伝えた自分に伝えたい言葉。
「どんなに時代は変わっても作り手の情熱は変わらない。あなたたちが作ったMIYAVIには夢を伝える力がある。もう一度一緒にやらして」
奈未ふくむメンバーはドS編集長から「素敵な時間だった」と言ってもらい感動して拍手して迎えます。
一致団結したメンバーは皆でピンチを乗り越え無事に麗子から「責了」をもらいました。
奈未は「彼氏になってください、彼氏のフリでいいので」と潤之介に電話します。
潤之介が金沢に帰る前に一緒に行きたいところがあると伝えレンタル倉庫に連れて行きます。そこは潤之介のアシスタントが彼の作品を捨てられないと保管している倉庫でした。
「潤之介は人の痕跡が好き、人がいたことを想像すると楽しいって言っていたよ」
そこには自分と初めて会ったベンチの写真がありました。
「夢に蓋をして笑えなかったらそれも意味がない、潤之介には笑っていて欲しい。夢って現在辛くてもやがて笑えるものだと信じているから見てしまうものではないだろうか」
奈未は潤之介の笑った顔が大好きだと告げます。
潤之介は実家に戻り「もう逃げたくない、カメラマンの道を進みたいから会社は継げない」と父親に伝えると「幸せを願うなら潤之介の人生を家のためでなく潤之介自身のために使わせてあげて」と麗子が後押ししてくれます。
「うまくいかなくても無駄にはならないんだな」と父親は受け入れます。
麗子はこれからは自由に作りたい雑誌を発信したいと思い辞表を提出します。
「これからは人に頼りたいと思います。頼っていいですか、私を支えてください」
宇賀神は「それは・・・仕事で?、それともプライベートで・・・」と聞くと悪魔の微笑みを見せられます。
これまで多くを学んだ奈未はあなたのおかげて素晴らしい雑誌が作れたと称えてもらい感謝するが「やっと離れられる」と言われ涙が引っ込みます。
「潤之介が会社を継がずカンボジアでカメラマンになる、今日、出発よ」と麗子から教えられた奈未は急いで空港に行こうとするが目の前には潤之介がいました。
「写真の道に進む。ありがとう、おかげで決心が付いたよ、もう逃げない」
奈未は良かったと安堵すると「やっぱり奈未ちゃんといたいから待っててくれる」と言われ「いつまででも待ってます」と伝えます。
「世界中で一番好きだよ」、二人は抱き合うとMIYAVIメンバーは歓声をあげ麗子は微笑みます。
~3年後、
MIYAVIを卒業した奈未は宇賀神と麗子が立ち上げた出版社にお世話になります。
上京した妹から「健ちゃんYouTuberになったみたいね」と映像を見せられ興味なかったが背後に潤之介と初めて出会ったベンチが映る看板を目にし駆け付けると潤之介のサインが記されていました。
帰ってきてるのかと思いながら初めて会ったベンチに向かうと「ペンキ塗りたてです」と声をかけられます。それは出会った時と同じであり目の前には潤之介が・・・
しかし二人して座ると本当にペンキ塗り立てでした。奈未と潤之介は笑うが再会を喜びキスを交わしました。終。