高麗契丹戦争
忠臣とともに強国に立ち向かい国に平和をもたらした高麗8代王・顕宗の一代記を描いた韓国時代劇。
こちらは「WOWOW」さんで全話視聴し、
全32話あらすじ一覧、見所キャスト、最終回結末までネタバレ感想で詳しく紹介します。
あらすじ&キャスト
若くして高麗の王位に就いた穆宗は摂政を行なう母・千秋太后に権力を握られていた。覇者となった契丹に狙われる中、野心を抱く千秋太后が愛人との間にできた息子を後継者にすると宣言したために穆宗は千秋太后によって追い出された王家の末裔ワン・スンを呼び戻す。
暗殺の危機を乗り越えたワン・スンは反乱を起こした行営都統使・カン・ジョによって即位し顕宗となるが政治のことは何も分からず忠臣カン・ガムチャンに教育を受ける。
やがて契丹が高麗に宣戦布告し・・・
ネタバレ感想|高麗契丹戦争
7話|王の苦悩
ヤン・ギュ将軍は契丹軍が高麗の捕虜を前線に立たせて攻め込んできたので躊躇するが涙を流しながら矢を放つことを許可すると激戦を繰り広げなんとか興化鎮を死守します。
興化鎮を落とすことができなかったと報告を受ける契丹皇帝・耶律隆緒は激怒するが負け戦と思われないよう捨て置けばいいと蕭排押に言われます。
通州城の前方にいるとカン・ジョ率いる本陣を滅ぼし勝利を捧げると宥められ配下を許すことにします。
勝利するヤン・ギュは称えられるが多くの命が犠牲になったのでこの仇は何万倍にして返してやると決意します。
契丹軍が南下し三水砦の方角に向かっていると報告を受けたカン・ジョたちは興化鎮が落ちたと思い込み40万の大軍を七日間も防いだ功績を称えながらも落胆します。
顕宗は朝廷の官吏たちが都から家族を逃がしていると報告を受けユ・ジンのもとを訪ねます。
ちょうど家族を逃がそうとしていたので朝廷の長がすることかと責め家族を屋敷の戻し臣下たちを王宮へ集めろと命じます。
そして南下の知らせから半日も経っていないのに即刻家族を逃がし財物を運び出そうとするとは何事だ、軍を信じない官吏がどうやって民に平穏を与えるのだと叱咤します。
ガムチャンは家族を逃がしただけで私は残り命を懸けていると訴えるユ・ジンに対し、官吏が命を懸けて守るべきは王様だけでなく国王に仕え民を守ることだと言います。
家族が逃げているのを目にする民たちは敵が来る前に恐れに襲われているだろうと食って掛かります。
ヤン・ギュは本陣の大半が農兵で戦の経験がないので興化鎮が40万の大軍を退けたと知らせれば自信がつくはずと思います。
東門から出て敵を引き付けろと命じソクセ山の狼煙台を奪うために北門から出陣します。
興化鎮が落ちていなかったと報告を受けるカン・ジョは士気を高めるために4千の兵で40万の契丹軍を見事に退けたぞと叫びます。
30万の高麗軍を率いるカン・ジョは準備万全で契丹軍の騎兵を迎え討ち剣車を使った策で勝利します。
高麗軍が勝利したと報告を受ける顕宗は戦況を知りたくて集まっている民たちを喜ばせます。しかし、その頃カン・ジョは道を塞いでいたので背後に何があっても気にしないよう命じていたが少人数で自分だけを狙う契丹軍に侵入を許し捕らわれてしまいます。
それによりカン・ジョが捕まったとの一言で戦列が乱れ混乱が生じ高麗軍は逃げ出します。
そして伝わったとしても時差がどうしても生まれるからズレてしまうのよね、30万の高麗軍だが農兵なために混乱に陥ってしまったね
それにしてもヤン・ギュ将軍が強すぎでかっこいい、そして賢い
8話|惑う高麗軍
契丹軍にカン・ジョが捕らわれると兵たちが逃げ出して混乱が生じます。更に契丹の大軍が押し寄せている事で高麗軍は撤退を余儀なくされてしまいます。
契丹の蕭排押は勝手に奇襲をかけた先鋒隊の都統に剣を突き付けると倒せなかった剣車を崩し敵将を生け捕りにしたんだと言われ蹴っ飛ばします。
戦の目当てを履き違えるな、望むは根絶やしなのにお前は敵を蹴散らしただけだと叱咤し現実を知らせます。
城に逃げ込まれたら興化鎮のようになるので追って皆殺しにするよう命じます。
早馬が都に駆け付けた事でまた勝利の知らせかと民たちは集まってきます。顕宗は惨敗したと報告を受け耳を疑い優勢だったのに何で急に戦況が変わったんだと訴えます。
カン・ジョが捕らえられ一部は通州城へ逃げ込み残りは南に逃げていると知り愕然とします。
官吏たちを集めると平地で総力戦などあまりに無謀だとカン・ジョの戦略に苦言を呈す声が上がります。黙って聞いていたガムチャンは立てこもるだけでは終止符を打てない、戦を終らせる方策は城の外に出て敵を根絶やしにすることだと反論します。
顕宗はこの難局をどうすればいいのかと迷うと全滅ではないし戦地の武将たちが形勢を覆す糸口を見つけ出すはずだとガムチャンに言われます。
敵はまだ城を一つも落としていないので急ぎ戦列を整え応戦するよう命じ、門に集まる民たちにはガムチャンの進言通り負けを認めず静観することにします。
契丹皇帝・耶律隆緒から余の臣下にならないかと誘われるカン・ジョは私は高麗の臣下だと言い放ちます。しかし耶律隆緒が斧を手にすると今まで一番の側近だったヒョヌンが死を恐れ高麗を忘れ忠誠を誓うと言い出したので蹴っ飛ばします。
再び機会を与えられるカン・ジョだがお前の臣下になるぐらいなら体を引き裂かれても甲羅の臣下でいると言い放ちます。
顕宗はカン・ジョの妻を呼び契丹軍に捕らわれていると真実を話します。敗北をもたらしてしまったが死力を尽くしたはずと言われ誰よりも勇敢に戦っただろうと告げます。
裏切って官職を与えられたヒョヌンは生きる道を選んだだけだと訴え高麗の城を訪ねて降伏を説くから成し遂げられるよう力を尽くせと言います。
しかし目の前でカン・ジョが処刑され悲しむ者たちは己を責めており非情だと言われ口論となります。
ヒョヌンは高麗に説得しに行ったら捕らえられて殺されるだけなので各地の城の弱点を教える代わりに他の人に行かせるよう話を付けます。
「城が次々と陥落した今、全滅する前に和議を申し入れる、王様が皇帝の前にひれ伏し臣下の礼を尽くせば耶律隆緒は満足するはず」
ガムチャンは降伏より惨い屈辱だと言い放つと全滅してから和議を申し入れても遅い、すべては民を守るためだと言われ困惑します。
宰相たちの訴えに同意するガムチャンだが顕宗と二人きりになると入朝の申し入れをするべきと申したのは残る西京を守るには東北面の兵が必要だからだと告げます。
相手を欺き時を稼いで反撃の備えをするのだと真意を伝え、入朝の申し入れは「高麗王が皇帝を訪ねる」と言ったにすぎないのだと告げます。
朝鮮王朝の16代国王・仁祖は清の皇帝に対して臣下の礼を尽くしたけどもあれは清に強いられたのよね。身内からやれなんて言われてないはずよ。
ヒョヌンは最初に出て来た時から野心の塊のような印象を受けたけどあながち間違ってなかったな・・・カン・ジョの最期は武将として立派でしたね