作品概要/キャスト
北宋第4代皇帝・仁宗の功績を描いた歴史超大作
北宋の皇帝・趙禎(仁宗)は太后が生みの親ではなく生母は李蘭恵だと知る。李家への恩返しから愛娘・徽柔を李家の子孫・李瑋に嫁がせる。朝廷では大臣たちが激しく対立し趙禎はその狭間で公正中立を旨に各派の調整を図りながら治世に努める。徽柔が前代未聞の大事件を起こすと社会規範を犯す大罪だけでは収まらず仁宗の国政を揺るがす一大騒動に発展してしまう。風雲急を告げる天下の行方、そして徽柔が辿った壮絶な運命とは・・・
中国時代劇「孤城閉~仁宗、その愛と大義」全69話あらすじ一覧
全69話で紹介
ネタバレ感想/孤城閉
22話・身勝手な女と甘やかす陛下
范仲淹と会っていた趙禎は宮中に戻ると泣きながら張妼晗が駆け寄ってきます。皇后・曹丹姝は翔鸞閣で宥めきれず腹の子に万が一があってはならぬと思い掟を破って連れて来たことを謝罪します。
身勝手な女を抱きかかえて甘やかす陛下を見て坤寧殿に戻ると「私は陛下が規則に従って仕方なく娶った妻とは違う」という張妼晗の言葉を思い出し涙します。
皇后さまを傷付ける者は捕らえてやると養子である趙宗実に言われ、宗実も徽柔公主みたいに陛下に愛されたいのだと気付きます。
迷惑かけたと陛下がやってきたので皇后は張妼晗が自分を信じる日は永遠に来ないと告げます。腹の子ともども傷付け容赦なく罰すれば畏怖を抱く、でも自分にはそれができないので陛下に任せます。
寵愛するも教え諭すも陛下の自由、国法を犯さぬ限り自分は見えぬふりをすると告げ見送ります。
張茂則から劉平の件を聞かされる趙禎は劉平は無実だと考えているが黄徳和を死罪に処すには確実な証拠が必要だと思います。辺境の将である黄徳和が都の動向を知り証人の冊台を成すとは官府の動向が筒抜けのようだと把握します。
黄徳和は敵前で戦わずして逃亡し劉平を陥れたのは死を逃れる唯一の道だからだと激怒します。
23話・理解者
張茂則は皇后が薬を飲んでいる事を知り張妼晗ことで思い悩んでいる彼女を案じ訪ねます。
深い情や辛さが心の中にあるのに陛下の前では皇后としての温厚さと威厳だけで張妼晗に陛下の愛情を渡していると遠慮のない言葉を投げかけ、辛さを自分の心に向けないでくださいと言います。
「後宮は皇后様のものです、ご自身を大切にしてください」
趙禎は三川口の戦いで黄徳和の敵前逃亡と劉平を陥れた確実な証拠を焦らず捜査を続けよと命じます。
官吏たちが活字印刷の導入に沸いていたころ、趙禎は張妼晗の内侍に適任者はいないかと考えていると梁懐吉を思い出します。
今日の張妼晗の衣装に冠は似合うと思うかと皇帝に聞かれる梁懐吉は「大きすぎるし飾りつけも派手なので本来の冠の方がいいと正直に告げます。趙禎は張妼晗が嬉しそうに冠を抱えていたので確かに大きいが見目はよいから気に入ったのなら替えてこいと告げます。
そして皇后が魏国大長公主府から張妼晗のために忠誠心のある女官を呼び子を育てさせると告げると張妼晗は規則に従うばかりで皇后の好みだと不貞腐れます。
しかたなく要求通り賈玉蘭を連れて来るよう命じると張妼晗は笑みを見せます。
趙禎は黄徳和が証人の口封じを焦ったのは大小さまざまな役人の利益の綱があるからだ、公平、忠誠、才能、廉潔が官吏には必要だと叱責します。
24話・命運を握る戦略
趙禎は罪人に街を歩かせて島流しに処すが民の間に流言が流れていると晏殊に相談します。進奏院の朝報を民間に配れたらすべてを是正できなくても一部の流言は正せるし暮らしが平穏で子の前途が安寧であれば流言などすぐに消え去ると言われます。
張妼晗は娘・玥児を出産するが熱が下がらないので心配します。徽柔はよく寝てよく食べ何より皇后に守られているが玥児は呪われているんじゃないかと不安になります。
苗心禾が第2子を懐妊するなか、張茂則は、塩の密売や人身売買に賈玉蘭は関与していると報告を受けるが悪事がそれだけとは思えないので口にするなと忠告します。
賈玉蘭は誰かに曹丹姝の悪口を言わせて趙禎の耳に入れるようにするから皇后の非難を口にしてはいけないと張妼晗に告げます。
西夏との戦に対し范仲淹は守りに徹するべきと主張していたが趙禎は攻めを主張する韓琦の意見を採用します。
その結果、任福将軍と大勢の兵士が命を落としてしまいます。范仲淹は元昊に和睦を勧めており内通の有無を調べねばならなかったのだと張茂則から聞かされる皇后はそれでも書簡を読み心を痛めたはずと思います。
すると陛下がいつも悲しんだり苦しんだりする時に1人でいる場所を教えられ皇后は向かいます。無辜の者は殺さないし殺した事もなかったのにと己を責める趙禎に天災がもし起こったら夫と共に責めを負いますと告げます。
苦しんで倒れる趙禎に私が怖いのは陛下を失う事だと言います。
25話・聡明な優しさ
呪いの人形が発見され激怒する張妼晗は湖畔に行った者を調べるよう命じます。侍女から徽柔を目撃したと言われ玥児を恨む者がいるとすれば陛下の寵愛を失うのを恐れた柔徽しかいないと思い込みます。
皇后は陛下が称賛していた梁懐吉を呼び仕事を任せるが自分が名前を授けた子だと思い出します。すると玥児を抱きかかえる張妼晗が何で陛下に会えないのだと押し入ってきます。
風邪をひいていた事は知っているが薬のおかげで危機を脱したと聞いているから焦るなと告げると子がいないからそう言えるのだと訴えられます。
熱がある玥児を連れてきて悪化したらどうするのかと叱責すると、ただの風邪ではなく徽柔のせいだと呪いの人形を見せられます。ちょうどそこに居合わせた梁懐吉は目撃しており父親のために祈っていたんだと証言します。
娘が呪ったと訴えられていると知った苗心禾は湖畔で何をしていたんだと責めると決して話そうとせず悪い事はしていないと言われます。証拠がなければ疑われてしまうんだと抱きしめ皇后を訪ねます。
皇后は徽柔を呼び陛下の回復を月に祈っていたんでしょうと聞くと何で知っているのかと驚かれます。美しい孝行心が誤解されるところだったと苗心禾は梁懐吉に感謝します。
26話・無実の罪
苗心禾は無事に第2子を出産し、趙禎は皇子の誕生に喜び最興来と名付けます。
遼は公主の降嫁で2州の返還を諦めると表明し趙元昊による攻囲も撃退し宮中は祝い事が重なります。
苗心禾は玥児が亡くなり喪に服している最中なので己の昇格と最興来への加封を遠慮したいと皇后に願い陛下に伝えてもらいます。
梁懐吉は罠にはめられ下賜品が割った罪に問われるが重臣・司馬光はただの不注意だと解放を命じます。古参の宦官・任守忠から報告を受けた趙禎は万事慎重な梁懐吉が割るわけないし何で御書院の清書係が運ぶんだと言います。
張妼晗に恨みを買ったのだと察する趙禎は娘を亡くして落ち込む張妼晗を訪ね「玥児は病死だから恨んではならない、特に無辜の者には」と告げます。そして余計なことを口にし妃の心を乱しあらぬ疑惑を抱かせた者は死罪にすると賈玉蘭たちに訴えたあと、梁懐吉は福寧殿に移して朕の側に置くと告げます。
宗実は陛下の称賛を得ようと意見を述べたが失敗してしまいます。皇后は宗実は陛下の評価を何よりも気にするので落ち込んでいるだろうと心配するが皇子が生まれたので屋敷に帰らせた方がいいと思います。
遼から4歳の徽柔と10歳の遼皇子の婚姻話が持ちかけられ、趙禎は理解はできるが徽柔を手離せないと困惑します。