作品情報/キャスト
人気作家Priestの耽美小説「天涯客」を映像化し中国配信サービスYoukuにてジャンルの中で作品評価1位となったチャン・ジャーハンとゴン・ジュンW主演の中国ドラマ
朝廷の暗殺組織・天窗から抜け出すために体に釘を打ち込み代わりに残された3年間の自由を得た天窗の元首領・周子舒は謎の男の温客行と出会い、一夜にして無敵になれるといわれる武庫の鍵・琉璃甲をめぐる壮大な争いに巻き込まれていく。
原作で描かれた壮大な世界観を受け継ぎ個性的な登場人物と武術による豪快アクションで善悪や愛憎が複雑に絡み合う武侠の世界を作り上げブロマンスと武侠の要素を融合。
ネタバレあらすじ/山河令
第9話・高山流水
岳陽派に方不知の遺体が運び込まれると周子舒と温客行は琉璃甲を盗んだ男だと気付きます。
高崇(五湖盟盟主)が検視をしているのを見て周子舒は天窗の暗器だと気付き琉璃甲は韓英に渡ったのだと分かります。
天窗が琉璃甲を手に入れるということは晋王も狙っているのか、また高崇が張成嶺を隠す魂胆は何かと周子舒は考えるが五感が衰え始めていることを実感します。
江湖を退いて隠居生活を送る安吉の四賢と呼ばれる4人の姿を見て残りの人生を知己と江湖にさすらいたいと思います。
厳しく苛められながら訓練する張成嶺は落ち込んでいると顧湘と再会し喜びます。温客行から「優しいからずっと追っていろ」とアドバイスを受けていた張成嶺は弟子になりたいので周子舒も一緒なのかと探します。
二人はいないと言われがっかりするが顧湘は二人から守るよう命じられて派遣されたと知り喜びます。
岳陽城では温客行がばらまいた偽物の琉璃甲によってあちらこちらで争いが勃発し安吉の四賢もその渦中に巻き込まれます。偽物があるのに気付いた周子舒は温客行のやり方を非難します。
五湖盟の高崇や大孤山派・沈慎たちは安吉の四賢が黄長老たちに襲撃されていると知り向かうが守り切ることはできませんでした。
第10話・狂気の果てまで
安吉の四賢を温客行が埋葬していたので「悪人でもない命を奪う結果となったんだ」と周子舒は言い放ちます。
反省させようとしたが「お前が殺したのは悪人だけなのか」と手を振り払われます。
泰山派の傲崍子を殺したのは五湖盟ではないかと報告を受けた華山派掌門・于丘烽だったが厄介事に巻き込まれるのを恐れ話を流します。高崇(五湖盟盟主)は本当に鬼谷の仕業なのかと疑問を投げかけると大孤山派・沈慎は傲崍子が姿を消した場所に冥銭が落ちていたから間違いないと言います。
あの晩、沈慎は酔っ払って寝ていたはずと思い出す太湖派・趙敬は琉璃甲を狙って追いかけたのだと分かり言い合いとなります。
琉璃甲の争奪戦が激化し周子舒は深入りするなと天窗首領・漢英に告げるが温客行の真の目的は何なのかと困惑します。
荘主といまだに忠誠を誓ってくれるので共に天窗を創設した者は全員命を落としたので2度と呼ぶなと願います。
高盟主が娘・高小怜を自分に嫁がせようと知る張成嶺は世話されているように見えて軟禁であるため外に出たいと思います。かわいそうだと思う顧湘は温客行に報告するが計画を台無しにするのかと叱責を受けます。
温客行(谷主)は集会を開き「吊死鬼を捕らえて琉璃甲を取り戻すために青崖山からでることを許したのに派手に騒動を起こしてくれたな」と告げます。
丹陽派を途絶えさせ鏡湖派を滅ぼすと泰山派の掌門を殺して亡骸を吊し、五湖盟と鬼谷の20年に及ぶ平穏を破りました。
第11話・生死を共に
鬼谷主・温客行は「奇矯な真似をしたな、なんで白無常を殺したんだ」と喜喪鬼に責められます。喜喪鬼を下がらせ四季山荘から扮装述を学んだ艶鬼に指令を出します。
岳陽派の高崇(五湖盟盟主)が英雄大会に向けて準備を進めている頃、張成嶺(鏡湖派)は周子舒の置き手紙を読み抜け出します。顧湘とばったり会ったので迎えに来てくれたのかと思ったが何も知らないと知り罠だと気付きます。
すると毒蝎四大刺客の俏羅漢が現われました。艶鬼の仲間だと気付かれた顧湘は張成嶺を守って戦うが魅曲秦松(毒蝎四大刺客)の奏でるメロディーで頭痛を引き起こし隙を突かれ浚われてしまいます。
1人で酒を飲んでいた周子舒は張成嶺が拉致されるのを偶然目にし追いかけます。岳陽派を訪ねる温客行は魅曲秦松を見掛けて追いかけ圧倒して叩きのめし何をしに来たか口を割らせます。
張成嶺は毒蝎四大刺客の俏羅漢と毒菩薩に拷問に遭うが周子舒が駆け付けます。周子舒はまとめて相手にし窮地に陥るが温客行がやってきた事で助けられます。
逃げた四大刺客を追うと蝎王が現われたので周子舒は煙を撒いて目隠し二人を連れて姿を消します。
蝎王は「なんで天窗の首領と鬼谷主が一緒にいるんだ」と疑問をつぶやききます。
二人に感謝する張成嶺は「高崇は私と一族の敵には興味がない、琉璃甲が目的」と告げます。
守られるばかりの子供でいたくないので武芸を学び鏡湖派を継いで後世に伝えたいのだと胸の内を明かします。
そして琉璃甲はお腹の中にあると教え取り出そうとすると欲しいなんて言っていないと周子舒に止められます。
張成嶺の父親は長明山の剣仙宛ての手紙を遺しており、
「五湖盟の五義兄弟は容炫(20年前討伐された大魔王)と親友だった。容炫が五義兄弟が原因で邪道に落ちた。六人で六合心法を研究していたときに容炫は剣で勝ったが剣に塗られていた毒に侵され正気を失った」という内容だったと明かします。
剣に毒を塗ったのは誰かは分からないが高崇の剣だったのは間違いないと告げます。
周子舒は自分は四季山荘の最後の荘主で天窗の元首領だから何度も衝突し蝎王とは互いに知っていたと教えます。
自分が何者か知っても弟子になりたいのかと聞くと張成嶺が拝礼したので受け入れます。
第12話・孤勇
周子舒はかつて師匠から「人が貴ぶべき品格は仁と孤勇だ。不可能と知りつつ挑み人心は測りがたいがあえて信用する」と教わっていました。
「だから張成嶺を弟子としてとった。お前のことも信じる賭けに出た」と温客行に告げます。
温客行は20年前に突如現われた無名の達人が江湖で評判を博したがそれが封山剣・容炫だと語り始めます。
容炫の奇説によれば「天下の武芸は源を同じくし皆が私心を捨て武芸を教え合うなら前人未踏の絶技を編み出せる」とあり感銘を受けた者が容炫を忠心に理性を失い始めました。千年に及ぶ武林の伝統を改変し新体制を作ろうとしたのです。
幻想に取り憑かれた容炫は奥義書の収集を開始して悪行を重ね傑出した若者が憎悪と非難の的に成り果てました。容炫は神医谷の岳鳳児を娶っていたので負傷するたびに救われ、野放しにした不届き者は集めた奥義書を武庫を造って収め容炫が鍵を5個に分けたのです。
当時の五湖盟主は容炫の殺害を命じ、追い詰められた容炫は鬼谷の境界で自害したのです。
悪鬼が青崖山を飛び出し武林と戦いを繰り広げ武林は没落し鬼谷も衰退し20年間平安が続いていたのです。
顧湘は張成嶺が戻ってこないので心配していると曹蔚寧(清風剣派弟子)がやってきます。
「昨夜、張成嶺が浚われたと聞いて君が心配で駆け付けたが部屋にいなかったぞ」
顧湘は部屋にいたと誤魔化すと高崇(五湖盟盟主)に呼ばれ張成嶺が拉致された件に関与しているはずと疑われるが曹蔚寧が自分と一緒にいたと証言しました。
張成嶺は命よりも大事なものはないと周子舒に説得され高崇のもとに戻り腹から取りだして琉璃甲を渡しました。
2つの琉璃甲が鬼谷に渡ったと思う高崇は大孤山派の沈慎が持つ琉璃甲を預かり3つを保管します。