作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
23話・女の名医
鍾樵と密会して身籠る潘玉姝は再び貴妃に封じられ成平殿を賜るが疱瘡が流行しているために日光を遮断されます。
皇后・郭清漪は貴妃のもとに見知らぬ男が出入りしていると報告を受けます。お見舞いに行き窓を開けようとすると慌てて止めに入った貴妃をうっかり転倒させてしまい大事に至らなかったが趙恒(宋の第三皇帝・真宗)から叱責を受けます。
劉娥に刺客を送ったのは父・郭賢だと教えられ、佑の教育の功績に免じ調べを打ち切るから貴妃の懐妊に詮索するなと言われます。しかし鍾樵が首吊り自殺したと知ると藩家と仲良かったことで内心疑います。
疱瘡が都まで広がり佑皇子が感染してしまいます。嘆く郭賢は皇陵の西に疱瘡を治す女の名医がいると噂を耳にし早く連れて来いと命じます。
薬草と薬酒で村人を疱瘡から救っていた劉娥は曹利用がやってきたので驚くと佑皇子が感染したと知らされます。供養中で山を下りられないので処方箋を渡すと名医が劉娥だったと報告を受けた郭賢は入内に反対していたので困惑します。
しかし、なんとしても直接診てほしいと思い蘇義簡に説得を頼みます。劉娥はもともとお忍びで宮中に戻るつもりであり薬草をもって向かいます
劉娥はすぐに診察するが佑皇子は重症で絶望的であり最後まで力を尽くすと皇后に告げます。貴妃は何で劉娥がいるんだと散々文句を口にするが自分が感染してしまい劉娥に助けを求めます。
24話・悲しき皇后の最期
貴妃は回復したものの佑皇子は劉娥の看病もむなしく命を落としてしまいます。悲しみに暮れる皇后が倒れてしまい郭賢は駆け付けるとお忍びで皇陵から戻った劉娥が親身に看病してくれたことを聞かされます。
劉娥に刺客を放ったのは何故かと訴えられ驚き、皇后の邪魔になると思ったからだと告げると知っていたなら思いとどまるよう諫めたと言われます。
皇后に呼ばれた劉娥は今まで黙認していたことを謝罪され「自分にはもう先がない、これからは後宮を仕切りなさい」と言われ縁起でもないと涙を流します。
皇后は「劉娥は皇族の威厳と十分な知識が備わっており優れた経済感覚の持主、次の皇后にふさわしい」と趙恒に遺言書を届け亡くなります。
劉娥は宮中で趙恒と再会し、貴妃は疱瘡が治ったのに侍女たちがなるべく自分を避けようとするので苛立ちます。
趙恒は劉娥を徳妃に封じて会寧殿を賜り侍女・瓔珞を美人に封じます。豪華な褒美が用意されるが劉娥は貧しい村に配らせていただきたいと告げ、供養は3年の約束で半年残っているので皇陵に戻りたいと願います。
貴妃は無事に出産するが公主に指が6本あったため死産にするしかないと告げるが侍女に止められハサミで指を切り落とします。
趙恒は皇子ではなく公主だと知り何で自分は皇子を得られないのだと不満をこぼすと、あと数日で3年経つと教えられすぐに劉娥を迎えに行けと景宗に命じます。
陛下が劉娥を呼び戻すから何とかせねばと曹鑑が訪ねてくるが郭賢は約束通り3年経ったのだから皇宮に戻っても問題ない、先帝の霊がご覧になってたら功を積んだ劉娥に対して遺詔を撤回するはずと告げます。
劉娥に付き添っていた李婉児は婕妤に、弟の李載豊は内臓庫副使に封じられます。李婉児は劉娥に仕えれば良かったので困惑するが劉娥は皇宮に戻っても一緒だと告げます。
25話・参内して徳妃に
3年の供養を終えた劉娥は徳妃に冊封され趙吉の位牌を太廟へ祭ります。
趙恒はタングートが蜂起し援軍要請を受けるが激しい頭痛を引き起こし意識を失ってしまいます。気鬱の病で治す術がないと知り、陛下の病を知る張景宗、李婉児、董侍医に決して漏らさないよう念を押します。
趙恒が過去に何度か卒倒していたと知り国を混乱させまいと今まで黙って痛みに耐えていたのだと胸を痛めます。
突然の朝議の退朝を不審に思った曹鑑は張景宗に追及して趙恒が意識を失っていると知ります。陛下を訪ね皇太弟を認める詔を出していただき即位の準備に入る時だと冀王に告げると妻子を失ったばかりの陛下に世継ぎの事など言い出せないと言われます。
秦王や徳昭殿、それに許王や楚王は皇族でありながら悲惨な末路であったことをお忘れかと訴えるが黄昏時は人生の終焉に似ている、過ちを反省すれば天寿を全うできると言われます。
陝西路の飢饉の上奏があり、劉娥は陛下の病を隠すためには掟を破ってでも阻止せねばと思い趙恒の書を手本に返事を書きます。
趙恒が目を覚ましたのでタングートの李徳明の乱と陝西路での暴動について上奏があり霊州には援軍を送り陝西路には銀と配給の食糧を送ったと謝罪します。すると危機を救い戦をよく避けてくれたと言われます。
郭賢から辞職の申し出があったので劉娥は訪ねると合わせる顔がないと跪かれるが包み隠さずすべて話してくれたので悔根の情は分かったと許します。
「陛下も辞職を望んでいない、私を義理の娘に、皇后の代わりに私に孝を尽くさせてほしい」
26話・勘違いで追い詰められる冀王
タングートの侵攻と陝西路の飢饉を劉娥(徳妃)が解決したので見事な判断だったと趙恒は讃えます。
冀王は朝廷を任された時に曹鑑が謀反を企てたので陛下に謝罪するべきかそれとも曹鑑の罪を密告するべきか楚王に相談します。しかし正気を失うフリだと思っていたが本当に失っているのだとがっかりし出て行きます。
陛下に謁見し茶を楽しむと「皇太弟にする、お前が皇帝になるときは曹鑑が孫たちを正しく導いてやれるだろう」と言われ、謀反を疑われているのだと勘違いし「義父はもっとはやく引退するべきでした、私は皇位など望みません」とひれ伏します。
二心を疑う噂は思惑があるのでしょうと訴えると頭痛を我慢する陛下から下がれと言われ恐れながら引きさがります。
パニックに陥る冀王は陛下に罰せられると思い死を待つより自ら命を絶とうと家族を道ずれにしようとします。
冀王が乱心して剣を振り回していると報告を受けた趙恒は駆け付け何をしているんだと叱咤します。兄弟間の譲位は父上の世代で終わらせましょうと跪かれ勘違いしたのだと気付き忠義心はよく分かっていると告げます。
遼から耶律留守が使者として宋を訪れ遼皇室と宋皇室との婚姻、そして銀と絹を合わせて100万の借用を求めます。
趙恒はとりあえず蕭陽公主の肖像画を受け取り回答を保留して劉娥に相談します。劉娥は30万の銀と絹を送っているので宋の威厳を見せつつ二度と来させないために3万ずつ与え返済不要とすればどうかと言います。
劉娥と同じ意見の寇準は使者の忍耐を試すべくしばらく返事は保留にして簡単に与えないことを想い知らせるべきと言います。