作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
8話・宋と遼の人質交換
宋の趙吉と遼の耶律康が人質として交換されます。
皇帝は即位にしたがい郭清漪に金印を下賜して皇后に封じ潘玉姝を淑妃に冊封します。趙吉を人質として差し出した劉娥を貴妃に冊封すると読み上げられると大臣たちから罪ある平民の婦人を貴妃に冊封されては威厳が保てないと反対されます。
皇帝は既に詔を出したのだと告げ解散させると焦らずに臣下を味方につけながら後宮を静める必要があると寇準に進言され、大臣たちを納得させる方法を教えられます。
皇帝は耶律康を招くと蕭皇太后は教育係に劉娥を指名してきたので受け入れます。そして3年後に宋と遼が平和条約を結んだ暁には貴妃に封じると告げると宰相や郭賢から敵対心を抱かないよう皇后に世話を任せるべきと進言されます。
しかし寇準が遼の希望であり承諾したのに覆うしては誠意が疑われると筋の通った意見を述べ大臣たちを黙らせます。
皇后の気配りで襄王府から渡雲軒に移る事になった劉娥は蘇義簡が連れてきた耶律康を連れて向かいます。
野生児の耶律康はまったく言う事を聞かず、更に寝ている時に劉娥は手足を縛られます。報告を受けた皇帝は激怒して向かい劉娥に平和のためにもと止められるが何でも許されると思うなと告げ耶律康を大理寺に閉じ込めます。
楊延昭と李婉児に連れられ蕭皇太后に謁見する趙吉は鉄鏡長公主のもとで暮らします。長公主に5皇子・耶律宗偉を紹介され狩りに連れ出されるが女真族に縄張りに足を踏み入れてしまい5皇子が射抜かれてしまいます。
駆け付けた木易と蕭撻凛に助けられるが長公主は逃げる時に趙吉とはぐれてしまったため皇太后から叱責されます。
9話・翰林学士に討伐を命じる
耶律康が大理寺へ送られたことを知る劉娥は趙恒(第3代皇帝・真宗)が訪ねてきたので扉を閉めて拒みます。
己が許せないのだと告げるが大理寺へ送らずに誰かに預ければ済む話だと訴え「ここにいても陛下に迷惑かかるので吉のそばへ行こうかしら」と告げます。
勝手なことをすれば離縁したと見なすと陛下の怒りを買うが吉が3年後に戻る保証はないと思い侍女の反対を振り切って身支度を始めます。
皇帝に謁見する蘇義簡は劉娥を守るためと分かっているが劉娥からしたらただの子供としか見ていないので耶律康を釈放して戻すべきと進言します。
蕭皇太后は木易が趙吉を発見し連れて戻ってきたので安堵します。趙吉は謝罪して許されるが李婉児に抱きしめられると狩りに誘われたが迷子になってしまったと泣きます。
再び耶律康の世話をすることになった劉娥は漢学と礼儀を学ばせるために師いなるよう蘇義簡にお願いします。
西蜀で王均が蜂起し帰順を促すべく派遣した死者が殺害されてしまいます。派兵しなければ民が苦しむ事態だと寇準に言われ皇帝は潘良に討伐を命じるが自軍を窮地に追い込んで戻ってきたために俸禄を没収し謹慎を命じます。
すると5万の精鋭を率いて敗北したのに筆しか執らぬ翰林学士・丁謂が益州と付近5州の地方軍の指揮権を授かれば王均を討つと名乗り出たため任せます。
蘇義簡の導きにより改心する耶律康は2皇子・趙佑の宴に参加しすぐに打ち解けます。しかし遊んでいる最中に佑が屋根から転落してしまい臣下たちは再び大理寺送りにするよう訴えます。
しかし寇準が規則に反したのなら佑皇子も同罪になってしまうと告げると、皇帝は宋に来た以上は子として見なすので燕安王とし劉娥のもとに帰します。
燕安王に冊封されたのだと知る劉娥は喜び漢名は趙礼だと知り気に入ります。
皇帝はタングートの李継遷が兵糧を奪って200人を始末したと報告を受けると寇準から先帝から懐柔策として陵陽長公主を降嫁なさったのに恩を仇で返したから出兵するべきと進言されます。
すると王欽若から出兵すれば遼はタングートを助けるから避けなければと言われ俸禄没収とするが寇準の筆跡で皇帝を非難する上奏が届き誰の仕業か突き止めるよう命じます。
宰相・呂端が亡くなり彼の遺言を受け入れ皇帝は李沆を宰相に任じます。
10話・浚われた皇子
潘玉姝(淑妃)はどんなに着飾っても侍女に見せるだけの日々が続きうんざりするが趙恒(第3代皇帝・真宗)が夜伽にやってきたので慌てます。
劉娥がやたらと自分に盾突く寇準を忠臣だと擁護するので趙恒は不貞腐れてやってきたのです。
翌日、8000人の地方軍を率いた丁謂が少数部族と共に戎州にて敵軍を撃破して王均の首級を上げたと報告が届き、戦闘経験のない文官がどうやって戦ったのか朝廷中が驚きます。
皇帝は功に報いて丁謂を枢密道学士に封じます。丁謂を推挙した王欽若を参知政事にどうだろうかと宰相(李沆)に相談するが手柄を第一に考える者に与えてはいけない、私利私欲がない寇準こそ忠臣だと言われます。
皇帝は連日、淑妃のもとで過ごすが劉娥の名を叫び魘されます。
李継遷の進軍は止まらず劣勢だと報告が入り、手柄を立てたばかりの丁謂と王均討伐の失態を挽回する機会を潘良に与えます。
しかし2万の兵を授けたがタングートの平定に失敗したために3級降格1年の俸禄没収とします。李継遷は霊州を得たので都を目指すはずだと告げると寇準から褆摩族の族長(班若石)を王に冊封し牽制させるべきと進言されます。
褆摩の兵力はタングートをしのぐため抑止力になるとして皇帝は蘇義簡にすぐに出向けと命じるが頼む立場なので中間地点に陛下が出向くべきと言われます。
寇準が公然と異を唱えてきたので皇帝は黙って出て行くと「国のためを第一に考え進言している」と郭賢に言われます。
皇帝は劉娥も郭賢も寇準に賛同するので自分は狭量であるから受け入れられないのかと悩みます。劉娥の進言に今まで誤りがなかったことで久しぶりに渡雲軒を訪ね彼女に謝罪します。
寇準に中間地点はどこがいいと思うか聞くと劉娥と同じように京兆府と答えたので受け入れ皆に同行を命じます。
班若石が帰順した直後に淑妃懐妊の報告が入り慶事が二つ重なって皇帝は喜びます。しかし淑妃に会いに行くが渡雲軒に刺客が入り康皇子が拉致されたと報告を受けすぐに戻ります。
李継遷がタングートに拉致されたと報告を受けた遼の蕭皇太后は吉と李婉児を投獄し宋討伐のため蕭撻凛に出兵の準備をさせます。