作品情報キャストの紹介
アフガニスタンから米国に亡命した戦場記者は記者仲間の母親である保安官の家に居候するがカリフォルニアの田舎町で殺人事件を調べるうちに・・・
ネタバレ あらすじ
バーン・カントリー
アフガニスタンの元戦場記者オスマンはアメリカへ亡命しカルフォルニアの小さな田舎町にやってきました。
アフガニスタンで知り合った記者ゲイブに紹介され、保安官をしているゲイブの母親グロリアの家に居候させてもらいます。
さっそくグロリアに連れられ演劇を観に行きます。内容を確かめなかったグロリアは「私達やこの街を見る目が変わったでしょうね」と謝るがオスマンは「何もかも新鮮で楽しい、自由でいい」と言いました。
物音がして窓から覗くとバイクのヘルメットを被った人が郵便ポストを燃やしていました。
オスマンは追い掛けるが逃げられてしまいます。
新聞社を訪ねたオスマンはアメリカへ来てすべてが新鮮なため町の第一印象や演劇についてのコラムを書きたいと意見を述べるが社長は雇う金がないと言います。オスマンはゲイブから新聞社を紹介され就職できると勘違いしていました。
週給50ドルで警察の事件簿を書くかと言われるが調書をコピーするだけの仕事は気が進まないとグロリアに愚痴ります。
グロリアはパトカーを停め「車内で待ってなさい」と言い民家に入っていきました。気になったオスマンは家の周囲に近付くと「あんな息子と一緒にいたくない」と母親の暴言が聞こえてきます。
息子のリンジーが母親に暴力を振るったのでオスマンは止めに入ると殴られ頭に傷を負います。帰宅するとグロリアは「あなたが怒るところを見て安心した。でも今後、英雄気取りは無し、自分たちで解決できるから」と言いました。
タバコを買いに行くが店員はオスマンの顔を見て「置いてない」と言います。
客で来ていたサンドラがタバコを買って渡してくれました。オスマンは声を掛けると話の流れから車に乗せられ見た事がない海に連れて行ってもらいます。
ポストに火をつけた人が中指を立てていたがオスマンは気にせずアフガニスタンで出会ったゲイブに紹介されこの町に来たんだと説明しました。
初めて見る海に感動したオスマンは裸になって全速力で飛び込み楽しみます。そして事件簿の仕事を受けることにしグロリアのパトロールに同行する事にしました。
オスマンはヒッチハイクをすると車を停めたのはリンジーでした。
リンジーは手を出した事を謝罪し乗れよと言いました。
意気投合したオスマンは進行中の犯罪のネタが欲しいとジャーナリストとしてやる気を見せると「ガーンビルに住むソクーロフ兄弟が自然農法やジャム作りで警察を騙しているが実際はマフィアの悪党だ」と言いました。
ドラックを売って稼いでいるソクーロフ兄弟の事を記事にしようとするが兄弟の部下の死体が発見されリンジーは疑われると怖くなり失踪しました。
オスマンは調査したいと願うがグロリアから「あなたはこの町の異常さを知らない」と言われます。
感想と結末
異文化に馴染むことの難しさを伝えたい映画だが分かりにくい
退屈過ぎて途中で見るのをやめてしまう人が多いかもしれない。
ソクーロフ兄弟が牛耳っておりいくつかのコミュニティに分かれ時代に取り残された田舎町。
アメリカでジャーナリストになる夢を持ちカリフォルニアの小さな田舎町にやってきたが異文化に入り込む難しさに直面する。
劇団の人達が共同生活するコミュニティ、マリファナを愛する人達、1人の女性と複数の男たちが共同生活するコミュニティ、自分たちだけのコミュニティを形成し人の出入りがなく閉鎖的な町。
亡命者であり祖国には帰れない、帰れば認定を取り消される。この町に従い、この町に慣れるしかない。
危険な国を出ないと人生が始まらないと思いアメリカに来て最初は新鮮で楽しんでいたが祖国に残して来た人が多すぎるため、ただこの町にいれば良いと言う意見には納得することが難しかった。
ジャーナリストのゲイブも長いことアフガニスタンにいてテロ集団だと思っていたタリバンは治安を守るための組織だったと分かるようにオスマンが異文化に入り込むのもかなり時間がかかると言いたいのだろう。
非常に分かりにくい。時代に取り残された町であるならば酷い人種差別を受けながらも少しづつ理解を求め、そして異文化に溶け込もうとするような話の方が良かったかも知れない。
また兄弟の部下を殺したのは借金があり追われていたリンジーの犯行だったが母親の嘘の証言や最終的には兄弟に許され共同生活をしていた事で町に許され隠蔽したとゆう事だろうか。
アメリカでジャーナリストをするゲイブの声が聞きたいグロリアとアフガニスタンの音が聞きたいと言ったオスマンの気持ちは同じだろう。
だから2人は互いの寂しさを理解し分かり合えた。これから親子のように暮らすのでしょう。