作品情報/キャスト
ウー・シーザー&チャン・ホイウェン共演の中国時代劇
開封府の審問を受けるために汴京城に来ていた織造府の白宝震が殺される。展昭は江湖で名を馳せる蜀中六悪の5番手探雲・李栩を殺人容疑で指名手配すると7番手の神犬・莫研が現れて無実だと訴えられる。名裁判官・包拯が莫研の洞察力と推理力を買って捕快として仮採用したことで展昭と莫研は一緒に事件の謎を追うことになる
全24話で紹介
ネタバレ感想/高潔なあなた
21話・命の恩人だから
開封府の捕頭となった莫研は心に空いた穴を埋めるかのように忙しく働いていると寧晋から己と向き合わなくては駄目だと心配されます。
遼の太子・耶律洪基と大宋の公主・趙渝の婚儀があるため莫研は祝いの品を持って寧晋王に同行すると告げると開封府は多忙で江南の事件を任せたいから難しいと包拯に言われます。
包拯が反対したのは会わせるには時期早々だと判断したためだったが寧晋は、ここ1年抜け殻のように莫研がなっているのでこのままでは心が壊れると説得します。
寧晋と共に再び遼を訪問した莫研は途中に小院に寄り蘇酔と再会します。龐太師は耶律重光に会いに行き方夫人を独断で動かしたうえ展昭らまで襲うとは危うく窮地に陥るところだったと責めます。
趙渝との再会を喜ぶ莫研は夜酒を飲んでいると耶律菩薩奴から「展昭が望むのはお前の幸せであり過去に執着し続ける姿ではない」と言われます。
自分の理解者だと思ってたのに説教ならやめてと告げその場を後にしようとするとつまずいて倒れそうになります、抱きかかえられると仮面を付ける耶律菩薩奴の瞳が蘇酔ではなく展昭だと気付くが深酔いしていたために眠ってしまいます。
寧晋からいつまで欺いてるつもりかと訴えられた展昭は毒針を受けて死んでいたはずなのに蘇酔が武芸を犠牲にして救ってくれたから役目を自分が引継ぐのだと言います。
目覚める莫研は間違いなく展昭だったはずと思い耶律菩薩奴を訪ねます。素顔を目にしたらすぐに帰ると告げるが「展昭が死んで目の前にいるのが蘇酔だと受け入れられるのなら仮面を外す」と言われ、絶望したくないので逃げるように引き返します。
しかし龐太師の刺客が襲い、莫研は素手で戦う耶律菩薩奴に巨闕剣を投げ渡すと剣術を見て間違いないと確信します。見られている事に気付いた展昭は山中に連れて行き仮面を外し、莫研は何で置いて行ったんだ、二度としないでと涙します。
寧晋、趙渝、蘇酔はもう芝居をしなくていいのだと安堵するが莫研が剣術を使ったと知り龐太師なら気付く可能性が高いと思います。
22話・怪盗千面相
寧晋は不正金事件の解決に向け耶律重光を排除したい遼の太子・耶律洪基を訪ねます。
手を組もうと話を持ち込むと「耶律重光を排除する前に耶律菩薩奴は大遼で死ぬべき、彼は長年間諜として我らを欺いてきた」と言われ困惑します。
寧晋は趙渝を嫁がせたくないから連れて逃げろと蘇酔に告げるが金も武芸も失った身では公主を守れないと言われます。
仕方なく耶律洪基が手を貸す条件はそなたが遼で死ぬことだと告げ、とにかく荷物をまとめて宋に帰れと命じるが自分は国家を選ぶと言われます。
蘇酔は耶律洪基に会いに行き宋人であることを認めます。毒酒を差し出されたので約束は守ってください、両国の平和のためなら命を差し出すと飲み干します。
展昭たちは蘇酔が耶律洪基に会いに行ったと知り立ち塞がる寧晋にどけと迫るが蘇酔が戻ってくると生きていたのねと趙渝が抱き着いてきます。
毒で脅していただけかと莫研は気付くと、展昭は危険な真似は控えてくれと蘇酔に告げます。
龐吉は耶律菩薩奴が展昭ではないかと疑い会わせてほしいと耶律重光に告げます。龐吉が気付いた可能性があるから宴で確認するはずと読んでいた莫研がお面で容貌を変えていたことで難を切り抜けます。
宴を終えると龐吉が刺客を放つが、耶律菩薩奴はその中に紛れていた莫研に傷を負わされながら耶律重光を守り抜きます。信頼を得ると龐吉の駒になるわけにいかない、銭の場所を教えるから移してくれと耶律重光から頼まれます。
龐吉は20年ため込んだ銭を7割と10都市を献上する、婚儀の道中で公主を殺すから開戦したら耶律重光に罪を着せて始末すればいいと太子に話を持ち込みます。
23話・襲われる花嫁
展昭は公主・趙渝が泣いているのを目撃すると蘇酔から拒絶されたのだと莫研に知らされます。
莫研は好きなら正直なるべき、嫁いだら一生会えなくなると蘇酔に訴え、展昭は耶律菩薩奴として花嫁を護衛してくれと頼みます。
輿に乗る趙渝は行列を率いる蘇酔の背中を見つめ、展昭、呉子楚、莫研は行列を狙う刺客を始末するが一本の矢が趙渝の胸に突き刺さります。
公主が襲われるとはどうゆう事かと激怒して大芝居をうつ龐吉は公主と祖国のためなら一戦を交える覚悟だと寧晋に言います。
寧晋は刺客は最初火薬を使おうとしていた、大宋の勇士がいなければ皆吹き飛んでいたと耶律洪基と耶律重光に告げます。そこに火薬商の者が謁見を求めてやってくると寧晋は証拠となる交易記録を太子に差し出します。
そして耶律重光を排除した借りを返すよう太子に訴えます。
公主が息を引き取り寧晋が「遺体を大宋に連れて帰る、両国は開戦となる」と告げると龐吉はすべて計画通りだと満足します。
蘇酔は牢獄された耶律重光に会いに行くと耶律菩薩奴はやはり2人いたかと言われます。虎符を龐吉に渡してあるから勝ち目はないと言われ、長年世話をしたが耶律菩薩奴として支えようとは思わなかったのかと聞かれます。
蘇酔はいずれの国であっても民に罪はない、民の犠牲に上に大宋は成り立たない、それがお前と俺の違いだと言い放ちます。
公主を守れなかった蘇酔は酒に溺れるようになり国の大事に何をやっているのかと展昭に叱責されます。
24話(最終話)・想い人
10年間コツコツと計画を進めていた龐吉は皇城の軍備が手薄になっている今攻め落とす好機だと士気を上げます。
反乱軍を配置し謀反の準備を整えた龐吉は陛下に謁見し退位を迫ります。
「第二皇子が後継ぎにふさわしい、まだ8歳にも満たしていないが私と3名の大臣で治国の補佐をいたします」
勝ち誇る龐吉だが財物を貪るだけでなく大宋の政権まで狙っていたとはと陛下に叱咤されると展昭に剣を突き付けられます。開封府の動きを知らぬとでも思っているのかと龐吉が合図を送ると陛下の机に矢が突き刺さります。
龐吉は遼の太子と手を組んだから話し合っても無駄、我々の勝利だと高笑いするが死んだはずの趙渝が「本気で遼がそなたと手を組むと思っているのか、不正金は太子の指示で宋へ残さず返送した」と現れます。
蘇酔は陛下を狙う弓兵を始末すると公主は笑みを浮かべるが龐吉はこんなのは痛くもかゆくもないと余裕の表情を浮かべます。
反乱軍が一気に宮中を包囲すると龐吉は再び退位を迫るが呉子楚が軍隊を率いて押し寄せてきたので動揺します。
莫研は開封府に何で軍隊がいるのか不思議でしょうと龐吉に問いかけ書信は我らが書いたもので龐瓏は展昭が捕縛していたのだと教えてやります。
軍は国境に至ったと思わせ実際は相州にいて河南府で待機させていたのだと降参を促します。
しかし、見仙石を使って痛みを感じない反乱軍が押し寄せてきたため展昭たちは陛下を守るために戦うが連行されてしまいます。
玉璽を手に入れ満足する龐吉は蕭辰が立ち塞がったので引き返すよう命じると今度は段青衣が立ち塞がります。殺せと命じるがたった二人に全滅させられ首根っこを掴まれ引きずり出されます。開封府で包拯は龐吉の斬首を命じ粛清を行います。
蘇酔は間諜として生きようと決心したが務めを終え今は庶民、だけど伝えたいことがあると趙渝に声をかけ「愛している」と抱きしめます。
2人の婚儀が決まり赤子を抱く段青衣と白盈玉を娶った蕭辰も顔を見せ、陛下も皇后とお忍びでやってきます。また耶律洪基と蕭観音も姿を現すと莫研は再会を喜び席に案内します。
皆に祝福され蘇酔と趙渝は晴れて夫婦となりました。そして展昭は役人でいれば愛する人を守れないと思い包拯に挨拶すると莫研は休暇を蜀中で過ごすだけで戻ってくるのに何でそんなに悲しんでいるんだと二人に訴えます、終。
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