中国ドラマ「鶴唳華亭」作品情報
ルオ・ジン&リー・イートン共演の中国の大手レビューサイトで高評価を叩き出した孤独な皇太子の苛烈な運命を描いた話題作
政略結婚の末に生まれた南斉国の皇太子・蕭定権は幼い頃に母を亡くし皇帝である父からの寵愛を受けることなく育つ。一方、皇帝と寵姫・趙貴妃の間に生まれた兄の蕭定棠は甘やかされて育ち、皇太子の座を虎視眈々と狙っていた。蕭定棠の仕掛けた罠に陥る蕭定権だったがその一件を通じて蘆世瑜の弟子の娘・陸文昔と出会う。彼女は罪を着せられた父と兄を救うため、また蕭定権の側で彼を支えるため皇太子妃の侍女として宮中に潜り込む。
全60話で紹介
ネタバレ感想/鶴唳華亭
57話・愛する者のため
投獄される陸文昔は皇太子(蕭定権)の私印は張紹筠が持っていると密告します。
父と兄を罠にかけて殺した張陸正の隣の牢に収監された陸文昔は文は自分が書いたものだと教えます。張紹筠に贈った巾着には皇太子の私印が入っていることを告げ子を守りたければ過去に冤罪を着せた罪を償い自ら刑に服しなさいと告げます。
陛下の前に引き出された張陸正は罪をおかしたとひれ伏します。陸親子に罪を着せて処刑し事の発覚を恐れ宮人に命じて皇太子の私印を盗ませ偽書を書かせて陥れたと署名しようとするが斉王の意に従っただけだと訴えます。
そのことを書き足して張陸正は署名し次女は斉王に嫁ぐ予定で結納書を書き終えているのでお許しくださいと願います。
中秋節の日に張陸正と会っていた斉王は証拠隠滅を図るが斉王妃が結納書を持っており父上が亡くなったら私は用なしなのかと責められます。
はやく燃やせと争っている最中に陛下がいつの間にか来訪しており言葉を失います。
皇帝は斉王の仕業なのに皇太子を打ち、更に誕生日の日に審議を行ってしまったと悔やみます。叩頭して必死に謝罪する斉王に問題は皇太子と顧思林が許すかだと告げ、皇太子の言っているとおり長州が危ないのではと二人は気付きます。
58話・忠と孝
皇帝は禁足を命じていた皇太子のもとに向かうと廃太子にするよう言われます。喉が渇いたから一緒に茶でも飲もうと誘い朕が悪かったと謝罪します。
顧思林の企みを何で話したのか聞くと家と国に関わるゆえ恐れたのだと言われます。
「忠と孝は両立できない、お前は忠を朕に、孝を顧思林に捧げた。父は責める気はない、苦しかっただろう。お前の苦しみはすべて分かっている」と皇太子の頭を撫でます。
申し訳ないと父として謝罪し初めて茶を教えるが皇帝として足枷をつけて顧思林の説得に向かうよう命じます。
皇太子は武徳侯府を訪ねると陛下の命で来たのかと顧思林に言われます。
「あの歌が陛下の命ではないとなぜご存じで?皇太子は本来自分ではなく斉王も長男ではなかった、何を隠しているのですか」
当時、懐妊した粛王妃は陛下に挨拶に行くと宮中へ向かったが控鶴衛に行ってしまい愍皇太子の件で衝撃を受け流れてしまいました。愍皇太子の没後に歌が流行り当時の粛王は歌った者を捕らえたが先帝に激怒され、粛王を皇太子だと定めないまま崩御しました。
塞ぎこんだ粛王は王妃と疎遠になり趙氏を娶ると翌年に斉王が誕生しました。趙氏が寵愛を受ける中、中書令だった蕭定権の外祖父は陛下にもう一人嫡子が必要だと論しました。
趙氏は斉王を見捨て顧家のために作った子を選ぶのかと訴えた年に蕭定権は誕生しました。
顧思林の話を聞いた皇太子は身代わりとして生まれたのだと察し生まれた時から自由がないのだと言います。
長州には敵軍の襲来を知らせる花火が3度もあがり顧逢恩は城に向かうと李明安がいる食糧庫が燃え上がっているのを目にします。
59話・決着をつける時
長州にいる顧逢恩たちは敵の襲来に必死に応戦するが窮地に追い込まれていました。
皇太子は長州が危ないので出立するよう顧思林に命じると斉王が死なぬかぎり永遠に決着がつかず対立は更に激化すると訴えられます。
罪なき民を巻き込み苦しめたくはないと涙をこぼしながら出立の命を下します。情を断ち切り苦渋の決断を下した皇太子はその足で陛下のもとに行き斉王の処罰はどうしたか聞きます。
領地へ行くようにしたと言われても大逆を謀ったのだから不十分だと訴えます。顧思林が長州を守れなければ自分も罪人になるので廃太子にすればいいが守れたら斉王の罪に対し公平な裁きをするよう願います。
顧思林が援軍として駆け付けた事で長州は守られます。
皇帝は陸英と犬猿の仲だった張陸正が李柏舟の妻の族譜を偽造し陸英親子に無実の罪を着せて殺したので翌日の処刑を命じます。皇太子は張陸正に陥れられたと告げると何で自ら罪を認めたのかと何中丞は訴えます。
皇帝は斉王の計略にはまったのだと告げ、斉王を広川郡王に降格し領地への出立を命じます。無実なのに辱めた皇太子に懺悔すると、皇太子は準備していた血書を袖にしまいます。
中書令の次女から同行を求められた皇太子は伝言を伝えることを条件に許します。
張陸正は「印は息子が盗んだ、文は自分が省示帖の字を用いて書かせ女子はただ伝言しただけと供述を翻せ」と次女から言われます。
あの女を救うために供述を翻せとはいったいあの女は何者なんだと困惑すると陸英の娘・陸文昔だと知らされ報いだと涙を流します。
60話/最終話・想人の名
斉王妃は嫁ぐときにずっと一緒だと決めていたので領地へ行くと知っても何事もなかったように準備を進めます。
斉王は側室がやってきたので実家に帰れと訴えるが取り潰しにあったと言われ外で待っていろと怒鳴ります。斉王妃は外は冷えるからと招き入れると斉王は飛び出して両親に会うために馬を走らせます。
皇太子は皇宮への出入りを禁じられている斉王と会えない趙氏が喚いていると報告を受け向かいます。
母親に会いたいと斉王に訴えられる皇太子は兄上は甘えすぎだと告げ追い出せと命じます。すると母親がおらぬから嫉妬しているのかと言われ斉王を引っ叩き参内を禁じると改めて告げ去ります。
皇宮の出入りは禁じられていても開門しているために斉王は母に別れを告げ、また皇太子も実母との別れを思い返します。
雪が降る中、皇太子と陸文昔は思い出の場所でついに相対します。
「国の棟梁としてその現行が民に称賛されてこそ権力の権は成り立つ、権は損得を考慮し利に走るにあらず、策を巡らせ謀を企てるにあらず、権力を弄び弱者を虐げるにあらず」
これが蕭定権の真の意味だと告げ本当の名前は何だと陸文昔に尋ねるが、大事な人を今まで全員失ってきているので今度こそ独りになりそうだと思い止めさせます。
そして彼女を抱きよせ心を開くまで待つと告げると陸文昔は牢から出たばかりでと告げるが皇太子は口づけします。
~1年後、皇太子は皇帝に謁見すると顧逢恩たちの活躍により勝利したと知り喜ぶが敵軍に遭遇した武徳侯が戦死した知らせが入ると一気に重たい空気に包まれます。
武徳侯の棺を引き取り将兵を慰労するため長州に向かうと陸文昔に告げるがもう私を慈しみ守る人はいないと涙を流します。
~八か月後、懐妊する陸文昔は皇太子の帰りを待つのでした。