作品情報とキャストの紹介
清朝末期から中華民国初期に運送と護衛を行なう「鏢局」の鏢師として生き抜いた劉安順の姿を描いた中国アクション大河ドラマ。
清代末期、太谷鏢局の創設者・戴海臣の娘・戴戎の許嫁である優秀な鏢師・劉安順は後継者と目されていたが掟を守るがゆえ反感を買ってしまい追われる事になる。北京に移動し広順鏢局を開業するが余所者扱いされて仲間に入れてもらえないのでルートを開拓するためにやってきた土匪の女・路瑶婷の護衛を引き受ける。暗殺計画に巻き込まれ山猫に路瑶婷が拉致されてしまい救出するために革命派の要求に応じ様々な苦境に立たされるが義侠心と仲間の支えによって道を切り開いていく。
ネタバレあらすじ/鏢門
第20話/新時代の始まり
釈放される劉安順だが袁世凱の命を狙ったエルへは助からないだろうと賈克木に言われます。
亡き王朝の格格には何の力もなく交渉に行っても耳を貸すとは限らないと沁格格に言われた事で直に袁世凱を訪ねると牢で引き取れと伝言を受けます。
感謝する劉安順だったがエルへが暗殺を諦めていなかったので「俺に勝てたら邪魔はしない」と手合わせをして倒し従わせます。
広順鏢局に新しい風が吹くなか分署長に出世した賈克木に取り入り治安協力員の肩書きを手に入れた襪親方が人々の辮髪を斬り落とす騒ぎを起こしていました。
賈克木が出世したのは襪親方の協力を得て革命派に扮して都で騒動を起こさせた事なので話を持ち込まれた時に断れなかったのです。
劉安順は駆け付けると袁世凱の命令でやっているんだと言われます。負けたら鏢局の看板を逆さまにするから勝ったら袁世凱を説得しろと伝え、騒動を聞きつけやってきた賈克木に今から袁世凱の前で決着を付けるから治安協力員に任命したのだから立ち会えと言います。
賈克木は覚えておけと悔しがり襪親方に行くなと告げます。
暗がり峠・路宗山の元に土匪討伐の命を受けた金水が「新政府に降伏して協力して欲しい」と訪ねてきます。
かつて捻軍で清と戦っており藍旗軍の旗主だったはずと言われ、どうして知っているのか訪ねると親戚に夏啓尊がいると知らされます。
即断即決は望まないと言うのでまずは信頼を築こうと告げ峠を案内します。
第21話/略奪の町
賭けには負けたが屈したわけではないと襪親方が広順鏢局を訪ねてきます。
劉安順は真剣勝負をしていても自分が勝っていたと平然と伝えると「面子を重んじるので引き分けだったと皆に伝えてほしい」と頼まれます。
「度胸と覇気があるが弱者をいたぶることに使っているからもったいない、それでは誰からも尊敬されない」と伝えると襪親方は改心を決意し帰って行きます。
路宗山は新政府の帰属となる条件として弾丸2万発を金水に持ちかけます。金水は説得しに一度戻るが山猫は少ない弾で戦っても勝ち目はないが戦も降伏もどっちもダメだと進言し屈するほど暗がり峠は墜ちていないと進言します。
沁格格に呼ばれた劉安順は南方政府の代表の護衛をしてほしいと依頼を受けます。袁世凱が清王室の存続を認めたので王家も新政府を受け入れなければということでした。
引き受けるがその夜に軍事反乱が起き広順鏢局で匿うと沁格格の弟ペイレが王府にいるというのでエルへに任せて救いに行きます。
翌日、襪親方は略奪されても屈せずに立ち向かい腕を撃たれていました。劉安順は立派な手柄だと褒めるがそこに賈克木が現われ混乱に紛れて盗みを働いた罪で襪親方が逮捕されます。
襪親方は火事場泥棒をした部下を叱責しており自分は冤罪だったが処刑されてしまいます。
第22話/火の車
李希平と戴戎は教会で式を挙げ戴海臣は劉安順の心情を思い姿を消します。
太谷鏢局は赤字が続くようになり李希平は頭を悩ませているところ許旅団長から結婚祝いが届きます。関係性もないので面倒になる前に返しに行くと兵士の訓練をお願いされると思っていたが鏢門の掟で扱えないアヘンの輸送依頼を受けます。
時代は変わり不景気ななか古くさい掟を守っていたらやっていけないと言われ護送隊を止められるという脅迫を受けるようになります。
赤字という事もあり仕方なく同意する李希平は迷いながらも許旅団長の親戚の荷はいつ届くのかと聞きます。
劉安順は三礼鏢局を畳む杜載山の鏢師たちを受け入れる事を約束した頃、山猫は武旅団長の部隊を襲撃し護衛されていた役者の小翠宝を拉致します。
階級授与式に参加するよう金水に言われた路宗山は条件である銃弾が届いたらすぐに山を下りると伝えます。金水から護送を広順鏢局に命じたからお嬢様も北京に来るよう言われ路瑶婷は劉安順に会えると喜びます。
第23話/師からの白袋
広順鏢局を訪ねてきた戴海臣から李希平と戴戎が結婚した事を知らされます。
黒袋を燃やした戴海臣から「白袋に戻し太谷螵局の総螵頭となって後を頼む」と言われた劉安順は李希平に悪いし正式に独立して北京でやっていきたいのだと告げます。
本気な思いが伝わると「お前のためでなく広順螵局に」と引退後の蓄えを出資金として差し出され感謝して受け取ります。
路瑶婷が外で彷徨いていたと報告を受け劉安順はすぐに捜しに行くが見付けられませんでした。螵局に戻ると戴海臣から「土匪と鏢師の結婚は御法度だぞ」と念を押されます。
劉安順は孫文の護衛のために張家口行きの汽車に乗るが強盗団に狙われているのに気付き乱闘を起こすと情報を聞きつけ密かに乗り込んでいた路瑶婷が加勢します。
再会を喜ぶ劉安順は「土匪をやめて普通の人になれば」と勧めると「その後は」と聞かれ返事に困ってしまいます。
悪いことしなくて済むと告げると路瑶婷は「私と付き合うのは恥なんでしょ」と怒っていなくなってしまいます。荷物を持っていなくなったと知り駅まで追いかけると切符を買ったものの列車に乗れなかった路瑶婷を見付け抱き締めます。