作品情報/運命の桃花 宸汐縁
「レッドクリフ」で孫権を演じたチャン・チェンと中国若手4大女優の1人ニー・ニーの共演、一途な愛を貫く大ヒットラブ史劇。
第4回金骨朶網絡影視盛典で「今年の優秀作品賞」を受賞し2020年愛奇芸尖叫之夜では最優秀ドラマ男優賞、最優秀ドラマ女優賞を受賞した作品。
夸父山桃林で父親の医仙・楽伯から桃林の外に出ないようにと言われて育った無邪気な丹鳥族の少女・霊汐は天界を魔君から救った戦神・九宸の武勇伝を読んでは胸をときめかせていました。桃林を抜け出して天宮へ行った彼女は天兵に追われ不思議な場所に迷い込むと偶然にも5万年前に天界を救い長い眠りについていた九宸を目覚めさせることに・・・。九宸に仕える侍女として天宮に住むことになった霊汐だったが彼女には封印された魔君を呼び覚ます魔の力が宿っていたのだった。
ネタバレあらすじ
第31話/悲しき宿命
悩み苦しんだ林少海は睡眠薬入りの食事を林黙に食べさせ「守れなくて申し訳ない」と泣きじゃくりながら川に流します。
「無事に災難を免れたことをお祝い申し上げる」と官吏に連れられ人質になっていた林綻が戻ってきたので林黙の亡骸を引き取らせて欲しいと願い出るが娘が解放されたのは皇太子の病が名医により治ったからだと知ります。
勝手に下命した宋貴妃は陛下のお叱りを受け唆した欽天監は死罪になったと知らされ重い後悔の念に苛まれた林少海は吐血して倒れてしまいます。
冷たい水の底にいるのはかわいそうだと林少海は出て行こうとするが一命を取り留めた林黙が帰ってきたので抱き締めます。
林黙は父親に何かあったのではないかと心配して急いで戻るが謝罪しようとした林少海に「謝ることない、溺れたのに助かるなんて」と林綻が文句言っていたので父親が沈めたのだと分かります。
信じたくない林黙だったが自分に血縁関係がない事も知ってしまい涙を流しながら気を失ってしまいます。
林黙が生劫を終えたと知りひとまず安堵する九宸だったが親に殺されそうになったショックは計り知れないと心配します。
生まれつき聴覚を失い天涯孤独の身だったのは天の定めであり今まで幸せだったのは林少海のおかげだと思う林黙は娘を一度捨てたぐらいで自分を責めないでほしい、尊敬する気持ちは変わらないと伝えました。
ただ何もかも運命だと思いたくはないので家を出て自分の道を進むと決心します。
皇太子の病を治した青瑶は陛下に侍医にと話が舞い込むが去る決心を固めており同行していた方駿が恩賞を賜っただけで十分だと断ります。
初めて会った時から懐かしい感じを受けたと方駿に言われ、
「もし薬を飲めば5万年前の記憶が蘇るとしたら飲みたいですか」と聞くと行く手を見失うし前世の記憶を受けたら別人になってしまうと拒否されます。
寂しい思いを抱きつつも青瑶は方駿らしいと受け止めその場を去ると奇遇だなと雲風が現われました。
桃林に行って楽伯の令牌に挨拶を済ませると林黙の生劫が終わったと知らされ辛かっただろうと嘆きます。承晏は飲んだくれの生活をしておりすっかり花蓼の世話になっていました。
仲昊の手から逃れた小仙が天族に助けを求めてきます。山霊界の国主・翎月から援軍の要請がないのは山霊族が滅びたのか、それとも自分たちだけで解決できると思っているのか、もしくは霊汐を殺され憎んでいるのか分かりません。
関係を修復させるために出陣せよと九宸は命じられます。
その頃、林黙は旅路の途中で目が見えない景休を発見し彼の手を取り「この先に村がある。医館と役所がある」と掌に指で書いて教えます。
第32話/新たな旅立ち
林黙は景休に饅頭を与えて眠ると起きたときには姿はありませんでした。
景休は恩を返すために仙術で言葉を話せるようにしていたので林黙は市場で自分が話せていることに気付きます。
命じられて人間界にやってきた司命に占ってもらった林黙は九宸が庭に五感を植えた桃林小築に辿り着くと衣や布団が用意されていたので不思議に思います。
新たな生活を始め手入れを行なうが倒れている景休を発見し医者を呼んで看病します。
人間界にいた山霊界の公主・宝青は自分を捕らえた欽原に「私が捕まったと知れば景休は来てくれるはずだ」と言い放ちます。仲昊は何かの役には立つだろうと思い常に監視するよう命じました。
九宸は山霊界を訪ねるが自分は入れないと言われ「魔族は狡猾ゆえ惑わされないように調べよ」と雲風に命じました。
国主・翎月に謁見した雲風は賊が攻め入ったと知り援護するために来た事を伝えるが霊汐を殺した天族が朝堂に入ってくるなと激怒されます。
仲昊はもともと天族であり反乱を起こせば討つのは当然なので私怨よりも民の安寧を考えて欲しいと訴えると翎月は親交を断つと何もできなくなるので「天族を受け入れるが九宸だけは一族が力を合わせて討つ」と言いました。
第33話/特別な桃の実
九宸に変わって山霊界を調べた雲風は変わった様子はなかった事を伝えると「仲昊はこの手で葬った。安泰だから帰りなさい」と国主・翎月に言われ引き下がります。
報告を受けた九宸は自分を嫌っている理由なら筋は通っているが父親から地位を奪い気弱ではないため何故自分をその時に殺さなかったのか不審に思います。
かつて天族だった欽原は翎月と公主・宝青を手中に収めているのでこれ以上魔君の力に頼らなくてもいいのではないかと述べるが仲昊は六界がどうなろうが関係ないと思っておりもう引き下がれないと言います。
いつも飲んだくれの生活をしていた承晏は楽伯と霊汐の敵討ちを決意し天宮に現われ元瞳に戦いを挑んで虫の息にさせ神鞭で30回討たれる罰を受けて桃林に戻りました。
青瑶はしばらく看病で桃林から出れないので霊汐(林黙)の事を九宸にお願いしました。
林黙は景休の目となり、景休は林黙の耳となり協力して暮らしていました。
九宸が桃林小築に植えた桃の木にはたくさんの実がつき始めており林黙が聴覚を取り戻す時が迫っていました。林黙は全部食べきれないとお世話になっている孫医師や関おばさんなどに配ると全部食べなくてもお酒を造ることが出来ると教えて貰いレシピを頂いて戻ります。
お酒が出来るのに半年はかかり林黙は食べるのを取っておくのを忘れたと落ち込むが景休は何日かで実るから大丈夫だと元気付けます。
九宸は妖獣の五碗を連れて桃林小築の様子を見に行くが天雷真君が鎖妖塔に入ろうとしている事を知り五碗を置いてすぐに戻ります。
九宸は天君の命により封鎖だと帰らせ、天雷真君はどうせ嘘だと天君に謁見するが自分が命じたのは間違いないと言われ驚きます。
実は霊汐を救う方法を九宸に教えたのは天君だったのです。