作品情報/キャスト
唐・貞観の時代。蘇州のある商人の娘・冉顏は母親の死因を調査するために検視官となる。嫡女だが義母に嫌われており決められた結婚から逃げるために家出をすると刑部侍郎の蕭頌に出会う。
推理力が高く冉顏の検死する能力に感心した蕭頌は彼女を専属の検死官にして事件を解決していく。死体に隠された真実を追い求めていく二人は反目しあいながらもお互いを信頼し絆が深まっていく・・・謎解きと絡み合いつつ描かれるピンチの時に助けに来てくれる孤高の殺し屋・蘇伏ふくめた三角関係も見所。
ネタバレあらすじ/大唐女法医
第13話・妙計
蘇伏と一緒に抜け道に落ちた冉顏は脱出すると懐隠がお墓の前にいるのを目にします。
一方、蕭頌も食堂に秘密の抜け道を発見し白義を連れて捜索に出ると蘇伏と冉顏がいるのに気付きます。蕭頌は蘇伏が火麒社の離に似ていると疑っていたが二人が仲良さそうにしているのに嫉妬し検視の仕事だと連れて行きます。
料理人の李垣が潜伏しているはずだと疑い捜索すると桑辰の叫び声を耳にし駆け付けます。実は桑辰の本名は崔辰で名家の若君だが平民のフリをしており父親である博陵の崔六郎に見合いのために連れ戻されるところでした。蕭頌は才能を生かさないのはもったいないとして自分に仕えるよう誘います。
24体の検視を行なった冉顏は新しい骨は1年、古い物は10年ほどで死後に獣に食べられたと告げるが全員男であり毒を断定する事はできませんでした。雪妖の仕業ではないかと疑う蕭頌は宿主の殷渺渺に話を伺うと愛した男に裏切られてから恨むようになり一生嫁がないと李垣が口にしていた事が分かります。
桑辰は作戦を思い付き二人一組になって仲良い伴侶を演じます。
蕭頌と組むことになった冉顔は竹林に向かうが雪妖の匂いを感じ辿っていく郭覆の遺体を目にします。体に力が入らなくなった冉顏は逃がされたので蘇伏たちを呼んで戻ると蕭頌の姿はありませんでした。
冉顏は懐隠が手を合わせていたお墓からも同じ匂いがしていたと思い出し向かいます。隠し通路を発見し洞窟の中に入っていくと血液が入った甕があり蕭頌の名前が書かれた甕を発見し不安になるが中身が空だったのでまだ生きているのだと安堵します。
今まで発見された骸はすべて男だったが発見した棺には女の骸が入っていました。墓参りをしていた懐隠が墓を建てたというので捕らえると殷渺渺がやってきて「墓には従妹の殷晩晩が眠っている」と教えられます。
第14話・狂気の愛
殷晩晩は懐隠を慕い思いを募らせていたが殷渺渺が許嫁と知り諦めて他の者と結婚すると夫から暴力を振るわれ命を落としてしまいました。
殷渺渺と懐隠は晩晩への償いの気持ちで互いに独り身でいる事を決め墓を建てました。
そんな話を渺渺から聞いた冉顏は心を痛めるが懐隠に話を聞くと晩晩と出会って恋をし渺渺に対しては肉親の情のようなものだと気付き婚儀の日に本心を打ち明けたと言いました。煮え切らない懐隠に失望し晩晩は他の者に嫁いでしまったのだと知るが花びらが舞ってきたので皆で口を押さえます。
すると雪妖がやってきたがそれと同時に行方知れずだった蕭頌が現われ雪妖(李垣)を捕らえました。黒幕は純愛を裏切った男女を憎む者であり懐隠を斬首すると噂を広めれば姿を現すと蕭頌は読んでいました。
黒幕などいないと言い張る李垣は渺渺を捨てた懐隠も憎むべき1人だっただけだと告げ服毒し命を落とします。しかし李垣を唆し駒として使ったのは偽りを語っていた渺渺だと冉顏は見抜きました。
渺渺は認めたが男をたぶらかした女26人の命を盾に脅し懐隠に嫁ごうとすると「既に亡くなっている」と蕭頌がやってきます。
渺渺は「あなたに捨てられたせいで私は人殺しとなったんだ」と言い放つと本物の雪妖が現われるが蕭頌が返り討ちにすると正体は亡くなったはずの晩晩でした。
棺の中の女性は目くらましであり、恨む気もうせ疲れたと渺渺は自害します。毒に侵され棺に閉じ込められていた冉顏は蘇伏に救出され呉修和の元に運ばれていました。
第15話・宴の席
呉修和の治療で目を覚ました冉顏は蘇伏に助けられた事を知り彼を訪ねて頬にキスすると抱き締められます。
蕭頌が裏から手を回したことで12年ぶりに冉家の本宅に戻るよう言われた冉顔は戸惑いながらも蘇伏と蕭頌が出席する父・冉聞の誕生祝いの宴に参加します。
席上で蘇伏と冉顔の結婚の日取りが発表されると「反対だ」と桑辰がやってきたので面倒な人が来たと冉顏は呆れます。桑辰が博陵の崔家だと知った高氏と冉顏の異母姉妹・冉美珠は良いところに嫁がせるのを阻止するため「今さら縁談を取り消せば相手の顔に泥を塗ることになる」と進言します。
桑辰は愛し合う者同士が結ばれるべきと訴えると蘇伏との結婚を反対する蕭頌は賛同します。蕭頌まで話に入ってきたので冉顏は更に呆れるが冉美玉が蕭頌の子を身籠もったと口にしたので驚きます。
蕭頌はまったく記憶がない事だが冉顏が「私には関係ないこと・・・」と口にしたので認める発言をします。
冉顏は母親と暮らしていた日々を思い出します。人影に気付き出て行くと母親そっくりだったので見間違いだと思いながら後を追うと「あるものを見付けた」と書かれた灯籠を見付けます。
母親が遺した文から妓楼に何か預けていると知り受け取りに行くが帰ろうとすると何者かに尾行されていると気付きます。
冉顏を監視していた蘇伏は追っ手の邪魔をして彼女を逃がします。蕭頌は冉顏が狙われていると知り警備を強化するよう白義に命じるが彼女を追っていた者が一人殺害されて屋根から落下してきました。
母親の幽霊に扮して妓楼に案内させた者は誰だろうと考えていた冉顏はまだ手を合わせていないことに気付き祖廟を訪ねると絨毯の下に死者の復活を封じるための八卦の陣があるのを見付けます。
第16話・形見の腕輪
八卦の陣を発見した冉顏は母親の遺体があるのではないかと思い床を剥がすと棺を見付けるが高氏を一緒にやってきた父親・冉聞に軟禁されてしまいます。
しかし、すぐに察知した侍女・晩緑は高氏が何かしでかす前に蕭頌に助けを求めたあと見張りの者を眠らせ救い出します。
蕭頌が棺を刺史府へ運んだと知り、冉顏は遅い時間にもかかわらず押しかけ念願だった母親の検視を自ら行なうと自害ではなく暴力によるものだと知り涙を流します。
晩緑を連れて現場検証を行うと役に立ちたいと桑辰もやってきます。あの日、花びらが舞っていたのに死体には付着していなかった事で殺害された後に運ばれたのだと気付きます。
また母親の形見である瑪瑙の腕輪を身に付けていたが桑辰から「西域の瑪瑙ではなく唐産の瑪瑙だ」と言われ形見ではなく下手人の手掛かりなんだと思います。高氏が母親の腕輪と同じ形で唐の品を持っていると思い出し盗みに行くが唐産のものでした。
一方、蕭頌は2つの事件の現場検証を行なうと事故に装って殺されたのだと分かるがどこかで見たような型をとった朱肉を手に取ります。前に「冉顏に返してくれ」と蘇伏から手渡された腕輪を思い出し冉顏の物と同じだと思い出します。