作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ/如懿伝
第37話・譲れぬ親心
如懿(嫻貴妃)は乾隆帝と一緒に祈っていたが皇太后がやってきて第7皇子・永琮が亡くなった事を告げられます。
ショックを受けて寝込んでしまう富察皇后は乾隆帝が即位して初めて東巡へ遠出すると知り如懿に権限を奪われないためにも国母の自分が行かなければと無理して同行します。
モンゴルのホルチン部は親王の許嫁に清の嫡出の公主を要求し乾隆帝は迷います。未婚で嫡出の公主といえば恒媞長公主を除くと皇后の娘・和敬公主(環瑟)しかいません。
恒媞の輿入れは大臣らが反対し姉はジュンガル部に嫁いでいるので皇太后が悲しむ事になります。また環瑟を嫁がせれば皇子二人を失っている皇后を更に悲しませる事になってしまいます。
挨拶に訪れようとしていた玫嬪(白蕊姫)は話を聞いて皇太后を訪ね、恒媞長公主を嫁がせるよう皇后が陛下に主張していたと告げ口します。
陛下を諫めろと命じられた舒嬪だが乾隆帝の体と心を心配し従わないでいると皇太后から叱責を受けます。
皇太后と皇后は嫁ぐ年齢でもおかしくないからと互いに嫁入り道具を送り合い牽制します。二人が口論していると報告を受けた乾隆帝は如懿の提案で斉侍医に薬を届けに行かせ止めます。
第38話・権勢と議性
乾隆帝は皇帝の立場から朝廷を優先して考えると和敬公主(環瑟)が適任だと思うが皇子を失ったばかりの富察皇后の事を考えると決心出来ないでいました。
如懿(嫻貴妃)は皇太后を訪ね「恒媞長公主の輿入れを大臣だけでなく自らも進言したほうが利益が目的だと思わせ権勢する事ができる」と提案します。皇太后は権勢を狙えば富察一族が動揺し皇后は一族の利益を考えるようになるのかと気付きます。
皇太后から聡明で賢いと褒められた如懿は乾隆帝から環瑟を説得しろとお願いされ皇后に会いに行きます。
説得を命じられた事を正直に話すと皇后は自分は国母なので既に乾隆帝から相談されていると強がり清にすべてを捧げるのは当然だと強がります。
予想通りだと微笑む如懿は「国のために公主を手放す決意をしていたとは尊敬します。私には有力な身内もいないし子供もいないので気ままな暮らしで満足です。皇后のように身内に迫られ意に反することをせずに済む、子供との悲しい別れもない」と言い放ち席を立ちます。
純貴妃(蘇緑筠)と一緒に環瑟を訪ね「皇后の座を確かにするには後ろ盾が必要だから嫁げば皇后の助けになる。天下のわがまま娘になってしまうから己に責務を果たしなさい」と説得しました。
乾隆帝の性格をよく知る富察皇后は如懿から説得された以上決定は揺るがないと思い嫌がる娘を仕方なく説得しました。自由な村娘に生まれたかったと涙する環瑟を見て皇后は自己嫌悪に陥り倒れてしまいます。
第39話・皇后の死
富察皇后の死期が迫っていると斉侍医から告げられ、皇太后は嫻貴妃(如懿)と純貴妃(蘇緑筠)に皇后の務めを託します。
動揺する純貴妃は戻る際に簪を落としてしまい、それを嘉妃(金玉妍)の侍女が拾います。
乾隆帝は皇后に寄り添うと「次期皇后にはふさわしい者を選んでください、純貴妃、舒嬪など選んでも構いませんが酷い皇后だった烏拉那拉の姪・嫻貴妃だけはいけません」と言われます。
皇后としてでなくただ一人の女として愛されたかったと言われ、正妻であり皇子二人を亡くし大事にしてきたからいろいろ見ないふりをしてきて黙っていたのだと告げます。
哲妃は難産で亡くなったが皇后が殺したという噂も流れ乾隆帝はまったく信じていなかったが如懿と高晞月が妊娠しないよう細工し更に如懿の命を何度も狙ったので疑うようになっていました。
富察皇后は哲妃は難産だと訴えるが儀貴人と玫嬪の子を死産に至らした事や如懿に対してこれまで何をしたと聞かれ阿箬の話を信用してしまったせいだと言いました。妊娠しないよう腕輪に細工をして渡した事や冷宮にいる如懿を殺そうとした事を認めると後宮の恥さらしとなるため罪は公にしないと乾隆帝は言います。
乾隆13年・富察皇后は次期皇后は悲惨な末路をたどるはずと言い残しこの世を去りました。
(孝賢の諡号が与えられる)
純貴妃(蘇緑筠)が葬儀の準備に取りかかり皇后の侍女・蓮心は侍女頭の素練が誰かに呼び出され出て行くのを目にします。素練が謎の死を遂げたと報告を受けた乾隆帝は蓮心を呼ぶと母親に会いたいと願っていたので自害するとは思えないと言われます。
富察皇后と素練が何をしていたか知っているはずだと如懿は訴えるが王欽の件があってから距離を置かれていて分からず如懿を逆恨みはしていたが富察一族の名誉のために実行には移せなかったと思うと言われます。
乾隆帝の侍女・毓瑚が調査すると素練は殺されたと分かり純貴妃が身に付ける簪が握られていました。
嘉妃に唆された純貴妃は皇后の後釜を狙い葬儀の準備は明日からにして今日はゆっくり休むよう如懿に伝えさせました。
第40話・貴妃の台頭
乾隆帝は命を落とした素練が純貴妃(蘇緑筠)にあげた簪を握っていたと毓瑚から報告を受けます。
それだけでは証拠とはならないが今何をしているのか聞くと嘉妃(金玉妍)と一緒に葬儀の準備をしていると知らされます。
純貴妃が台頭してきたのを見て乾隆帝は皇后を疑ったのが間違いだったのかと悩み盛大な葬儀を執り行います。
妃嬪たちは次期皇后だと予想される純貴妃に媚びを売り始めます。
皇后の座を狙う者が本性をむき出し始めたと愉妃に言われる嫻貴妃(如懿)だが彼女には男女の子がいて孝賢皇后にも推挙されていたので当然だと言います。
しかし烏拉那拉に「皇后になれ」と託された事は忘れていないので争って皇后になれるわけではない、今は静観するときと愉妃に伝えます。
第1皇子・永璜が訪ねてきたので哲妃の誕生日だから安華殿に供養を届けておいたと告げると純貴妃はすっかり忘れているようだと言われます。
永璜は純貴妃が皇后になれば実子を優先するから将来はないが如懿が皇后になれば何かと自分にとって都合がいいと思っていました。如懿はふとした事から永璜の本音を耳にし変わってしまったと嘆くといずれ第5皇子・永琪も変わるはずと愉妃に言われます。
今まで大人しかった純貴妃が如懿に対して対抗心を見せてきているので第3皇子・永璋が歩いてくるのを確認し「皇后の棺が景山の観徳殿に移される日だから涙を流してはいけない、冷静でいられるのはすごい事だから父上は感心する」と聞えるように我が子・永琪に話します。
そして乾隆帝を訪ね皇太子争いが勃発しかかっている事を匂わせます。しかしそれを察知した嘉妃は「哲妃は孝賢皇后に殺された」と偽りを永璜に伝えます。