中国時代劇「清越坊の女たち」
乾隆帝の時代を舞台に伝統織物・緙絲の職人たちにスポットを当てた中国大河ドラマ
幼くして両親を亡くし江南きっての織物名家・任家を頼った沈翠喜は、
技術を受け継くと任雪堂と結婚し織物工房・清越坊を切り盛りしていました。
しかし、任雪堂は名家の令嬢で官妓に身を落とした曽宝琴を愛し続け子供を作ると汚職官僚の不正事件に巻き込まれ行方不明に・・・。
任家を守るため曽宝琴が産んだ秀山を引き取り女主人として汚職官僚と闘う道を選ぶが余命わずかな青年・魏良弓と出会うと・・・
オリジナル全40話(テレビ放送だと35話)で紹介します。
ネタバレ私感/清越坊の女たち
21話・悲しみを乗り越え
魏良弓が亡くなり駆け付ける曽宝琴は遺体を引き取ります。見送る沈翠喜は林舒芳に体を支えられ戻るが悲しみに暮れる日々を送ります。
沈翠喜は斎場へと向かう前に催促されたので知府を訪ねると李昭が江寧に渡ったと聞かされ驚くフリをします。数日後に娘の曹幺娘が嫁ぐから緙絲と刺繍は蘇州一だから似合う生地を織ってくれと頼まれ承諾します。
馬車に乗り込み着替えて斉場に駆け付け任家代表として線香を立て見送ります。
魏良弓の墓を母親の横に建て弔うと献杯をする曽宝琴に辛い気持ちを打ち明けるが清越坊や組合のために女主としてやるべきことはたくさんあると咤激励され慰められます。
失意から立ち直る沈翠喜は清越坊の開東分店を開業します。林舒芳は任如風と婚姻すると噂を聞き付けた兄・林大虎が訪ねてきて借金の肩代わりを頼まれます。
嫁がないし借金の肩代わりなどお断りだと言い放つと突き飛ばされて顔に擦り傷を負います。兄でなければ今ごろ役所に突き出していると傷の手当てをする沈翠喜だが見過ごすわけにはいかないので任如風に託します。
沈翠喜は曹幺娘だけでなく結納の宴席に出席する曹家の者の衣も仕立て届けます。皆に自慢する曹文彬は双面緙の復元は清越坊と沈翠喜の長年にわたる努力の賜であるため碑を建てて後世に偉業を伝えたいと言います。
22話・母子の再会
沈翠喜は曽宝琴の侍女・如意が好きなら諦めては駄目、生きていれば何とかなると書硯に言います。
任如風は林舒芳の顔に傷を負わせた林大虎の様子を探りに行くと妹を売ろうとしていたので袋叩きにします。そして身売り証文に判を押させると林舒芳はもう任家の者だからお前は縁を切れと言い放ち200両を渡します。
清越坊は活気づき繁盛するが沈翠喜は魏良弓の墓参りをしていると士農工商の最下層なんだから控えめであるべきと曽宝琴に言われます。
「士の役人に石碑を建てさせるなど才能をひけらかにしては任家にいいことはない、李昭もいつ戻るか分からないし曹文彬も残忍な人だ」
没落したら女性はどれだけ苦しい立場に追いやられるか身にしみてわかっている曽宝琴は目立ちすぎると災いを招くのだと心配するが沈翠喜は聞く耳をもちません。
沈翠喜は任雪堂から自分あての手紙を発見すると男として生まれたなら世のため家を整えるべきだから曽宝琴への情を断つ決意が書かれていました。この時は曽宝琴に未練があると気付いてなかったのだと思い早くいさかいを終わらせねばと文を燃やします。
書硯に曽宝琴を連れて来るよう命じ、妾としてではなく正式な妻として任家に迎え入れると告げます。そして如意とうまくいくよう書硯に世話を命じます。
曽宝琴は我が子・秀山から挨拶され、これからは一緒に暮らせるんだと涙を流し抱きしめます。
23話・若旦那の想い
沈翠喜は任家に代々伝わる緙絲や商いなどを曽宝琴に伝授しようと思うが、曽宝琴は沈翠喜が何を考えているのか分からず不安を募らせます。
林舒芳は林大虎が何度も訪ねてきて任如風が追い返していると知らされ会いに行き、妹を売るような人は家族ではない、縁を切るから二度と来るなと言い放ちます。
そして同情に感謝すると告げると任如風から本当に君が好きだからだ機会をくれと言われ、もう待たせないと抱きつきます。
やっと二人の縁談がまとまったと陳暁紅は喜び、沈翠喜も安堵し早く婚礼を挙げましょうと言います。
沈翠喜は巧児の子供たちに贈物を届けに行くと丁栄から何か言われそうだったので子供の前だと止めます。
曹文彬に呼ばれた沈翠喜は李昭が戻ってきたことを知らされ、両江総督から叱責の文を受けとったらしく留任に支障が出たらどうすんだと叱咤されます。李昭を法で裁けば誣告されようと害は少ないので曹文彬の評判は上がり留任の問題もわずかな銀子で済むはずだと進言します。
曹文彬は見回りを強化して張颷を捕らえ李昭が貯蓄していた生糸の倉庫の在処も突き止め喜びます。
沈翠喜に子供たちを託したいとお願いしていた丁栄は李昭を倒すために協力を求められ、張颷が逃げ遅れるよう酒を飲ませて生糸の帳簿を盗み出していました。
24話・狼と猛犬
帳簿を盗まれたことに気付いた李昭は倉庫の生糸を移すよう命じるが既に差し押さえられていると報告を受けます。
帳簿は盗まれ海賊は捕まり倉庫まで取り押さえられた李昭は賄を渡して命を守るしかないと思うが曹文彬を訪ねるも門前払いされてしまいます。
沈翠喜は知府に向かうと李昭が乗る籠だと林舒芳に言われるが曹文彬の勝利は確実だから構ってられないと告げます。曹文彬に協力した沈翠喜だったが生糸の半分を受け取らなければ李照を弾劾しないと脅されます。
承知すると告げ知府を後にするが狼を駆逐したら猛犬が牙をむいたと林舒芳に言います。
万事休すの李昭は監査の日までに生糸を消さなければ命はないので直ちに燃やせと命じます。
沈翠喜は曽宝琴を訪ね数日前に李昭が戻った事を告げます。曹文彬に倉庫の場所を知らせ協力したが思った以上に欲深く生糸を山分けしようと脅されてしまったと相談します。
露見したら死罪になってしまうが今は李昭を倒すためには中途半端が一番いけないと思います。しかし、李昭によって倉庫は燃やされてしまい帳簿も意味がなくなったので李昭は生糸横領の罪を任家に着せる気だと察します。
財が消えたと嘆く曹文彬は、財源は自分一人のものだと思っていたのかと李昭に挑発され留任が危うくなり手のひら返して助言を賜りたいとした下手に出ます。