中国宮廷ロマンス時代劇「卿卿日常」
美食の彩る斬新な後宮風景でさまざまな幸せの在り方を綴った軽快ラブコメディ
大ヒット時代劇「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」の制作会社NewClassicsMediaが手掛け2022微博(weibo)人気ドラマトップ10にランクインした大ヒット作。
あらすじ
同盟関係にある九つの川からなる世界。
新川盟主の息子たちの夫人を決める選抜会が行われ各地から娘たちが集る。
有能ぶりを隠している六男・尹崢は、霽川からやって来た李薇を娶ることになるが彼女はわざと落選して故郷でのんびり暮らしたいと思っていた。
問題が連発しながらも互いに支え合い尹崢が職位を得て政に参加する頃には次第に心を通わせ意気投合。新川の大家族の温かい日常の中、個性豊かな兄弟やその伴侶たちと一緒に成長していく。
全40話で紹介します。
ネタバレ私感/卿卿日常
37話・家族と邪心
謹慎を命じられる尹峻(4君)は高望みはせず堅実に生きないかと告げるが尹崢(6君)が帰還したと知る曦元は運命は自分で切り開くものだと野心を募らせます。
出産間近ということもあり、これ以上なにも言えなくなった4君は翌朝から新川主に謁見願い待ち続けます。
尹崢と尹岸(3君)はその横を素通りして新川主に謁見すると、帰り際に尹岸は「お前は野心があれど立ち回りに長けるだけの風見鶏と思ってたが弟を見殺しにしようとは冷酷非道な愚か者だ」と4君に言い放ちます。
新川主は許しを請う4君を叱責するが度重なる心労で倒れてしまいます。
倒れたのに多くの息子がいながら誰も来ないのは周囲の者を利用し道具としか考えないからだと夫人は指摘します。川主が七日連続で朝議を中止し見舞いも拒否している事で4君は世継ぎの件を林司長に命じて検討させようとしたが尹崢は余計な算段は止めるとう忠告します。
尹崢は心から父親の身を案じていると旅先で知らせを受け取った尹岐(5君)が新川主のもとに駆け付けます。見舞いは禁じられていたが尹岐は父親が咳き込むのを耳にして押し入ります。
「本気で身を案じるものは多いのだから全員の見舞いを禁じる必要はない。看病も誕生日の祝いも親孝行も私にさせてください」
尹岐の温かい言葉で復活する新川主は身を案じてくれる尹崢や尹岸たちの家族と食事します。来月に正式に李薇を六少夫人とすると言われた尹崢が喜ぶなか、二人寂しく食事する曦元は主上と同じ誕生日に産んで形勢を逆転させると意気込み4君は動揺します。
尹崢たちが新川主の誕生日に贈り物を届けるなか妻が男の子を出産したと4君が赤子を抱いてやってきます。
38話・霽川、婿への難題
新川主は4君を呼び、「有能だが邪念が多すぎる。身を修め心を磨かなければならない」と民情の視察に同行を命じます。
分娩を早めた曦元など災いを及ぼすから新たな夫人を迎えよと離縁を促すが妻を心から愛する4君が拒否したので誠実さを感じ取り、改心して務めるようと告げます。
捨てれば転機が訪れるのに庇ってもらった曦元は穏やかに暮そうと言う夫の言葉に涙を流し頷きます。
新川主に呼ばれた尹崢は李薇を正室にする件だが視察に出る前に儀式を執り行うよう言われます。その前に霽川へ行って岳父に会いたいと願い出ると許可を得られるが視察に出るときに何をするかと問われ、同行が必要なら各司と予定を調整するし不要ならば九川事務司で執務を続けると告げます。
朝政代行を命じたらどうするかと聞かれ、指示を仰ぎながら各司の仕事に目配りしていく所存だと告げると「では頼む」と太子の私印を託されます。
尹崢は李薇とともに霽川の実家を訪れ、正室として改めて娶りたいと願い出ます。みんなが歓迎ムードのなか李文弼だけは反対だと言い出すが、諸葛小美は反対の人はほっといて食事にしましょうと言います。
李文弼に気に入られるために難題をクリアしていく尹崢が危険な山に登って傷を負って戻ってきたので諸葛小美に叱られる李文弼は傷薬を取りに行きます。
39話・太子夫人の務め
李薇の実家である霽川を訪ねる尹崢は血痕の許しを得て、彼女の家族を連れてロバ車で新川に戻ります。
みんなに見守られながら婚礼が執り行われ、李薇は母親が作った花嫁衣裳に身を包み正式に尹崢の正室になります。
尹崢は太子として内外を監督する責務があるが太子夫人となったあなたも同じだと和夫人に言われ、李薇は多くの女子が外の世界で働きたいと願っているので良妻賢母の教えのためだけに内苑書堂に閉じ込められるのはかわいそうだと思います。
伝統を重視する新川では難しいので少しづつ改革に挑みたいと告げます。
李薇は女子教育を考え、誰もが受け入れやすい飲食に関する授業から始めようと思います。和夫人もいい考えだと称賛してくれたが祖先の教えを捨てしきたりに逆らうのは反対だと指導主任の厳女官に反対されます。
時代は変わるのだから教育も変えるべきと訴え、郝葭や上官婧たちの援護を受け説得に成功します。
視察から戻る新川主から南へ行くほど商いをする女子が多く税収も増えていたと知らされる尹崢は宣旨を勧めるとお前が出せと言われます。戸惑っていると引き続き代理で政務を執れと言われ拝命すると新川主の視察に同行し心を入れ替えた尹俊に九川事務司を託します。
40話/最終回・新しい日常
李薇は自分は偶然にも尹崢と出会えて良かったがそうでない人もいるので面識すらない新川の少主に嫁がなければならない制度を変えたいと思っていました。
丹川主とも約束したと尹崢が共感してくれたので実は温めていた考えがあると言い伝えます。尹崢は新川主と対局している時に九川夫人選抜会を廃止し婚姻を強いるのを止めたい、女子に夫を選ぶ権利を与えるべきと告げます。
夫人ではなく官職が務まる女子の選抜会に変えれば九州の友好は維持できると告げると李薇が考えたんだろうと言い当てられます。
九川夫人選抜会に向けて十少主は女の点数付けをしていると、親は決める結婚などごめんだと九少主が逃げようとしていたので父上から叱られるのは自分なんだと止めます。
すると今回は女官選抜に変更されたとそれぞれ報告を受け九少主は大喜びし、点数付けをしていた結婚願望が強い十少主は独り身なんだと嘆きます。
霽川からロバ車に乗ってやってきた張棗児が嫌そうにしていたので李薇は呼びつけると3年前の自分のようだと笑みを浮かべます。夫人選びだと勘違いしていたので守ってあげるから大丈夫だと元気付けます。
尹崢から明日の予定を聞かれる李薇は中秋の宴の準備や支店の視察などしなければと告げます。宴に足を運ぶ尹崢は李薇がいなし誰も祝いの言葉をかけてくれないので戸惑いながら箸を口に運んでいると長寿麺をもって李薇がやってきます。
誕生日を忘れられたわけではなったのだと笑みを見せると皆から祝福されます。乾杯の時に李薇が酒を飲まないのでどうしたのか聞くと家族が増えるからと言われ身籠ったのだと知り喜びます。
みんなで屋根の上で語り合いながら来年も同じように集まりたいねと言い花火を楽しみます。終。