中国時代劇「麗姫と始皇帝」作品情報
ディリラバとチャン・ビンビン共演の春秋戦国時代を舞台に描いた中国ラブ史劇
あらすじ
秦の侵略に周辺諸国が抵抗していた紀元前240年頃、
祖国の衛を追われた公孫家の娘、麗は2人の兄弟子と共に総帥である祖父のもとで剣術の腕を磨いていました。麗は偶然に少年時代の嬴政(後の始皇帝)を追手から救い嬴政は麗を見初める。
美しく成長した麗は秦軍から追われていたが共に逃げていた二番兄弟子・荊軻が負傷してしまい彼を救うための解毒薬と引き換えに彼の子を身籠もりながら嬴政のいる秦宮に入ります。
始皇帝の妃となった麗の真の目的はとは?!彼女の復讐心を分かっていながらも、愛を貫こうとする嬴政。
キャストは? ディリラバ&チャン・ビンビン共演
アジアで人気を誇るディリラバ(フルネームはディルラバ・ディルムラット)と後に大ヒットする花不棄で義侠・蓮衣客を演じたチャン・ビンビンのW主演
ネタバレ感想/麗姫と始皇帝
1話・約束
巨大化した秦が他国を狙っている時代、公孫家の娘・麗は総帥である祖父・公孫羽のもとで二人の兄弟子(荊軻と韓申)と共に剣術の腕を磨いていました。祖国の衛は魏に攻め込まれたときに属国となってしまい、その魏は秦によって衰退していました。
公孫羽は天下一の剣客と名高い蓋聶が秦を捨てるという話を聞きつけ麗と荊軻を連れて訪ねるが「秦の侵攻を受ければ魏は和睦のために衛の濮陽を差し出すだろう」と言われ急いで戻ります。
そして韓申と荊軻に麗と民を守るよう告げるが紀元前241年、秦軍に抗戦すると死闘の末に命を落としてしまいます。
狩りにでていた秦王/嬴政は見事に鹿をしとめ持ち帰ろうとしたが「長信侯・嫪アイの許可なく獲物は持ち出せない」と止められます。
側近である李仲が「大王が臣下に従えと申すのか」と激怒するが太后・趙姫の命だと知り、実母である事から道徳的に我慢して嬴政は従いました。
嬴政は元服式のために異母兄弟の嬴成嬌と雍城に向かうので挨拶しに行くが趙姫が嫪アイとイチャついていたので咳払いで存在を知らせます。
「久しぶりにお会いする母上への贈物にしたい」と伝え仕留めた鹿を手に入れます。権力を振るう呂不韋を始末するには母親と情夫を片づけねばならないと考え鹿の首を寝床に送りこみ怯えさせます。
嫪アイは何もしなければ消されると説得して太皇から兵符を受け取り「大王が殺害され偽王が雍城にいる」と偽り兵を率います。
戴冠を行なった嬴政は濮陽が陥落したと李仲から報告を受けるが嫪アイが兵を率いて向かっていると知ります。
太后の兵符を持っていると知り「そなたが太后に献上した男だろう」と呂不韋に告げ嫪アイを討ちに行くが制圧したものの逃がしてしまいます。
そして謀反に加担した母親を雍城へ流刑とし生涯幽閉を命じました。親政を開始する嬴政は子供の頃に出会った公孫麗と荊軻を思い出します。
2話・邂逅(かいこう)
趙の邯鄲に生まれた嬴政(元の名は趙政)は人質の子として幼い頃から辛い目に遭っており秦に帰国後13歳で即位しました。まだ子供で何も分からない事から華陽太后と呂不韋に政治の実権を握られており積年の屈辱を晴らすときでした。
紀元前238年、元服式を終えた嬴政は親政を執り行い謀反を起こした嫪アイ一派の者は誰であろうと死罪としました。
嫪アイが洛陽へ逃げたと知り自ら捕らえるため李仲と嬴成嬌を連れて向かいます。一方、公孫麗と荊軻は今は亡き信陵君の食客だった魯勾践を捜しに大梁へ向かっており、洛陽で休んでいました。
嬴政は偶然にも男装している麗と荊軻と出会い意気投合して酒を酌み交わすが子供の頃に出会った二人とは気付きませんでした。泥酔してしまい部屋を間違えて麗と一緒に寝てしまった嬴政は「余は飲み過ぎた」と口にしてしまいます。
「余?」と聞かれ、慌てて酔っ払って自分が王だと思い込んだのだと誤魔化します。
嫪アイの居所を掴んだ嬴政は司空馬に情報を流せば呂不韋が来るだろうと予想します。そうとは知らずのこのこやってきた呂不韋は嫪アイと仲間割れを起こして言い合いになります。
すべてを聞かせてもらった嬴政は姿を現し「何事も分をわきまえ世過ぎぬよう、余が与えた命には決して逆らうな、余に従っていれば良い」と13歳の頃に言われた言葉を返し、嫪アイを連行します。
荊軻は鵠落剣法を狙う丹頂門/掌門の夏侯央に襲撃されるが捜していた魯勾践に助けられます。また麗は再会した嬴政と一緒に食事を摂っていたが嫪アイの残党の襲撃に遭い刺されてしまいます。
嬴政は刺客を皆殺しにしろと命じ急いで麗を衛王府に運んで医官を呼ぶよう命じます。男装していた事に気付く嬴政は彼女が身に付けている玉佩を目にします。
3話・亀裂
衛王府で公孫麗の看病をする嬴政/秦王は彼女が身に付けている玉佩を見て子供の頃に助けてくれた命の恩人だと気付きます。
彼女の意識が戻ったので安堵するとやってきた衛王を目にし麗は慌てて拝謁します。嬴政も拝謁し「彼女は秦王だという事を知らない」と慌てる衛王に目で訴えます。
麗は「秦軍の侵攻で祖父は命を落とし濮陽が落城したので放浪の身です。秦への恨みを晴らしたい」と告げると衛王は嬴政を気にしながら話を聞きます。
独断で嫪アイが謀反を起こした事で築き上げてきた地位を一瞬で失ってしまった呂不韋は嬴政に対抗する者はいないのかと考えます。
嬴子楚(荘襄王)/先王が嬴成嬌を世継ぎにしたいと口にしていた事を思い出し、趙と結託した反乱軍に対抗すべく5万の兵権を秦王の義母兄弟・嬴成嬌に与えればを野心があるか試せると華陽太后に告げます。
野心があればその場で討つと告げると許可が得られたので嬴成嬌を帰京させます。
出陣の命令が嬴成嬌に下され、嬴政は自分の不在の時を呂不韋が狙ったのだろうと察知します。
子供の頃、趙に人質になっていた時に命を狙われたが救ってくれたのが麗だと教えると「名将・楊端和もいますので兄上はお残りください」と嬴成嬌に言われ頷きます。
嬴政は万が一秦軍と衝突したときには役に立つであろうと令牌を麗に渡し「命の恩人だから彼女を頼む」と衛王に託します。彼女が秦を恨んでいなければ想い続けていた事を伝えたいが不可能だと判断し出立しようとすると衛王から麗の肖像画を手渡されます。
嬴成嬌は訪ねてきた趙の嘉太子から、先王は自身の立太子を望んでおり実母は事故死でないと吹き込まれます。
呂不韋は先王の血書を嬴成嬌に届け自分が再起できれば趙を攻めないと話を付けていたのです。
嬴成嬌は呂不韋の謀略で嬴政も王族ではなく呂不韋の子だと知り秦王府に檄文を発します。驚く嬴政は本人の口から直接聞きたいと出陣を命じるが対峙すると王位を譲るよう迫られます。
4話・捜索
義母兄弟・嬴成嬌から王位を譲るよう迫られ嬴政/秦王は断ると剣を抜かれます。
同じ秦人同志で戦うなと李仲たちに命じ、二人で天下統一を誓い合った仲なので説得にかかると嬴成嬌は俯き剣を捨てました。
兄弟の情から見逃すが「嬴成嬌は秦と縁を絶つ、恩義は尽き果て今生会うことはない」と告げ、後悔する嬴成嬌を残し撤収します。
旧知の仲である燕の丹太子から「兄想いの嬴成嬌とは思えない、恐らく何者かに唆されたのだろう」と言われ兄弟の離間を仕掛けたのは呂不韋だと気付かされます。
「私がお前を帰国させ秦の王位に就けた。私がおらねば人質で一生を終えたんだ。共に六国併合を遂げ覇権を手に入れよう」とやってきた呂不韋に黙れと言い放ち増悪を募らせます。
公孫麗と荊軻は見事な剣術で盗人を追っ払う蓋蘭と出会います。秦の暴政を憎み親子で国を去るところだと言われ剣客・蓋聶の娘だと気付きます。
荊軻は師父の敵を討つため、師妹・麗を守るために弟子にして欲しいと蓋聶に願い出るが断られます。麗は去ろうとする蓋聶を呼び止め「友人ならどうですか」とお願いすると受け入れられ意気投合した蓋蘭と義姉妹の誓いを立てます。
華陽太后は楚夫人も敏夫人も後宮入りしてから一度も嬴政と枕を共にしていないと知り驚きます。立后を考えねばならないと勧められた嬴政は子供の時からずっと麗を想っているので言葉を濁します。
全48話あらすじ一覧/麗姫と始皇帝
各話の詳しいネタバレは
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1話~4話
5話~20話
21話~34話
35話~44話
45話~最終話(48話)