韓国時代劇/華政ファジョン
イ・ヨニ主演、宣祖王と仁穆王后の間に生まれた貞明公主の波乱万丈な生涯を描いた韓国時代劇。
光海君を演じたチャ・スンウォンは2015MBC演技大賞10大スター賞授賞!
全話鑑賞し、重要人物、見所、時代背景、最終話結末まで簡潔に纏めてネタバレあらすじを紹介します。
見所&重要人物
光海君が王座に付くと弟の永昌大君は殺され仁穆王后は幽閉される。死んだとされた貞明は流れ着いた倭国でファイの名で硫黄職人として育ち朝鮮に戻る機会を待っていました。
復讐心を抱く貞明だがやがて重臣たちの陰謀に気付き始める。
時代は宣祖~光海君~仁祖~高宗。
宣祖の嫡女。死んだとされるが倭国で硫黄職人として育つ。復讐のため朝鮮に戻るが弟を殺し母親を幽閉したのは光海君ではないと気付き始める。権力は民のために使うものと考える
光海君(チャ・スンウォン)
第15代王。貞明公主の異母兄。側近たちの過ちに気付くが人ではなく王になると決意を固める。他国の顔色を窺うことなく国を守るために密かに火器都監を建設する。
仁祖 綾陽君(キム・ジェウォン)
光海君の甥。莫大な資金力があるカン・ジュソン、そして策士であるキム・ジャジョムの後ろ盾を得て謀反を起こし代16代王となる。判断力や力はなく朝鮮を暗黒の時代にさせてしまう。
ホン・ジュウォン(ソ・ガンジュン)
火器都監の校理。幼い頃に貞明公主と出会っている。倭国に取引に行った際に貞明とは知らず朝鮮へ帰れるように手助けする。後に貞明と婚姻し三人の子を授かる
カン・イヌ(ハン・ジュワン)
ジュウォンとは幼い頃から親友。幼い頃に出会った貞明に恋心を抱く。カン一族の後継者だが父親の悪事に気付く。
カン・ジュソン(チョ・ソンハ)
莫大な資金を持つ。朝鮮を影で操る支配者。力を手に入れる為なら何でもする独裁力。
昭顕世子(ペク・ソンヒョン)
仁祖の長男。間違った政治を正すため密かに貞明と内通している。清の人質になっても捕虜となった朝鮮人を助けるために皇帝と交渉し続けた。朝鮮のために正しい政務を行なっていたが貞明と結託し謀反を起こすと疑われる。
鳳林大君(イ・ミノ)
仁祖の次男。兄と同じように貞明と志を共にする。兄が毒殺され仁祖が病死したあと代17代王(孝宗王)となる。
時代背景
15代王・光海君!!
側近である大北派により光海君の兄・臨海君と先代王・宣祖の嫡男・永昌大君が亡き者にされ仁穆王后は大妃を剥奪されて側室に降格し幽閉される。
また宣祖の五男にあたる定遠君の息子・綾昌君が宮中の中で評価を得ていた事から謀反の罪を着せられ消される。綾昌君の兄である綾陽君(後の16代王・仁祖)は光海君に対して強い恨みを抱き後に起こるクーデターへと結びつく。
派閥がややこしい時代
- 宣祖は士林派を重んじたが光海君が生まれた1575年に「東人」と「西人」に分裂し激しく対立
- 1591年には「東人」が政権を確保するが「東人」は「北人」と「南人」に分裂
- 政権を確保した「北人」は「光海君を推す大北」と「永昌大君を推す小北」に分裂
- 光海君が王位につくと「大北」は「骨北」「肉北」「中北」に分裂
光海君は本当に暴君なのか?
- 豊臣軍との戦いにより荒れ果ててしまった国土の復興に力を入れ江戸幕府との貿易を再開させた。
- 大同法を取り入れて税負担を軽減し民の生活を助ける
- 北方に建国した後金(女真族のヌルハチが建国)を一掃しようと明から援軍要請を受けた時、豊臣軍の侵攻の際に援軍により助けられた恩から明の方が劣っていると知りながら援軍を送り出した。
- 援軍は後金に捕まるが明と後金、両方との関係をよくしたいと考え中立な外交政策に取り組んだ
綾陽君/仁祖
1623年に綾陽君は西人派の協力を得て政変を起こし第16代・仁祖として即位すると光海君を済州島に流刑としました。
仁祖は大義名分が必要だと重要視し母親を平民に降格させた事を理由に政変を起こし仁穆王后を復権させて正式な形で王位に就くが大王大妃から光海君を始末するよう主張されても受け入れる事はしなかった
全話ネタバレあらすじ
1話2話・新国王
17世紀初頭1608年、
世子である光海君は昌徳宮(朝鮮第3代王の太宗テジョンが創建した離宮)の改築に専念していました。
明は嫡子ではない理由で16年間世子とは認めず、朝鮮第14代王の宣祖からはする事すべてが王座を狙っているように思われいました。
王様は仁穆王后との間に生まれたまだ幼い永昌大君を世子に擁立しようと目論み宴には西人派(光海君の反対勢力)と南人派(超党派勢力)の高官を招き大北派(光海君の支持勢力)は呼ばなかった。
倭国に攻められた宣祖は光海君を世子に立て民を見捨てて逃げました。
その時に命をかけて民を守ったのは光海君であり大北派の重臣や臨海君(光海の兄)は永昌を殺め王印を奪って王座につくべきだと怒りをあらわにしました。
永昌の姉・貞明公主のことを優しく兄として接し、王様に心を尽くしている光海君は血を見ることは止めるよう言いました。
しかし宣祖にとって民から慕われている光海君はただの政敵であり理解されることはありませんでした。
イ・イチョム(大北派の領袖)と結託するキム・ゲシ(王様付きの尚宮)は王様の食事に毒を入れます。一方、臨海君は永昌に刺客を送り暗殺を試みるが王様が亡くなる報せの鐘がなり失敗に終わります。
それにより仁穆王后は永昌と貞明を守るために世子廃位の命令書を書き西人派の重臣たちはどうせ殺されるならと結束します。
何も知らなかった光海君は永昌を狙った刺客を捕らえ仁穆王后に会いに行きます。
対立すれば王宮に血が流れてしまう。永昌と貞明を守りたいのは自分も同じだと話すと仁穆王后は王位を世子に継承することに決めました。
宣祖が亡くなった翌日、光海君は第15代王の座に就きます。
3話4話・公主の婿選び
光海君(王様)は貧しさにあえぐ民を助けるため両班(特権的か支配層)の反発を恐れず大同法(貢納を地税化した制度)を施行します。
悲願達成のために同じ志を持つイ・ドッキョン(領中枢府事=中枢府最高責任者)を領議政(議政府の最上級文官職)に任命しました。
臨海君が謀反を起こし捕らえられ、王様は濡れ衣を着せられた兄の言葉を信用するが事実である証拠を重臣達から突き付けられ死罪にするしかありませんでした。
ヌルハチ(後金の建国者)が脅威となっており戦乱を避けるため交河へ都を移そうとするが重臣たちに反対され王座に就いて5年ますます孤独になっていった。
ホン・ヨン(捕盗大将=捕盗庁”警察業務”の長官)の息子ジュウォンとカン・ジュソン(判尹パニュン=漢城府”首都役所”の最高責任者)の息子イヌは幼い頃からともに競い合い仲良く育ってきました。
小正月で宮殿を抜け出し無銭飲食した貞明と永昌はジュウォンとイヌに助けられます。
臨海君を殺した王様が永昌を狙っていると民が噂しており何も知らない貞明は驚き宮殿に急いで戻ります。
宮中では貞明と永昌の姿が見えない事で西人派の重臣は王様が関与しているはずだと疑います。またジュウォンとイヌは無銭飲食した2人が貞明公主と永昌大君だと気付き疲れ切って倒れているところ助けました。
永昌の身を案じて生きてきた仁穆大妃は後ろ盾を得るため貞明公主を嫁がせようと相手を探しジュウォンとイヌが候補にあげられます。
しかしイチョムは銀商人を襲った首謀者を捕らえ「銀魂を奪ったあと軍資金を工面して兵を挙げようとしたのは王を廃位し永昌大君を擁立するためだ」と嘘の告発をさせます。
謀反を信用した王様は永昌大君の身分を落として流刑に処し、西人派の重臣や擁護したドッキョン達を罷免せよと王命を出しました。
ドッキョンは医官の密告により宣祖は斑猫=はんみょう(有毒の昆虫から作った毒薬)で毒殺されたと知ります。
光海君が廃位されそうな時期であり王座を手に入れるためではないかと疑います。
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39話~最終話結末