作品情報/キャスト
グーリー・ナーザー&ティミー・シューが共演し視聴率、再生ランキング一位を獲得した宮廷ラブ史劇
唐の第2代皇帝・李世民の時代。天下第一針の称号を持つ刺繍の達人・安氏は弟子に謀られ娘・琉璃を不禄院の孫徳成に預け命を絶つ。琉璃は豆子と名を変え男装して宮中で育ち母の才能を受け継ぎ成長するもそれが災いを呼び宮中を去ることになってしまう。裴行倹に助けられた琉璃は陰謀が渦巻く宮中で母の死の真相を明らかにし無実の罪を晴らそうと決心する。
完全版・全46話で紹介(テレビ放送だと40話)
ネタバレ感想/風起花抄
19話・逆手に取られ窮地に
皇太子(李治)は新しい巻紙を積んだ荷車が明日長安に到着すると知らされ、曹王府に移される前に四門学で暴こうとします。
裴行倹は陛下が皇子や妃嬪を召集して盂蘭盆会の相談をするので、その時に皇太子が曹王の陰謀を暴くと知らされます。莫坤から野営地で甲冑を貨物に紛れ込ませていたと報告を受け四門学の倉庫から荷物を出すなと指示します。
しかし、莫坤は皇太子の手下で裴行倹が内通者だと見抜いた曹王は密かに積荷の中身を入れ替え逆に皇太子を陥れようとします
林宛庫を見張る莫坤は倉庫の鍵を預かってくれと頼まれるが、様子を伺っていた裴行倹は国子監の張手簿が荷を運び出そうとやってきたので駆け付けます。
「薛助教に宛ててそなたが拒んだと一筆書け」と要求され裴行倹は受け入れます。しかし本当に甲冑があるなら薛助教は人を寄越すはずないと思います。確認すると甲冑はあったが曹王の手の者が一人もおらず更に鍵は我らが握っているので倉庫にいたという証人を薛助教は人を寄越して作り上げたのだと気付きます。
曹王に気付かれている事を知らない皇太子は皇帝に甲冑の存在を奏上しようしていたが、人を通して謀反の企みを暴くと知らされていた武媚娘は警戒しており曹王の表情を見て皇太子を止めます。
皇太子は駆け付けた部下に事の経緯を聞かされ、武媚娘の機転で難を逃れたと頭を下げると曹王は計算高いので確かな証拠がないうちは慎重に動く必要があると念を押されます。
武媚娘に邪魔されたと苛立つ曹王は楊妃に危険な真似はするなと叱責されるが皇太子を排除するために鹿狩りに誘い、危険を察知した皇太子は裴行倹に同行を依頼する。
20話・狩場の罠
狩場への同行を依頼された裴行倹は皇太子のためならと引き受けます。裴行倹は誰も付いてきていないことを不審に思い木に登って周囲を見渡すと行き過ぎないように封鎖されていると聞かされていたが罠だと気付きます。
おそらく自分たちが通り過ぎた後に封鎖したはずだと読むと案の定伏兵がおり皇太子が狙われます。
皇太子を逃がすよう指示し伏兵の相手をするが花火が何度も打ち上っているのに気付き皇太子の居場所を教えているんだと見抜きます。
曹王は仕留めたと報告を受け向かうが皇太子の衣を着ている偽物だと分かり苛立ちます。しかし崖から裴行倹と皇太子が追い詰められて転落するのを見て高笑いしわざと自分の腕を負傷させます。
そして曹王は「皇太子は獲物を仕留めて陛下を喜ばせたい一心で封鎖した林に侵入してしまいお守りすることが出来なかった」と大芝居をうって泣きながら陛下に報告します。
しかし、負傷する皇太子がやってきたので動揺し「何が遭ったのです、死んでお詫びするところでした」と再び芝居をうちます。
曹王は陛下から賜った蒲巴弩を護衛として授け償うと言い出したので皇太子は裴行倹が相応しいと告げます。しかし弟の気持ちを分かってやれと陛下に言われたので「数より質が大事、でしたら二人を競わせて勝った者をそばに置く」と告げます。
皇太子が矢傷を負って崖から転落したと報告を受けた武媚娘は驚いて立ち上がります。無事に戻ってきたと言われ安堵するが曹王の息がかかる医師では信用できないため武家の医師を呼び寄せます。
21話・毒の正体
豆子(琉璃)は皇太子が怪我を負ったと知って気になり王内侍に声をかけると塞いでいるから元気付けてくれと招かれます。
矢に毒はなくいったん回復したが三日目から傷口が悪化し高熱が出始めたのだと聞かされます。傷を見せてもらうと毒の症状だったのでその場にやってきた武媚娘、裴行倹と共に薬や紗布を調べるが問題ありませんでした。
残るは肌着しかなく生地を調べようとすると曹王が間者を使って肌着に毒を仕込ませていたのだと突き止めます。豆子は「豆」と刺繍されている肌着だけ使用するよう告げ皇太子は重傷を装いながら徐々に回復していきます。
皇太子は豆子を東宮に置きたいと武媚娘に相談すると賢く善良で責任感もあるし貴重な存在だが尚服局におくのも才を活かせるから悪くないと言われます。
それより今は楊妃と曹王に回復を気付かれないようにすること、そして腕比べをする裴行倹をいまのうちにお召しになるべきと言われ従います。
22話・皇太子の近侍
皇太子の近侍をかけて蒲巴弩と裴行倹の腕比べが行われることになり陛下が観戦を許していることから尚服局の宮女たちは喜びます。
しかし卓錦娘が侍衛や内官に観戦を許されたのは武勇と忠義を教えるためであって尚服局が陛下に示すべき忠心は武勇ではなく裁縫の腕前だと言われてしまいます。
皇太子は蒲巴弩なんぞ裴行倹の敵にもならないと思うが間者を送り込む絶好の機会であるため曹王には何か考えがあるはずだと警戒します。そのころ、曹王は戦闘力が増す副作用が強い薬を蒲巴弩に飲ませていました。
腕比べに興味はないと装う豆子は買い出しの許可を得て観戦しに行きます。
裴行倹は毒を盛られたので自らを傷付け気絶しないようにし卑怯な手を使われたので遠慮せず「負けを認めないなら曹王を殺す」と告げます。
そして曹王に向かっていくと蒲巴弩は負けを認めたが暗殺を試みるとは何事かと陛下から叱咤されます。皇太子はよこしまな心で刃を向けたとは思えないと訴えると陛下から弁解を求められた裴行倹は「近侍の任務は皇太子の危機を救うこと、持病の発作が起きてしまい、これが実戦であれば皇太子の安全を第一に確保する事なので負けを認めさせる策を講じた」と告げます。
楊妃は信じてなりませんと訴え、陛下から意見を求められた武媚娘は唐の太平は優秀な人材の登用の賜物だとこたえます。皇太子は裴行倹の武芸と人品を信頼し知勇に敬服していると告げると陛下は危機に乱れぬ知勇は評価に値すると告げこれからは皇太子をしっかり守れと命じます。
裴行倹が倒れ床についてしまい、皇太子は裴行倹が奇行に出たのは毒を使われ動けなくなったからだと分かります。厳重な警護の東宮で堂々と毒を使われるとは自分の勢力を育ててこなかったせいだと悔やみます。
裴行倹は意識朦朧のなか玉児のことを心配し彼女の名を呼び続け、豆子は人形を相手に負傷した裴行倹の無事を祈ります。