「華政ファジョン」39話~最終話ネタバレあらすじを簡潔に纏めて紹介

韓国時代劇/華政ファジョン

イ・ヨニ主演、宣祖王と仁穆王后の間に生まれた貞明公主の波乱万丈な生涯を描いた韓国時代劇。
光海君を演じたチャ・スンウォンは2015MBC演技大賞10大スター賞授賞!
全話鑑賞し、重要人物、見所、時代背景、最終話結末まで簡潔に纏めてネタバレあらすじを紹介します。

 

見所&重要人物

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光海君が王座に付くと弟の永昌大君は殺され仁穆王后は幽閉される。死んだとされた貞明は流れ着いた倭国でファイの名で硫黄職人として育ち朝鮮に戻る機会を待っていました。
復讐心を抱く貞明だがやがて重臣たちの陰謀に気付き始める。
時代は宣祖~光海君~仁祖~高宗。

貞明公主(イ・ヨニ)
宣祖の嫡女。死んだとされるが倭国で硫黄職人として育つ。復讐のため朝鮮に戻るが弟を殺し母親を幽閉したのは光海君ではないと気付き始める。権力は民のために使うものと考える
光海君(チャ・スンウォン)
第15代王。貞明公主の異母兄。側近たちの過ちに気付くが人ではなく王になると決意を固める。他国の顔色を窺うことなく国を守るために密かに火器都監を建設する。
仁祖 綾陽君(キム・ジェウォン)
光海君の甥。莫大な資金力があるカン・ジュソン、そして策士であるキム・ジャジョムの後ろ盾を得て謀反を起こし代16代王となる。判断力や力はなく朝鮮を暗黒の時代にさせてしまう。
ホン・ジュウォン(ソ・ガンジュン)
火器都監の校理。幼い頃に貞明公主と出会っている。倭国に取引に行った際に貞明とは知らず朝鮮へ帰れるように手助けする。後に貞明と婚姻し三人の子を授かる
カン・イヌ(ハン・ジュワン)
ジュウォンとは幼い頃から親友。幼い頃に出会った貞明に恋心を抱く。カン一族の後継者だが父親の悪事に気付く。
カン・ジュソン(チョ・ソンハ)
莫大な資金を持つ。朝鮮を影で操る支配者。力を手に入れる為なら何でもする独裁力。
昭顕世子(ペク・ソンヒョン)
仁祖の長男。間違った政治を正すため密かに貞明と内通している。清の人質になっても捕虜となった朝鮮人を助けるために皇帝と交渉し続けた。朝鮮のために正しい政務を行なっていたが貞明と結託し謀反を起こすと疑われる。
鳳林大君(イ・ミノ)
仁祖の次男。兄と同じように貞明と志を共にする。兄が毒殺され仁祖が病死したあと代17代王(孝宗王)となる。
 
39話から最終話まで

 

ネタバレあらすじ/39話~最終話

 

捕虜の救出

数年後、

貞明は、マンヨン(長男)マンヒョン(次男)に続き三男を出産しました。

昭顕世子(仁祖の長男)と鳳林大君(仁祖の次男)に学問を教えるジュウォンは急いで駆け付けます。

貞明の志を共にするものたちは「権力は己のためでなく、国の主は王ではなく民のものである」とそれぞれの職務を通して教育していました。

また丁卯胡乱(後金による第一次朝鮮侵攻)を阻止出来ず大妃や王妃など多く命を失い暗黒の時代が長く続いていた朝鮮だが世子嬪が王孫を出産した事でかすかな未来への希望が生まれました。

捕虜となった50万人の民が命懸けで脱走するが朝鮮は送り返していました。金のある両班が自分の家族を助けるために高額な身代金を払っているため貧しい民は家族を取り戻す事が出来ません。

しかし朝鮮が捕虜を送り返す時には必ず襲撃する者達が現れ捕虜を助けていました。

 

ホン・ヨン(別造庁の提調)が武器を調達し司憲府(官吏を監督する官庁)の監査をサンホン(清西派の領袖)が対処して潜り抜け貞明は捕虜の移動や新居に必要な金を得るため土地を売りさばいていました。

イヌは明から後金に乗り換えた父親ジュソンを監視し、ジュウォンも失敗しないよう徹底的に調査します。そして世子から国境一帯の軍事機密を提供され襲撃していたのです。

王命に背いてでも国の民の命を大事にする世子は朝廷の調査が入るから十分注意するよう言いました。

 

親子関係に亀裂

後金が国号を清にし兄弟国から君主と臣下の関係になり皇帝と呼べと命令書が届きます。

仁祖に屈辱を味あわせたくないが何もしなければ戦が起こってしまうため世子が後金のヨンゴルテ将軍を迎えに行きます。

会談により、ヨンゴルテは清(後金)に対する朝鮮の態度を確かめるため盟約式に王様が出れば捕虜を無条件で返還すると言いました。

淑媛(ヨジョン)は案ずるフリして世子を探るため世子嬪に近付き、ジュソンは頼りになる王を準備するため鳳林大君(仁祖の次男)に近付きます。

仁祖は戦を回避するため世子の偽りなき言葉を受け止め盟約式にでることを決心するが、

世子と貞明が結託してるとヨジョンに唆され朝鮮が屈する事はないとヨンゴルテに言い放ち世子を信用しなくなります。

また世子に進言され左遷していたジャジョム(功西派の領袖)を王宮に呼び戻しました。

王様や重臣たちは丁卯胡乱の時と同じように難攻不落と言われる江華島に兵を集め防ごうとしていました。

前回と同じ戦いでは無謀だと思った貞明や側近たちは、清の大群が通る場所で守備が強固で待ち伏せるには最適である開城に行くべきだと結論付けていました。

力がない貞明では結局何も変わらないと思った鳳林大君は絶大な力を持つジュソンに協力を願い出ます。

ジュソンは王宮に莫大な資金を提供するため王様を訪ねるが、まだ間に合うのであれば清の人脈に呼び掛け和議を結ぶ手もあると進言します。

 

三跪九叩頭の礼

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鳳林大君を得たジュソンは清が侵攻するための時間を稼ぐため動いていました。

清が国境を超えても西北の守備を担当していたジャジョムは都に報告しなかったのです。

ジャギョン(倭国で貞明と共に育った者)が侵攻してきた狼煙を確認し貞明が報告を受けた頃にはすでに手遅れでした。

三度も都を捨てる事は出来ず嬪宮や貞明など王族を江華島へ逃がし王様は重臣たちと共に南漢山城へ行きます。

王様のもとへジュウォンや世子は駆け付けるが清は都まで侵攻し完全に孤立してしまいました。

多くの民が犠牲となり無意味な戦を終わらせるためジュソンはホンタイジ(清の皇帝)の伝言「世子を人質に出せ」を伝えます。

従うはずがない世子を殺すのがジュソンの目的だったが仁祖は替玉を用意し交渉に行かせイヌが連れてきた勤王兵(王を救援する兵)と共に総攻撃を仕掛けます。

しかし雨が降ってきた事で火薬が使えず敗北し仁祖は降伏し君臣の関係を結ぶ事を受け入れました。

昭顕世子と鳳林大君など清に人質に取られ仁祖は三跪九叩頭の礼(巨下が皇帝に捧げる儀式)を命じられ屈辱を受けます。

 

世子毒殺

朝鮮に帰るまでの8年もの間、

世子は捕虜となった朝鮮の民を帰還させるため皇帝と交渉を続けてきました。

朝鮮では世子が皇帝と良い関係を気付き次の王を狙っているとジャジョム達によって王は惑わされ続けていました。

仁祖は心臓病を患い荘烈チャンニョルが王妃を継ぎ側室ヨジョンには崇善君(仁祖の五男)が誕生していました。

世子は売国人であるジャジョムやジュソンを一掃するため同志である貞明たちと共に動き出します。

世子と貞明はヨンゴルテ(清の将軍)に会いに行き、大陸との交易を独占しているジュソンは使節と役人を買収し純度の低い銀を作り清との取引で違法行為をしていると伝えます。

貞明は清と取引したい者に銀を貸し出し今までジュソンのせいで交易ができなかった都の商人にとって良い機会となります。

ジュソンを捕らえ朝鮮のために尽くす世子だがジャジョムに惑わされた心臓を患う仁祖は、清と結託し王の座を狙う政敵だと決め付け世子を王宮から追放しました。

世子が重臣たちに罪を着せられていると貞明は民に知らせるが、ジャジョムとヨジョンは希望を断たせるため医官を買収して世子を毒殺しました。

世子に忠誠を誓う貞明や重臣、鳳林大君や民は嘆き悲しみます。

仁祖はまさか世子が殺されるとは思ってはおらずジャジョムとヨジョンが手を組み毒殺したのだろうと気付きます。

しかし唆されたとはいえ王命したのは王様であり責任がある事で世子は病死と結論付けるべきだとジャジョムに言われます。

 

裏切り

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昭顕世子の死は病死だと仁祖は結論付けるが、民が白い布をつるし死の真相の追究を求め、三司(司憲府、司諫院、弘文館の総称)の台諫(司憲府と司諫院)が大殿に押し寄せ事件を不問にするなと抗議しました。

しかし全権を委ねられていたジャジョムが力で押さえ付けカン・ジュソンを証拠不十分として釈放しました。

「まだ10歳の王孫では世子は務まらない。王の資質がある鳳林大君を世子にするべき」

世子は貞明や鳳林大君に言い残していました。

ジャジョム達の狙いはヨジョン(昭容)の長男・崇善君(仁祖の五男)を世子に据えようと企てていたので貞明は王妃に頼んで治療を理由に王様を温泉に連れ出してもらいます。

ジャジョムは王様がいない間に崇善君を世子にしようと便殿会議を開くが貞明に説得された仁祖が間に合い鳳林大君を世子に据えると告げました。

世子(鳳林)は王様から代理聴政を任せられ重臣たちの前で観通鑑(過去の政を振り返る)を行うと告げました。

二度も侵略されたのは力のある者が国と歴史に犯した罪を償っていないからだと述べ国を捨て逃げた重臣を罰しジャジョムを牽制します。

そして片方が裏切ればどちらかが倒れると思い、世子はジャジョムに君臣の関係にならないかと誘い、ジュウォンは手を組めば赦免するとジュソンに伝えました。

ジャジョムとジュソンは世子の後楯である貞明を陥れれば2人とも倒れると企てヨジョンは補修が行われる宮殿に品物(貞明が王様を剥位し世子を即位させようする証拠)を埋めます。

品物が見付かったと報告を受けたジャジョムは貞明に謀反の罪を着せたのはジュソンであると裏切り捕らえます。しかし品物の中身はジャジョムとヨジョンが王様を剥位し崇善君を即位させようとする証拠が入っていました。

ジャジョムやヨジョンは捕らえられるが口を割っても自分達は助からないので口を閉ざします。また逃道があるジュソンは赦免すると言う言葉は信じてはおらず財産を清の皇室に届けていました。

 

王の務め

先が短い仁祖はジャジョムやジュソンの言いなりだった領議政キム・リュを顧命大臣(王に変わり国事を決定できる)に任命してしまいます。

それにより釈放されたジュソンは朝鮮で最も力を持つ者となり後継者を都合のいい者に据えるためキム・リュに重臣たちを集めさせます。

後継者を再検討する場に仁祖から指示した日に布告せよと命令書を預かっていた都承旨が姿を見せます。

〜命令書は白紙でした〜

王位につく世子を守るため、ジャジョムやヨジョン、そして朝廷に残る逆賊たちを追放するための仁祖の計画だったのです。

剥位を企てた反逆者を全員捕らえよと王命した仁祖は最後の最後に朝廷を正したのです。

王座の重圧がどんなものか分からず未熟だと感じた貞明は謝罪して和解すると王様は静かに息を引き取りました。

 

結末/新たな時代

第17代王に就いた孝宗 (鳳林大君)は重臣たちを前に清の兵が朝鮮の国境へ進撃中だと伝えました。

一目散に逃げていたジュソンは賄賂を送っていた清の後楯を得て権力を奪還するため王の座を退けば戦争を回避できると要求しました。

イヌは何者かに命を狙われるが刺客の頭目を捕まえるため誘き寄せると母親の仕業だと分かります。傷を負ってしまうがそれを周囲に隠し父親のもとへ案内させます。

その頃、捕らえられているジャジョムは善人は負けるという考えだったが貞明を見て初めて正義が勝つかもしれないと思うようになります。

清のドルゴン武将がジュソンの提案を受け入れたのは基盤を整えたのち皇帝の座を狙っているからだと知らせます。

都に到着した問責団には皇帝に忠誠を誓うオボイ将軍が同行しているため朝鮮の重臣達はジャジョムを連れて向かい、両国の逆臣が権力を欲しいがために起きた事だと知らせます。

悩んだドルゴン武将は孝宗王と密会するが、計画が暴かれ逃げ場がないと察知したジュソンは生き残るには王の首を斬るしかないと追い込まれ衝撃を仕掛けました。

隠れ家に向かっていたイヌだが窮地に陥った父親なら王の首を狙うはずだと気付き危険を知らせるため使者を送ります。

そのため兵が次から次へと駆け付け負けを確信したジュソンは銃を手に取り狙いを定めてジュウォンに発砲します。

しかし…

急いで駆け付けたイヌがジュウォンを庇い血だらけて倒れていました。

王様はジュソンの残党、そして庇護下で民を搾取した商人を捕らえるよう命じました。

イヌが亡くなった翌日に西人派の重臣は流刑、ジュソンと側室ヨジョンは死罪に処されました。

また最後に朝鮮を助けたジャジョムだが他の罪が多く策士としての能力を惜しみられ死罪となりました。

「権力者は初心を忘れてしまう。民のための権力など存在しない」

そう考える貞明は理想の世をつくるため大きな権力を得る王様の敢えて向かい側に立つ事に決め「華政」の書を手渡しました。

そして貞明は志を共にする者と別造庁で働き始めました。(終)

 

 

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