作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ/如懿伝
第21話・凌霄花と銀子
乾隆帝に気に入られ調子に乗る慎常在(阿箬)は自分より身分が高い海蘭(貴人)の頬を叩きます。
さすがに目に余る行動なので慧貴妃(高晞月)は厳しく罰してくださいと乾隆帝にお願いし「女官頭ですら女官の顔をたたかないのにどうゆうつもりか」と慎常在を叱咤します。しかし乾隆帝が彼女の手を握り「叩いたら自分も傷付くだろう」と優しく接していたので自分への当てつけかと頭にきておいとまします。
庶人に落とされ冷宮で幽閉されている如懿は自分を呼ぶ声が聞えたので出ていくと海蘭がいました。阿箬に叩かれたと知り余計に目を付けられるから嬉しいけど来ない方がいいと伝えると侍衛の凌雲徹に見られてしまいます。
如懿は簪を渡し内密にとお願いすると銀子を要求されたので海蘭は渡します。すると何かあれば間に自分が入ると言われ銀子さえあれば冷宮での暮らしはいくらでも改善できると知ります。
刺繍を城外で売れば稼げると知り如懿はまともな飯を惢心に食べさせるため刺繍を凌雲徹に渡し生活を安定させます。
凌雲徹の幼馴染みである四執庫の女官・衛嬿婉は協力を得て女官となり純嬪に仕えます。
凧揚げをして如懿に無事を知らせる海蘭は乾隆帝に話しかけられ荒地でもよく育つから凌霄花を冷宮に届けてやれと命じられます。
しかし第二皇子(富察皇后の長男)が喘息で寝込んでいるときに凧揚げをした事で雨の中、跪くよう命じられてしまいます。
第22話・返り咲き
富察皇后や慧貴妃(高晞月)だけでなく自分より位が低い慎常在(阿箬)に苛められた海蘭(貴人)は冷宮に向います。
泣きながら助けを求められた如懿は幽閉される立場で助けたくても出来ないのでどんな手を使ってでも、人を使ってでも身を守る術を探してと元気付けます。
「乾隆帝を怖がらず諦めずに試してみて、窮地に陥ったときこそ勇気を出しなさい」
海蘭は安華殿で雨宿りをしていると慧貴妃と侍女の会話が聞えてきます。
「如懿の排除は思惑通りとはいえ皇后もライバルがいなくなり悩みは消えたでしょう。二人の皇子も排除し我が子の地位を固めたのだから、あとは私が寵愛を取り戻し子を産めたら言うことなしよ」
真実を知る海蘭だがひっくり返す能力はないためとにかく如懿に言われたとおり身を守る術を考えようと思います。
目立つように着飾りしっかり化粧をして出歩くと「一人の生活は慣れたか」と乾隆帝に話しかけられ「姉上(如懿)のいない生活はすぐには慣れません」と堂々と返事します。
そして乾隆帝が皇太后の布団を作るよう命じたと知り陛下が訪ねる時を見計らって繍坊に行き女官たちにいろいろとアドバイスを送ります。
聡明でしとやかな海蘭を思い出す乾隆帝は夜伽の相手に選び、海蘭は見事に寵愛を取り戻しました。
海蘭は如懿は無実だと告げてもいいが証拠がなければ取り入ってもらえないだろうと考えていると第二皇子・永璉が亡くなった知らせが届きます。
乾隆3年、第二皇子・永璉が崩御し皇太子に追贈され端慧の諡号を与えられた。
そんな中、嘉嬪(金玉妍)はただ一人、良い時期に子が誕生すると笑みを浮かべます。
第23話・出会いと別れ
嘉嬪(金玉妍)が第4皇子・永珹を出産して1ヶ月、皇宮では誕生祝いが行なわれました。
二人の皇子、そして嫡子を亡くした乾隆帝にとっては即位後はじめての皇子という事もあり喜びます。
第1皇子・永璜(今は亡き哲妃の子供)と第3皇子・永璋を育てている純嬪(蘇緑筠)は他の皇子を忘れているかのようだと不安を抱えると海蘭(貴人)は序列なら永璜と永璋の方が上なので皇子を連れてお祝いに行ってはどうかと提案します。
純嬪は我が子の永璋を連れてお祝いに行くと二人の皇子を養育しているのは大義だとして妃に昇格すると乾隆帝に言われます。
衛嬿婉は海貴人の提案だと二人の皇子を連れていくべきなのにどうしてなのかと疑問に思うと第1皇子から実の子ではないのだと知らされます。
海蘭は女官の衛嬿婉を見て第二の阿箬が登場したと警戒心を抱きます。
「名家に嫁げ」と母親から育てられ銀子を催促された衛嬿婉は幼馴染みの恋人・凌雲徹に会いに行きずっと冷宮の侍衛のままなのかと聞きます。
男は時間があるけど女官は25歳を過ぎると暇を出されるので父が罷免されて生活が苦しい事もあり出世を期待できない凌雲徹に私を忘れてほしいと告げて涙を流しながら去ります。
衛嬿婉が寵愛を受けたら第3皇子を売り込むために根回ししたと思われると海蘭に言われた純妃は欽天監の占いの結果がよくないからと告げ衛嬿婉を花坊におくりました。
冷宮にいる如懿は凌雲徹に刺繍を渡そうとすると衛嬿婉にフラれて酒に酔っていたので「苦楽をともにした相手との不本意な別れなら悲しむ価値はあるが家柄や将来を見限って去っていったなら下心ある娘とは別れて良かったのよ」と告げます。
惢心の幼馴染み・江与彬(侍医)は海蘭から「懲罰としてなら冷宮で診察できる」とアドバイスをもらいやってきました。
慧貴妃は端慧皇太子が逝去された数日後に冷宮の前で見付けた燃えかすを持って富察皇后を訪ね呪いの術に違いないと告げます。(これは海蘭が端慧皇太子を弔って燃やし飛んで行ってしまった燃えかす)
真に受けた富察皇后は「二人の皇子を始末しただけでなく我が子を呪って始末するとは許せない、殺してやる」と如懿に対して強い恨みを抱えます。
第24話・ひそかな見守り
冷宮に毒蛇が現われ如懿は嚙まれてしまうが惢心の悲鳴を聞いた凌雲徹が駆け込んで来て蛇を追っ払い毒を吸い出してくれた事で助けられます。
凌雲徹は毒蛇の大群が現われるなんて妙だと思い調べると天上に穴が開いていて投げ込まれたことが分かります。また診察にやってきた江与彬(侍医)から風湿の原因は届けられている食事が原因のようだと知らされ、如懿は冷宮にいても命を狙われるのかと嘆きます。
慧貴妃は如懿が元気だと知り太監を叱ると「配下には役立たずしかいないのですか」と位の低い阿箬に言われ、だったら自分でやれと怒ります。
如懿を助けた凌雲徹は他の侍衛から暴力を振るわれ「主を怒らせるな、主には皇子様がいる」と言われます。
止めに入った趙九宵は「頼まれて仕方なく助けたと言えばいいじゃないかと」と言います。趙九宵と凌雲徹は毓瑚(乾隆帝の女官)から如懿を守れと命じられていたのです。
凌雲徹の顔に傷があるのに気付いた如懿は「ご主人様には皇子がいる、怒らせるな」と殴られた事を知ります。
皇子がいるのは純妃か嘉嬪しかいないしそう考えると嘉嬪だと分かるがわざわざ殴りながら主を明らかにするだろうかと考えます。密かに見守っていた乾隆帝も今まで以上に如懿を守るよう毓瑚に命じます。
乾隆帝は如懿の父親・那爾布に治水工事の進捗を命じていたが堤防の建設中に足を滑らせて事故死したと報告を受けます。
乾隆帝は如懿の実家に李玉を派遣して香典を届けさせ如懿が悲しまないよう訃報は伏せておくよう命じます。それを知った富察皇后は陛下の心にはまだ如懿がいるのだと気付き身内を失った者がどれだけ辛いか思い知らせてやると如懿に一報を届けます。
噂話が耳に届いた如懿は幽閉されていて出れないので凌雲徹に実家に行って様子を見てきてとお願いします。父親が亡くなったのが事実だと知り自分が冷宮送りになったせいで父親は左遷され命を落としたのだと自己嫌悪に襲われます。
叔母上・烏拉那拉に将来を託され上を目指すよう言われたのに背いた結果、家族が犠牲になってしまったのだと思い夢でも魘されます。
紙銭が大量に届き那爾布を弔いましょうと惢心に言われるが如懿は罠かも知れないと思い燃やすことはしませんでした。