作品情報/キャスト
グーリー・ナーザー&ティミー・シューが共演し視聴率、再生ランキング一位を獲得した宮廷ラブ史劇
唐の第2代皇帝・李世民の時代。天下第一針の称号を持つ刺繍の達人・安氏は弟子に謀られ娘・琉璃を不禄院の孫徳成に預け命を絶つ。琉璃は豆子と名を変え男装して宮中で育ち母の才能を受け継ぎ成長するもそれが災いを呼び宮中を去ることになってしまう。裴行倹に助けられた琉璃は陰謀が渦巻く宮中で母の死の真相を明らかにし無実の罪を晴らそうと決心する。
完全版・全46話で紹介(テレビ放送だと40話)
ネタバレ感想/風起花抄
23話・図案の探り
豆子(琉璃/玉児)は裴行倹を心配し会わせてほしいと王内侍にお願いするといつでも見舞えばいいと言ってもらえるが「玉児の名をつぶやいているから想人のようだ」と言われ喜びを隠します。
皇太子からもいつでも東宮に来ていいと言われ喜ぶが裴行倹や孫徳成は近すぎると妬まれ曹王に目を付けられるから心配させないでくれと言います。
しかし聡明な皇太子なら母の事件を調べなおして冤罪を晴らしてくれるはずと思います。
盂蘭盆会を控え妃嬪たちは当日に着る衣づくりに忙しいなか武媚娘は担当者に豆子を指名します。楊妃が自分を陛下に近付けまいとするなかで尚服局が訪ねてきたので衣に探りを入れてきたのだと見抜き早く作れば悪巧みの時間を与えるので急ぎません。
卓錦娘は楊妃に図案を提示するがどれも気に入ってもらえず何か妙案がある者はいないのかと八つ当たりします。
武媚娘の侍女・松涛は侍衛と密会しているのを丹青に見られてしまいます。なんでもするので許してほしいと願うが丹青が侍衛の名前を口走った事で謀られたのだと気付き郎侍衛に絶縁を言い渡します。
武媚娘はやたら衣の制作を急がなくていいのかと聞いてくる松涛を不審に思います。
皇太子に呼ばれた豆子と裴行倹は酒を酌み交わすが、裴行倹は男装している事がバレてしまうし近すぎると曹王に目を付けられてしまうと心配します。
24話・合致
裴行倹は泥酔する豆子を介抱し女の身なんだから皇太子と距離を保てと告げると権力争いに巻き込まれるのを心配しているのか、そんなの怖くないと言われます。
「それもあるが殿下の側仕えになれば湯浴みや着替えの世話を命じられる、何より女子だと知られたら危険が迫る」と訴えます。
母上や孫徳成のように親身になって案じてくれるのねと言われたので「お母様はどんな罰を?どのように陥れられたのか教えてほしい」と迫るが巻き込みたくないと拒まれます。
盂蘭盆会で楊妃が着る衣の図柄に頭を悩ませている卓錦娘は豆子が図案を書き始めたと知り鄧七娘に様子を見に行かせます。
豆子は百鳥朝鳳を描いており皇后の座が空席であるため楊妃は自分の地位を衣で示したいはずだと話すと手柄を奪うつもりかと卓錦娘がやってきたので「図案を差し上げるつもりで描いた」と告げます。
卓錦娘は楊妃が後宮で絶大な地位を示せるとやっと満足してくれたのでほっとします。
豆子は武媚娘を訪ね図案をいくつか持っていくと武媚娘は花の王である牡丹が富貴で私にふさわしいと言います。松涛から「武媚娘は牡丹、花弁には金の生糸、葉には天山の玉を使う」と知らせが届き、楊妃は牡丹は長孫皇后が愛した柄であり傲慢だと非難されるだろうと笑みを浮かべます。
裴行倹は莫坤が東宮に仕える事になり再会を喜びます。莫坤が正式な着任まで何かすることはないかと言ってくれたので「庫狄延忠と宮中との関りを内密に調べてほしい」とお願いします。
順子は偶然にも莫坤が安大家の事件を調べていることを知り孫徳成に報告します。
裴行倹は豆子の父はただの庶民だが母が天下第一針と称された安氏で楊妃のために褘衣を作った記録があると知ります。楊妃は皇后になれず安氏は謀反の罪で投獄され獄中で自害したと知り褘衣は本来は尚服局が作るはずなので矛盾点に気付きます。
豆子は当時、武媚娘が自分に逃がすよう託した娘・琉璃であり、皇后になれなかった楊妃ではなく卓錦娘が安氏を陥れ琉璃を狙ったのは金針と奥義書を手に入れるためだとすべてが合致します。
25話・上手な才人
裴行倹は琉璃が少女だった頃に落とした金針などを渡そうとしたが卓錦娘が豆子の部屋を物色しているの見て今渡せば危険だと思い預かることにします。
順子は廷臣が楊妃側に付こうと鳥の羽を買い集めて都の鳥の値段が高騰し貴重な品種が手に入らないと報告すると孫徳成は寵愛を受けていても楊妃は皇后ではないと言います。
皇帝から盂蘭盆会を重視している意味が分かるかと問われる皇太子は我々臣下と民に模範を示されるため、いかなる時でも孝と仁愛の心を忘れるなと教えるためとこたえます。
皆が甘露之殿に集まる中、楊妃は皇后同然なんだと示すために百鳥朝鳳の礼服を身にまとい敢えて遅れて登場します。皇太子は長安で珍重されると隣国の使者が羽を献上したが貴重な鳥の羽を使って衣を作っていたのが原因だったようだと告げます。
立場が悪くなった楊妃は武媚娘は金の生糸で牡丹を刺し天山の玉をはめ込んだと聞いているし才人の身で儀式に遅れ陛下を待たすとはいかがなものかと訴えます。
しかし、武媚娘は生地も高価すぎず工程も少ない港の女子でもお喜んで真似ることができる礼服で現れ「故人を供養する日なので金の生糸を作った礼服は後宮の妃嬪らが鏡とすべく長孫皇后のために尚服局の豆子に作らせた物」と説明します。
沐浴してから身を清めたあとお供えしてから参り遅れてしまったと謝罪すると見上げた心がけだと陛下は言います。
武媚娘を称賛する陛下は宮殿に戻って反省せよと楊妃を叱責します。
宮殿に戻っては疎遠になってしまうと思い楊妃は外で跪きます。中に通されたので許してくれたんだと喜ぶが尚服局に意向と違う衣を用意されたと人のせいにしたため叱責を受けます。
「皇后に許される百鳥朝鳳を図案に用いること、衣に鳥の羽を用いて殺生戒を犯したこと、褒美な衣で国の方針に背いたことが問題だ」
宮殿に戻ることを余儀なくされる楊妃、そのころ楊妃を倒す事が目的である武媚娘は陛下は騙せても皇太子は欺けないのでささやかな蓮花灯を贈り皇太子に見せます。
26話・流言
武媚娘の罠にはまり皇太子に非難された楊妃は苛立ち曹王のためにも皇太子を倒さねばと思います。なんで身分の低い豆子を庇うのかと不思議に思い二人の関係を探るよう命じます。
武媚娘は松涛に謝罪されるが「弱みを握られたのなら主に伝え策を講じるべき、裏切り者、不忠な者はそばにおけない」と言い放ち追い出せと命じます。松涛は一緒に仕えた仲である玉柳に取りなしをお願いするが今更悔いても遅いと言われ泣き崩れます。
皇太子と豆子が特別仲が良いようだと報告を受けた楊妃は皇太子は男色だとの噂を流します。
噂を耳にした武媚娘は東宮を訪ね十分注意してほしいと告げると、そばにいた裴行倹も豆子との接触を控えるよう忠告します。
しかし、皇太子は豆子を使うのは賢く忠実だからであってやましいことは何もないと言います。武媚娘は天下を継がれる方の名に根も葉もないうわさで傷をつけてはならないと訴えるが避ければ図星だと思われると聞く耳を持ちません。