作品概要/キャスト
北宋第4代皇帝・仁宗の功績を描いた歴史超大作
北宋の皇帝・趙禎(仁宗)は太后が生みの親ではなく生母は李蘭恵だと知る。李家への恩返しから愛娘・徽柔を李家の子孫・李瑋に嫁がせる。朝廷では大臣たちが激しく対立し趙禎はその狭間で公正中立を旨に各派の調整を図りながら治世に努める。徽柔が前代未聞の大事件を起こすと社会規範を犯す大罪だけでは収まらず仁宗の国政を揺るがす一大騒動に発展してしまう。風雲急を告げる天下の行方、そして徽柔が辿った壮絶な運命とは・・・
中国時代劇「孤城閉~仁宗、その愛と大義」全69話あらすじ一覧
全69話で紹介
ネタバレ感想/孤城閉
17話・親しみと恐れ
風邪をひいていた皇后・曹丹姝はお見舞いに皇帝・趙禎がやってきたので出迎えます。もうほとんど完治していると告げると趙禎は自分の思いを物語に例えて離し始めます。
途中、菓子が運ばれてくると侍女・繯児の姿がなかったことで、何かやらかしたのかと聞かれます。繯児は自分に付き添って宮中に入り5年経つが他人の噂話をしたので大過ではないものの反省は必要だと告げます。
宮中に来ても曹家での言動行動と何も変わらないと告げると繯児以上にそなたを思いやれる者がいるのか、幼馴染だし特別な存在だろうと言われます。しかし自分と親しい繯児は大勢に注目される立場だからこそ皆の模範とならなければと告げると情というものはないのかと言われ空気が悪くなります。
賈玉蘭から縁談話を持ち掛けられられた張妼晗は陛下以外には嫁がないと言い張ります。
皇后はお転婆で宮中には合わない理由で曹家に戻すことに決め繯児の名節を守るが後宮では陛下以外の男は宦官なのに想いを寄せるとは何事だと叱責します。
西の辺境の平定について上奏を読む趙禎は、韓琦は「呂夷簡は賄を受けたが治世の才もあるので国境が不穏で天災も頻発しているいま過去を水に流し中書省に」と言い、呂夷簡は「徳と才を兼ね備えた経験豊富な范仲淹なら反乱を鎮められる」と言うので実におもしろいと思います。
18話・西の辺境
趙禎は呂夷簡と范仲淹どっちが良いと思うか聞くが張茂則が答えられるわけありません。
張士遜と章得象の二人を宰相に引き立て西の辺境への見解を聞かせてほしいと告げます。西夏の趙元昊に中華の礼儀を持って教え導くべきと主張していたので韓琦は趙元昊はその祖先と同じくずる賢く気が変わりやすいので礼儀では論せない、親族すら殺しているし謀反を起し西の辺境を侵すのも時間の問題かもしれないと言います。
趙元昊が改元して皇帝と称し、皇后は宴を取りやめれば皇族は不安にかられるし西夏の夷狄もうぬぼれると思うが陛下が宴を理由に面会を拒否すれば宰相は責めるはずと思います。
張妼晗は宴は皇族が1献捧げたあと陛下は出て行って舞を見ていないと知り蘭苕の部屋を訪ねて嘲笑います。しかし西夏が謀反を起し戦乱が予想されるなか舞姫を娶ったら非難されるのは当然だと賈玉蘭に言われショックを受けます。
皇后は父から授かった鎧を着て剣術に励み張茂則は付き添います。皇后はもうやめたいと胸の内を吐くと徳を失い廃された皇后しかおらず后位を捨てた者は皆無だと言われます。
19話・苦渋
朝廷内で臣下同士の口論が起こるなか趙禎は禁軍を動かし逆賊を討つ決心を固め自ら征討に向かうと告げます。
趙元昊は威勢を張っているだけ、謀反の原因は陛下ではない、油断を重ねたのは過ちだが屈辱に耐え御自ら剣を取れば過ちを改めるどころか重ねるだけ、と次々止めます。
韓琦は安史の乱以降、党項人は徐々に河西諸州を掌握し宋は太宗の御代から奪還を試みるも懐柔も強攻も失敗に終わっていると告げます。
過去の政の話になると再び口論は起こったので趙禎は西夏との戦に踏み切らなかったことを振り返って論じても罪にはならないと書きます。
晏殊は太祖、太宗、先帝が親征させた折には皇子がいたが、趙禎には皇子がおらず世継ぎも決めていないので危険は冒せないと進言します。
趙禎は過ちに気付き親征の詔を後日にするが養子の詔を起せ、允譲従兄上の13子・宗実を養子として迎えると告げ出て行きます。
趙禎は韓琦に命じられ後をついてくる梁懐吉に「朕の目付け役にされるほどだから学問の心得があるのだろう」と告げます。梁懐吉の境遇を聞き多くの民が窮するのは政がよくない、朕がよき父ではないからだと嘆きます。
蘭苕は傲慢な張妼晗を陥れるために寝屋に禁書を隠し監禁させるが小細工に気付かぬとでも思っているのかと賈玉蘭に叩かれます。守忠はこの際に張妼晗を追放させようと皇后に報告するが・・・
20話・そなたは私のもの
監禁されていた張妼晗は賈玉蘭に助けられ陛下のもとに助けを求め駆け込みます。
賈玉蘭から事情を聞いた趙禎は「どこへもやらん」と張妼晗を抱きしめ福寧殿に置くことにします。
皇后・曹丹姝は曹将軍の甲冑を陛下に贈ると宗実を養子に迎えることにしたから皇后として皇嗣を導いてやってくれと頼まれます。
皇后は趙元昊の反乱以来、辺境の官営の貿易場は閉鎖され西夏には不利な状況だと苗心禾に話します。宗の民は衣食が足りても不安なはず、朝廷が再び買いだめを禁じたら民の不安は更に募る、収穫を増やし倉を満たせばいいと告げます。
苗心禾がここ1年で陛下はだいぶ痩せ白髪も増えたと嘆いていたので徽柔公主が陛下の気晴らしになるから大丈夫だと安心させます。
西夏から和議の話が持ちかけられるなか、趙禎は贅沢の料理を平気で振舞う張妼晗に大家族の食事何日分か分かるかと聞きます。一匹で多くの兵の腹を満たすことができるので二度と出すなと叱責します。
不貞腐れるので弾劾を訴える奏状の山が見えぬのかと言い放つと他はどうでもいい、陛下が私を好きでいるならそれでいいと言われます。
21話・すれ違う心
皇后と酒を酌み交わす趙禎は次に大勝の戦報が届いたときは剣術を舞うのはどうだと上機嫌で言います。
和議を望まず勝ちに乗じて追撃し国威を高めたいと告げると趙元昊による驕兵の計だ、戦力を見くびると苦戦を強いられると言われます。
どの戦区も地形的に見て孤立しているので助け合うのは困難であり勇猛さで党項人に及ばずとも我が方が砦さえしっかり守っていれば攻め入られることはないと言われ不機嫌となります。
張妼晗が麵を作って待っていたので口づけし抱きかかえて連れて行きます。そして張妼晗を清河郡君に封じ翔鸞閣へ移します。
趙禎は計略にはまったのは敵を見くびり慢心した自分の責任だとして国に殉じた将兵の冥福を祈り肉食を断つと告げます。
皇后は懐妊した張妼晗が陛下に会いたいと駄々をこねていると知って会いに行きます。後継ぎを身ごもっているかもしれないのに何で薬を飲まないのかと聞くと殺されるかもしれない、陛下以外信じないと言われます。