中国宮廷ロマンス時代劇「卿卿日常」
美食の彩る斬新な後宮風景でさまざまな幸せの在り方を綴った軽快ラブコメディ
大ヒット時代劇「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」の制作会社NewClassicsMediaが手掛け2022微博(weibo)人気ドラマトップ10にランクインした大ヒット作。
同盟関係にある九つの川からなる世界。
新川盟主の息子たちの夫人を決める選抜会が行われ各地から娘たちが集る。
有能ぶりを隠している六男・尹崢は、霽川からやって来た李薇を娶ることになるが彼女はわざと落選して故郷でのんびり暮らしたいと思っていた。
問題が連発しながらも互いに支え合い尹崢が職位を得て政に参加する頃には次第に心を通わせ意気投合。新川の大家族の温かい日常の中、個性豊かな兄弟やその伴侶たちと一緒に成長していく。
全40話で紹介します。
ネタバレ私感/卿卿日常
25話・絶望の淵
出産後、精神不安定になる郝葭は魔に憑りつかれたなどおかしな噂が立たないよう尹嵩(2君)によって幽閉されてしまいます。
郝葭の娘を手放しては駄目だと進言する正室の趙芳如は自分が引き取って育て嫡長女として立派に嫁がせると言います。しかし、「そんな夢を見ていたのか、お前には子ができぬ」と意味深なことを言われ、疑いが生じて調べると長年にわたって避妊薬を飲まされていたことを突き止めショックを受けます。
尹岐(5君)と上官婧は郝葭のお見舞いにたずねるが門前払いされてしまいます。幽閉されている事を知った李薇は尹崢(6君)の母・和夫人に助けを求めます。
和夫人の代理で文女官が嫡長主邸に向かうことになり、絶対に拒めない状況なので李薇と元英は同行し産後すぐに幽閉した理由は何なのかと訴えます。
会わせるよう要求するが郝葭が元気そうに振舞うので困惑します。
よく応対したと褒められる郝葭はまた来ると言われるが「仕事に専念してください、これ以上吐き気がする男に媚びたくないだけ」と言い放ちます。
「父上のはかない愛にすがり、正室の実家に頼り、まだ見ぬ息子だけが希望、薄っぺらくて中身がない!!」
李薇は黒猫を見かけ嫌な予感を抱き急いで引き返します。門前払いを受けるが郝葭が自害をはかったと侍女の声が聞こえ押し入り湖に飛び込みます。
主上専属の徐侍医を呼んでくれとお願いするが尹嵩が聞く耳をもたないので自ら行きます。連れ戻せと命じられた趙芳如は無視して郝葭のもとに向かい、李薇は陛下に面会できなかったが尹岐が重罪覚悟で徐侍医を強引に連れ出します。
尹崢は馬車で迎えに行き援護すると尹嵩が李薇を引っ叩いていたのでぶん殴り剣を突き付けます。
26話・母子の和解
李薇は郝葭が一命をとりとめ復活したものの尹嵩の支配下にあるので今度こそ周到に計画を練ろうと元英たちに告げます。
尹岐は郝葭を解放するべきと川主に直訴するが侍医を無断で連れ出したことを咎められ門前で20回の鞭打ちの刑に処されます。いつもは泣き叫ぶ尹岐は侍医を連れ出したことへの罪を一人で背負うために黙って耐えるが尹嵩の悪事の件には訴え続けます。
自分も力になりたいと思う尹岸(3君)は川夫人を訪ね郝葭に暇を出すべきと説得すると和夫人は嫁ぐときに贈られた簪を届けます。和夫人が出産直後に心を患ったことを思い出す川夫人は郝葭も同じ状態なんだと察し令旨を出します。
また尹岸が祈祷師を懐柔したために赤子は不吉だと言われた尹嵩は母子ともに追放を命じます。
自由の身になる郝葭は贈ったものはすべて置いて行けと尹嵩に言われ下着まで脱がされそうになるが自分があげたものだと趙芳如が庇ってくれます。
趙芳如は父親は黛川で20以上の鉱山を持っているのだから時折逆らうぐらい大目に見るべきだと言い放ち出て行きます。
娘を連れて自由の身となった郝葭は「九川美食薈」で李薇たちと食事を楽しみます。産後食もメニューに加え産後鬱の講座も開くと李薇は和夫人に呼ばれます。
その事を知った尹崢は二人の会話を聞き母親も産後鬱だったのだと事情を察します。誤解が解ける母子、尹崢は後悔するより今から親子を始めようと告げます。
新川で偽札が出回り、後先考えず手を延ばせばそのうち斬られると尹嵩に忠告された尹崢は戸政司の管理不足を訴えなかっただけ感謝するべきでは言い返します。
しかし戸政司の印版に関していえば管理していたのは尹岸だと知りこれは策略だと警戒します。
27話・黛川の官道封鎖
尹岐から偽札調査に協力してくれと頼まれる尹崢は小傅から反対されていたが民生に関わるために受け入れます。
数人を捕らえ拷問すると犯人は陳錫という密売人と面識があることが分かります。
知らせを受けた新川主は主犯が判明したのに何でまた捕らえられないのだと呼びつけた尹嵩に尋ねると尹崢の拷問について弾劾してきたので「戸政司の職が務まらないのなら治礼司に戻れ」と叱責し偽札の件は尹崢に任せると告げます。
尹嵩はいずれ官職を与えるという約束で陳錫を黛川に逃亡させます。そして境界付近の鉱山の領有権を黛川が主張したので鉱脈を守るために遮断するべきと進言します。
尹崢と尹岐は黛川に事情を説明するため向かうが尹嵩が何か企てたようだと察します。すると黛川の官道のみ封鎖と新川主が命じたのに丹川の女官がやってきて洛河鎮の官道を封鎖する理由を聞かれます。
丹川に著しい不利益があるために丹川に通じる道の封鎖を解くと「民を想っての行動」と「勅命に逆らった重罪」との意見に分かれます。
釈明に戻る尹崢と尹岐、尹崢は自分一人で決断したと告げると丹川の婿である尹岐が蚊帳の外のはずないと新川主に追及されます。しかし尹崢を陥れたい尹嵩が政治に無関心の尹岐に決断は無理だと告げ、自分が黛川と交渉してきたと言い出します。
尹岐は自分が決断したんだと訴えるが尹崢と共に勅命に背いたことで投獄されます。尹崢はすぐに釈放され新川主に呼ばれるが罪は認めても過ちは認めず尹岐は無関係だと訴えます。
自分に利用価値があるから尹岐を罰するのかと言い放ち、土砂降りの中ひざまづきます。
28話・捨て駒
上官婧は尹岐を救うために槍を手に押し掛け門番を叩きのめすが和夫人を連れた李薇と元英が駆け付け止めます。
これも罠かもしれないと言われた上官婧は4夫人に唆されたことに気付きます。
息子・尹崢だけが罰せられると察する淳夫人は謁見を求め跪いていると中に通されます。子として親に反抗しただけ、兄を助けたかっただけだ、息子は無能であっても優しい子だと訴えます。
そして庶民へ降格して追放すればいいと訴えると母親が子を捨てるのかと驚く新川主は受け入れます。
面会が許された上官婧は投獄されている尹岐に会いに行くと自分を心配させないために元気に振舞うので目に涙を浮かべます。
釈放される尹岐は待ち構えていた新川主から承服していないなと言われ、「正しかったのに承服しろとでも?父上は子を捨て子は駒にされた、損得で息子の選別をするとは」と言い放ちます。
上官婧は契約に寄り離縁して丹川に変えることもできるが庶民に落とされようが離縁などしないと言います。
李薇たちは理由もないのに酒楼を営業停止処分とされ困惑するなか郝葭が珍しく興奮して怒ったために笑みがこぼれます。計算すると蓄えは二カ月で底をつくので再開のための策を練るが李薇はみんなを励ますものの不安が押し寄せます。
尹崢は尹嵩が戦うつもりなら思い知らせてやるしかないと陳錫を捕らえようとします。