中国ドラマ「上陽賦」
⼈気⼩説「帝王業」を製作費約170億円をかけ、実力派女優チャン・ツィイー主演で映像化した中国歴史スペクタクル
こちらの作品はWOWOWで全話鑑賞!
あらすじ一覧とネタバレ感想を最終話の結末まで詳しく紹介します。
あらすじ&キャスト
国際派映画女優チャン・ツィイーは意外にもこれがドラマ主演初作品だが、天真爛漫な美しい少女から過酷な運命に立ち向かう王妃の姿まで幅広い演技力で存在力は圧巻!!
皇族一族の血筋を引いている王儇は上陽郡主の名を授かり美貌と地位、天性の才知そして幼なじみの恋人と誰もがうらやむものすべてを手にしていたが動乱の世によって過酷な宿命が襲う。
ただの兵士から功績を挙げて将軍の地位まで上り詰めた寒門出身の蕭綦は権威ある豫章王となる。二人は政略結婚し愛など存在しなかったが互いの人柄に触れ少しずつ心を通わせ始める。やがて外戚と皇帝一族との間で争いが起こり南方の皇帝一族が反旗を翻す事態に発展するなか共に歩むことを誓い合う
ネタバレ感想/上陽賦
65話・露呈した嘘
王儇は帰ってこない徐女官を捜しに行くと慈安寺に王夙がいたので驚きます。母親が夢に出てきたから墓参りにきたと言われるが今まで自分に黙って行くことはなかったので何かひっかかります。
蕭綦は王夙の様子がどうもおかしいと感じ慈安寺の裏山を捜索するよう部下に命じます。
王夙は、もしあの場に現われた王儇だったらどうしていたのかと涙を流しながら訴えると大事を成す者は揺れてはならないと父・王藺に言われます。
徐女官の遺体が裏山で発見され予感が的中した蕭綦は王夙が何らかに関与しているはずと王儇に告げます。
王儇は家族同然の徐女官を兄が殺すわけないと思うが関与しているのは間違いないと言われ母・長公主の墓に龐癸を使って王夙を呼び出します。
「母の前では嘘がない兄妹でいたい。徐女官のことだ」
不慮の事故だったのだと言われるが母の前でも真実を言わないのでこの先信用できるか分からないと訴え去ります。
蕭綦は寧朔郡を都から撤退させれば王座を狙う者や王夙が真実を語れない理由も分かるのではないかと思い一芝居打とうと告げます。
蘇錦児が無事に男の子を出産し皇帝・子澹は喜んで赤子を抱くが不審抱き太医を呼ぶと疑念はあったが陛下の子ではない事が明らかになったと聞かされます。
子澹が激怒していると報告を受けた王儇は彼女の命を助けてやり江南に住まいを用意し赤子と一緒に逃がしてやります。
王儇は久しぶりに玉岫と再会すると宋懐恩が何も話してくれないので二人の間に溝を感じると言います。宋懐恩は今でこそ朝廷の官吏だが寧朔の兵士だということを忘れた事はないと蕭綦に言い重要な密書を見付けたと手渡します。
66話・蕭綦の計画
宋懐恩から忽蘭で見付けた密書を手渡された蕭綦は寧朔軍を終結させます。
王儇は軽率な行動をとらないでと訴えると黒幕が子澹だと知っていたのかと蕭綦に聞かれ、仇をとれば国が混乱に陥ってしまうと訴えます。
多くの仲間を失っている蕭綦は出陣して宮殿に押し掛け重臣達に黒幕は子澹だと訴え証拠を見せます。報告を受けた床に伏せる皇太后は喜び王藺はそろそろ慈安寺を出るときだと笑みを浮かべます。
子澹は逃げずに姿を現し書信は自分が書いた者だと認めます。敵と結託して皇帝殺しの罪を自分に被せ王位に就きたいがために兄と仲間を殺したのかと蕭綦は剣を抜きます。
王儇は国を守りがたいために駆け付け、宮殿で剣を振り下ろせば大罪人となるから止めるよう説得を試みます。
蕭綦は寧朔に帰ると部下に告げ撤退し王儇は見送るがこれは陰謀を働く者を動かせるための策でした。
王儇は玉岫に会いに行くと本来なら蕭綦と一緒に寧朔に帰るはずなのにと言われ宋懐恩は誰と会っているのかと気にします。
王儇は酒に酔い潰れる子澹を訪ね朝廷の動乱を平定し国を安定させなくてどうするんだと奮い立たせます。
67話・反逆
王藺は使いをだして皇子・静を預かっている事を皇太后に伝えさせます。
宮殿の門を中から開けることを要求すると皇太后も静を皇位につけるためならと承諾します。宋懐恩に準備に取りかかるよう指示したあと王安を呼びます。
「明日は王朝が交代する日だ、馬氏の人間を残すことは出来ないから私の代わりに始末してくれ」
話が耳に届いた王夙は驚き王安を尾行して背後から襲い皇子を救います。
宋懐恩は自分と子のために行かないでと必死に引き止める妻・玉岫を残し軍営に向け出発します。玉岫から連絡を受けた王儇は宋懐恩が本性を現したかと思い魏将軍に兵を集めるよう指示します。
そして王宮に向かい「叔母上の手助けを条件に静を連れて兄上が来たはず」と皇太后に訴えます。大臣らが静を擁立するとでも本気で思っているのかと問います。
王藺は呼び集めた大臣たちの前に姿を現わして驚かせると先帝が崩御前に残したものだと言って玉璽の押された密詔を見せます。王藺が大任を担うよう命じられており信用できない丞相は偽造だろうと訴え出て行こうとすると兵に囲まれます。
攻城の準備を整えた宋懐恩が大軍を引き連れ宮殿の前に現われるが王儇が皇太后の周囲の者を監視するよう命じていたために門が開きません。
宋懐恩は攻城を命じようとすると玉岫が再び現われ一緒に帰ろうと訴えられます。もう帰る場所はないと訴えると玉岫が投身自殺してしまい激しく動揺するが後に引けないため攻城を命じました。
皇太后は静を迎えに行くため気力で立ち上がり着替えて向かうが寿命が尽きてしまいます。
68話/最終話・陽の光がさす場所
子澹は皇帝でいられる最後の日かも知れないと思い威厳を守りたいからその時が来たら斬ってくれと王儇に頼みます。
王儇は目に涙を浮かべ頷くと宋懐恩が率いる軍勢が抜け道を使ってやってきました。
子澹は「背後にいるのは誰だ」と訴えると王藺が現われつまみ出されます。生きていたのかと驚く王儇はしばらく言葉を失うが王藺が玉座に座るので「子澹が静に譲ると決めたから、あなたの席ではありません」と告げます。
2度も過ちを犯してはならないと訴えるが聞く耳持たないので王剣を手にして自分の首に当てます。
「母親は無残に死にました。あの光景をまた見たいですか」と訴えるが剣を奪われる際に衣を斬ってしまい激怒されます。
王藺は「父親が平和をもたらすと言っているのに何で信用できないんだ」と声を荒げると突然背後から宋懐恩に刺されます。
宋懐恩に私の皇后になってくれと言われた王儇は頬をひっぱたきます。すると矢が飛んできて宋懐恩の体に突き刺さります。
寧朔軍が押し寄せ一気に制圧すると「反乱を企てているのを知っていたが黒幕が分からず皇都を離れるフリをしていただけだ」と蕭綦が現われます。
宋懐恩は「兄貴、寧朔に連れて帰って・・・もう皇都に来たくない」と言い残し涙を流しながら息を引き取ります。
王儇は王藺のもとに駆寄ると蕭綦と王夙を呼んで欲しいと頼まれるが振り返ると既に息を引き取っていました。
蕭綦と王儇は寧朔に戻ることを決意し丞相となった王夙に見送られます。
子澹は自ら退位し静が継承します。朝廷は蕭綦の助言を受け寧朔より北から玄漠の南までを3民族の共同居住地とし多くの人々の暮らしが変わりました。税は軽減し農商業を重んじ国は平和と繁栄の時代を迎えました。
帰る家がない多くの子供達を引き取り幸せに暮らす王儇は我が子の誕生を待ちわびていました。