作品情報キャストの紹介
フー・ビンチンとチャン・ダンフォン共演の中国歴史ドラマ、政略結婚した楊堅を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく独孤伽羅を中心に描いた作品。
南北朝時代の北周を舞台に政権交代が激しい乱世のなか独孤天下という予言を受けた独孤信には3人の娘がいた。長女の般若は予言を実現させるため愛する人を捨て皇室に嫁ぐも悲しい運命が待ち受けていた。次女の曼陀は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ権力と金に執着して心を通じ合わせた楊堅ではなく唐国公に嫁ぐ。主人公である三女の独孤伽羅は政略結婚で楊堅と夫婦になるが少しずつ心を通わせ隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。
ネタバレあらすじ/独孤伽羅
第18話・断たれた縁
謀反の罪を着せられ拷問を受ける独孤伽羅を救うため寧都王妃(独孤般若)は宇文護に身を捧げます。
宇文護は般若のためにも兵を挙げる事を決意し命じるがそこに「済慈院の私兵は自分のものだと宇文邕が訴えている」と報告が入ります。
般若は謀反の罪に問われる宇文邕を止めてほしいお願いしました。
宇文邕は賊の対策に済慈院に貸していただけだと訴えます。宇文護は「丞相は誰もが認める忠臣なのに娘が謀反などあり得ない」と告げると独孤家はもともと評判が良かったことから丞相の権力を妬み事実をねじ曲げたのではないかと趙貴に疑いの目が向きます。
宇文覚(北周皇帝)は騙されないと苛立ち謀反の罪で宇文邕を斬れと言い出しました。これには趙貴以外の重臣たち全員が「勅命をお取り下げ下さい」と願い出るが「共に逝くがいい」と言われてしまいます。
頭にきた独孤信は冠帽を取ると皆が後に続きます。
反対されうろたえる宇文覚に「陛下に弟殺しの汚名を着せたくないのでしょう」と宇文毓は告げます。
陛下が多少落ち着きだしたのを見て宇文護は「我が軍が苦戦しているのに奸臣にけしかけられ高官を処刑するなど国が破滅する。丞相は国に尽くし宇文邕は国を守ったが趙貴は人にかみついているだけだ」と言い放ちます。
「趙貴は斉の将軍と姻戚関係を結んでいるのに出兵中に騒ぎを起こすのは何か狙いがあるのではないか、折よく東山に現われるのも不可解だ」
状況を把握した陛下は独孤信を娘の監督不行き届きで屋敷に謹慎とし伽羅を釈放、宇文邕には私兵の隠匿は重大だとして爵位を剥奪し龍興寺での出家を命じました。
独孤信は娘を助けてくれた宇文邕に感謝し頭を下げます。
宇文邕はすぐに出家し髪の毛を剃りました。訪ねてきた宇文護から「向かい風の時は抗うな、生きてさえいれば乗り越えられる、再起の機会が来るまで待つのだ」と言われ「いつの日か必ず屈辱を果たします」と告げます。
伽羅は冬曲から真相を聞かされ泣きながら龍興寺に駆け付けるが「よそ者と会ったら食事をぬけと陛下から命が出ているので宇文邕を思うなら来てはいけない」と注意されます。
伽羅は皇帝に相応しくない宇文覚に恨みを抱きいつかこの悔しさを晴らしてみせると決意します。
伽羅は般若が妊娠している事を知り喜んで父親に伝えに戻ろうとするが「三月になるまで多言はいけない決まりがあります」と般若お付きの侍女に止められます。
第19話・野心と誤算
宇文護の子を身籠もってしまった独孤般若(寧都王妃)は産むべきではないと決断します。
伽羅は元気な姿を見せるため済慈院を訪ねると民たちは喜び名簿を出して独孤家の兵と認められたことを知ります。
「済慈軍と名付け伽羅様をお守りします」
伽羅は助産の経験がある周に妊婦に何を贈ればよいかを相談するなかで紅花と益母草は胎盤のはがれを促進するので子が流れると知ります。
寧都王府を訪ねると般若の侍女・春詩が紅花で絞り汁を作っていたのですぐに気付き止めに入ります。
自分を救うために宇文護に身を捧げたと知り伽羅は己を責めるが「子には罪はないし月齢を偽れば何とかなる」と説得します。
般若は人を裏切ることもしなければ独孤の天下は手に入らないと決意します。
隴西公府に到着した曼陀(郡公夫人)はさっそく調子に乗って偉ぶるが屋敷の女主人・馮氏には見下され6人の側室がいる事に不満をあらわにします。
さらに嫡男の他、息子と娘が2人ずついると知り騙されていたと激怒するが側室に負けてはいけないと秋詞に励まされ我慢します。
しかし訴えても李昞が何も受け入れてくれないので「こんな事になるなら楊堅と結婚すれば良かった」と泣き叫びます。
般若が懐妊したことは朝廷にも知れ渡り「なぜ誰も余の子を産めんのだ」と皇后や側室に激怒する宇文覚(北周皇帝)に「独孤信は宇文毓を擁立するはず、軍が国境から戻るまえに殺した方がいい」と趙貴は告げます。
兵権を握られてからでは遅いと言われ宇文覚はその気になるが宇文護に勝つ自信がないためうろたえます。
第20話・愛の駆け引き
独孤般若は宇文毓が何も疑わす献身的に尽くしてくれるので心を痛めます。
お菓子を用意してもらうが幼い頃から嫌いだったため池の鯉に与え部屋に戻ろうとすると女官から鯉が死んでいると教えられます。
毓に先に部屋に戻るよう伝えてからお菓子を調べると毒だと分かり宇文護が夫を狙ったのだと気付きます。
宇文護を訪ねると「私の女を妻にしたうえ子供まで、殺されて当然だ」と言われます。
般若は「世間の目を欺くために医者に偽らせただけで本当は三月になる、あなたの子だ」と告げ皇后になるためには宇文泰の長男である毓の子でなければならないと説得します。
独孤伽羅は「半年以内に宇文覚を退位に追い込むためには独孤信の力添えが必要、時機を見て伝えてほしい」と般若から頼まれます。
宇文毓の事を想うと胸が痛いが伽羅は後に引けない状態だと決意し「姉上は菓子に毒を盛られ陛下に狙われたから決起すると決めたみたい。宇文護が加担するから陛下の見方をしないでほしいそうよ」と伝えます。
伽羅自身も拷問を受け愛する宇文邕の自由も奪われたので姉上を応援すると告げると独孤信は覚悟を決め「すきにやってみよと伝えろ」と言いました。
第21話・皇后の座
独孤般若は宇文毓(寧都王)の事を想うと何て愚かな事をしてしまったのだと自己嫌悪に陥るが後には引けず大軍が戻ったら謀反を起こす噂を流します。
独孤信は朝議を欠席し毓は宇文護(太師)と共に足を運ぶといきなり兵士に包囲され剣を突き付けられます。
関係ない重臣たちは逃げ出すと宇文覚と趙貴が「丞相と結託し謀反を企てたな」と勝ち誇って現われます。
毓は「兄である私を疑うのですか」と告げるが愚かな陛下は聞く耳を持ちません。大軍はすでに戻っており一気に押しかけてきて形勢逆転となります。
毓は「命だけは助けてやってくれ」と告げると宇文護は自らの口で重臣達に説明するよう訴えました。
脅える陛下は邪心を抱き太師に謀反の罪を着せた趙貴を重要視した責任を取り皇帝の座を降り寧都王に譲位すると告げました。
そして宇文護は剣を宇文覚に握らせるが「寝取った女に請われその夫を皇帝にしたのか」という趙貴の言葉を聞き何も聞きたくない毓は剣を取り上げ趙貴に突き刺しました。
皇后となった般若は独孤家を訪ねるが「これからは隠居し身内が関わる政には関わらない」と独孤信に言われ悲しみます。
北周皇帝となった毓は初めての朝議を迎えるが「宇文覚は略陽公に落とし父親の陵墓で暮らさせる」と宇文護が勝手にいろいろと決めだし臣下も従いました。
これでは宇文護の傀儡で皇帝になった意味などないではないかと不満を爆発させます。
般若は堂々と訪ねてきた宇文護に「即位したばかりで百官の前で面子を潰すなんてどうゆうつもりか」と怒り立派な皇太子にしたいから訪ねてくるなと言い放ちます。
宇文邕が還俗し爵位も返された事で独孤伽羅は喜んで迎えに行くが先が長くない者に嫁がせるわけにはいかないと独孤信に言われ悲しみます。
般若は皇后になり曼陀は遠い隴西にいるので独孤家のためにも受け入れるわけにはいかないのです。
その頃、隴西で仲間はずれにされ長い間1人ぼっちだった曼陀は姉が皇后になったとたんに急に親切にされだしたので鬱憤を晴らします。しかし秋詞から後ろ盾となるのは独孤家なのでまずは許しを請うためにしっかり反省すべきだと言われます。
曼陀から反省文を受け取った皇后は妹である事には変わらないため苛められているのなら無視は出来ないと思います。宇文覚の後宮に何事も周到でよくできた王氏がいた事を思い出し隴西に送り曼陀の侍女にしたいと皇帝にお願いします。
皇帝の手が震えているのを目にし嫌な予感がして医官に診せると水銀の毒に侵されていると知ります。