作品情報/鬼谷子ー聖なる謀ー
中国では伝説的な人物として知られる鬼谷子を描いた本格歴史大作
あらすじは?
魏国の宰相・王錯は奴隷廃止の変法を進めていたが逆恨みする者の悪計により一族が滅ぼされてしまう。
生まれたばかりの王錯の息子・王禅は侍女・鍾萍によって助け出され母子として生活していると10年後に王錯の友人・史太皓が現れ故郷である魏の都・大梁へ移り住む。
孫子兵法の研究を深めながら成長する王禅は魏王に認められ政策を助言する存在になっていく。周辺国との騙し合いで一触即発の攻防を繰り広げるなか民のため乱世を治めるべく動き出す。
キャスト/ドアン・イーホン主演
王禅(ドアン・イーホン)
今淑(チー・ウェイ)
姮娥(シュー・チーウェン)
建于(ズー・フォン)
楚王(ニー・ダーホン)
魏王(ファン・ズービン)
ネタバレ感想/鬼谷子
第1話・兵法の子
中国戦国時代、世は秩序を失い周王朝は衰退の途にあった。楚、魏、など各国の諸侯が続々と台頭し中原で覇王を競う争いが始まるなか、乱世において文武に通じた正義感を持つ魏の宰相・王錯は民のために奴隷廃止の変法を進め諸国の奴隷や庶民から敬愛されていました。
しかし王侯貴族からは憎まれてしまい雇われた悪の陣営・刈首営に一族を虐殺されてしまい命を奪われてしまいました。
刈首営は王錯が赤子に兵法書を託した事まで突き止めていたが赤子だった遺児・王禅は侍女・鍾萍に助けられ生き延びました。
10年後~
鍾萍と王禅は母子として暮らしていたが刈首営は残党を追い詰めついに王禅が塩城にいることを突き止めました。
王錯の友人・史太皓が訪ねてきたので鍾萍は顔に傷を作っておくべきだったと後悔するが刈首営より先に来たことを喜べと言われます。
「父の仇も遺志も教えないつもりか、王錯夫妻の思いを裏切るのか」
鍾萍は兵法書を渡すから見逃してくれと訴えるが「母さんを苛めるな」と王禅が押し入ってきてしまい「自分が何者かも分からない子供が母親は守れるのか」と史太皓は言い放ちます。
「奴隷解放と民の自由を求め戦った英雄・王錯はお前の父親だ」
史太皓に説得された鍾萍は心を鬼にして涙ながらに金貨でお前を売ったと告げます。兵法書を渡された王禅は怒って飛び出すが出立するときに挨拶だけはしたいと戻ると金貨を置いたまま姿がありませんでした。
売られたわけではないのだと気付き母親を捜すが刈首営の姫呈に捕らわれていました。王禅は兵法書を記憶しており史太皓の前でたき火の中に放り投げ母親を救うために出て行きます。
第2話・悪たれ才子
王禅は兵法書を暗唱するから母親・鍾萍を解放しろと告げると刈首営の姫呈は受け入れます。
史太皓は配下の子布に仲間を集めるよう命じ「まだ塩城にいる」と噂を流すと予想通り刈首営に包囲されます。史太皓はこの場を子布に任せ王禅を救いに行くが鍾萍を拘束している鎖が頑丈で外せません。
「必ず王禅を守って」と史太皓と約束した鍾萍は舌を嚙んで自害し、史太皓は泣き叫ぶ王禅を抱えて逃げ出し魏の都・大梁に移り住みます。
数年後、史太皓は学堂を開いて国の安定と強化の策を授け続けました。
王禅は史太皓を父と呼び史太皓の娘・姮娥とは兄妹として育つが不遜で勝手気ままに生活していました。
名家に姮娥を嫁がせようとする史太皓だったが娘が頑なに嫌がるので頭痛の種となっていました。お見合いを壊して欲しいと頼まれた王禅は癖のある名家の者を3人選び笑いを取るが今度の見合いに向けて史太皓が自ら人選しだしたので姮娥は困惑します。
王禅は道学の兄弟分・建于たちと協力し「ここの娘は気が荒くすぐ手を出してくるので恐ろしい」と偽ると求婚者たちは引き返していきます
魏王は国策を支える賢能の士を招くため「工業を退き絹工芸に転じた者に褒美を取らす」と誹謗の木(政治に不満のある者は苦情を書きこめる)を立てました。
魏は奴隷を廃止して民は豊かになり絹製品の交易が栄え財も潤沢となるが楚王は魏への生糸供給を独占し交易と経済の命脈を手中に収めようとしていました。
韓の公主・今淑は「魏王は治国に励み楚王は覇を狙っているのに妓楼で遊んで飲んで浮かれている場合ではない」と兄である韓王に言い放ちます。
第3話・生糸の攻防
楚王は生糸の品薄を偽って価格を倍につり上げ魏を窮地に追い込もうとします。
楚の生糸がなければ織物も刺繍も生まれないのでこのままでは魏の商人は自滅してしまいます。王禅は対抗して救う方法があると嘯公を呼び出し楚と内通した裏切り者がいると教えます。
「誰だ、処罰する」と言われた王禅は「あんたでしょ」と告げます。
学堂を抜け出しては楚の駅館に潜んでいた王禅は楚の生糸使節団と内通していた証拠を掴んでいたのです。
「生糸は保管が難しいので大量に運ばせて買わなければ値決めの主導権は魏に移る、魏を欺いていたのは楚なんで問題ない」と告げると魏王にバレたら命はないので嘯公は従います。
楚が売らなかったらどうしていたんだと建于に言われた王禅は「その時は周の洛邑貴族、斉の生糸交易を牛耳る一族、秦の生糸を残らず集められる者から届くよう手配していた」と告げます。
姮娥への縁談相手で王禅が連れてきた3人であり史太皓まで騙すとは大したもんだと称えられます。
魏王に宴に招待された楚王は呉起将軍を参内させます。各国の使節と魏の学徒も招待され韓の公主・今淑や王禅たちも参内します。
友好の証として魏王は絹工芸の技法を伝授するが奴隷制廃止を説いているのに楚から10人の奴隷が贈られます。対決させ生き残った5人が贈物だと言われ魏王は断るが楚王の命令で10人を始末することになると脅されます。
王禅は酔ったフリをして楚への贈物である絹を汚して燃やし絹工芸の技法を「10分割して奴隷に授けたので1人欠けても意味を成さないので使節団にお渡しします」と告げます。
見事な知恵だと王禅を気に入った今淑は呉起将軍が引き下がらないので宴の席なので弓で勝負したらどうかと援護します。
全52話あらすじ一覧/鬼谷子
1話~3話
4話~17話
18話~22話
32話~48話
49話~最終話(52話)