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映画「神様はバリにいる」ネタバレあらすじ/バリに住む超大富豪の教え、儲かるとは人を豊かにすること、失敗した時こそ笑え

 

作品情報・キャスト

バリ島で出会った丸尾孝俊をモデルにしたクロイワ・ショウ「出稼けば大富豪」を李闘士男監督が映画化。

ビジネスに失敗し多額の借金を背負った女性は命を絶とうとバリ島にやってくるが見た目ヤクザで関西弁のアニキと出会い運命が変わる

◆アニキ(堤真一)◆照川祥子(尾野真千子)◆リュウ眼科医(玉木宏)◆杉田(ナオト・インティライミ)◆香奈(菜々緒)

 

ネタバレあらすじ/神様はバリにいる

 

会社経営を失敗し借金を背負ってしまった照川祥子はインドネシアのバリ島で死に場所を探します。

崖から飛び降りようとした時、「ここで死なれたら困る。自殺者が出たら地価が下がる」とリュウに話しかけられます。

止めるわけでもないのかと不貞腐れた祥子は「分かりました」と返事して場所を変えるが見下ろすとあまりの高さに気を失ってしまいます。

リゾート施設で目を覚ました祥子はサングラスを掛けた柄悪いアニキと呼ばれる男から「姉ちゃんみたいな旅行者が日本のイメージ悪くしてるんだ」と言われます。

リュウから「彼女の話を聞いてあげてください」と言われたアニキは「20文字以内で言え」と食事しながら言います。

「自殺の名所知りませんか?」

しばらく間がありアニキは笑いました。祥子は出された赤ワインをガブガブ飲みました。

翌日、ベッドで目を覚ました祥子はイグアナを散歩させるアニキから「昨日の夜は最高だったな」と言われます。

一晩過ごしてしまったと思う祥子はどうやら借金がある事まで話したのだと知るが「悲壮感たっぷりの顔をなんとかせぇ、爽やかさが足りん」と言われ「ヤクザの方に何でそこまで言われなくちゃならないのですか!」と吐き捨てます。

「誰がヤクザやねん!!」

「昨日飲んだ赤ワイン代の70万今すぐ払えんのなら身体で返してもらおうか」

覚悟を決めた祥子だが命じられたのはリゾート施設の掃除でした。

リュウからアニキはヤクザではなく超が付くほどの大富豪だと知らされます。

アニキと出会った場所はホテルではなくゲストハウスで、掃除を命じられた場所はアニキが住んでいる家でした。ゲストハウスをいくつも持ち多くの会社を経営していたのです。

 

800万で祥子が死のうとした事を知りアニキとリュウは「安っ!!」と驚きます。

それもそのはず。アニキの家庭にある盆栽よりも安いのですから。

疑ってかかればペンギン脱出、人は必ず失敗するが笑えば疫病神は寄ってこない、ダジャレは頭の回転を速くし発想を生む、仏様を買って毎日お祈りしろ・・・

アニキに言われた言葉を祥子はメモっていくが理解できません。

アニキは子供達に靴をプレゼントしたあと祥子に踊りを覚えさせます。

祥子は「こんな事より具体的に借金返せる秘訣を教えてもらえませんか」と訴えるがそこへ「探しましたよ」と杉田が現れました。

祥子を追って日本からやってきた借金取りだと思ったアニキとリュウは札束を持って止めに入ります。

しかし杉田が出して来たのは銃ではなく結婚指輪でした。祥子が経営していた婚活ビジネス会社のお客さんで祥子に一方的に好意を持っていたのです。

話を聞いたアニキは「お客さんを満足させることも出来てないから会社失敗したんだ。客のせいにしてたら成功はしない。俺だったらパーティーなんかせず1人1人話しをしっかり聞いて相手を探す」と伝えるが酔っ払った祥子は「現に周りのせいや」と言って立ち去ります。

アニキがやってる事は成り金の自己満足だと言う杉田は一緒に日本に帰ろうと祥子を誘います。

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リュウが眼科医だと知り祥子は驚きます。認可されてないからボランティアだと言うリュウは7年前卒業旅行でバリに来てアニキと出会いました。

医師免許を取り父親の総合病院を継ぐのも決まっていたリュウは彼女の香奈を連れて完全に天狗になっていました。シャンパンの栓が目の見えない少女の顔に直撃しリュウは「これで許してね~」と札束を渡しました。

そこへアニキが現れ「大金貰えてラッキーだろ」と言ったリュウを何回も殴り付けました。

「そんなふうに金使ってたら不幸しか買えんぞ!!」

なんとなく気になってアニキを調べていたリュウは「眼科医ならさ、バリにいる子供は白内障になる人が多いから診察してくれ」と頼まれます。

「あの子供達の笑顔は金では買えない、子供達の笑顔を見て幸せな気分なり、そして仕事を頑張れる。幸せが巡回していくわけよ」

リュウは感化され現地に残りアニキの会社を手伝いながらボランティアを続けているのです。

お婆ちゃんが裸足で歩いているのを見れば馬車を買い、バリにいるたくさんの失業者がいると知れば働く場所を提供していました。

靴を買い与えていたのは子供達の間に差が出来ないようにするためでした。

 

結末/神様はバリにいる

アニキの事を誤解していたと祥子は謝罪するとアニキはバリにいる理由を話し始めます。

「日本よりも経済的に貧しいのにバリの人達は何にでも感謝し明るい、そして自分の不幸を絶対に人のせいにしない」

アニキは初めてバリに来た時あまりにも温いコーラーが売られていたので冷やして売ると繁盛しました。調子に乗って人にバンバン金を貸していたら金が無くなり路上生活が始まりました。

しかし母親の手術代を貸した男がやってきて金は返せない変わりに土地の権利書を持ってきました。何にもない土地をどうすることも出来ず一年ほったらかしにしていたら突然億で売れたのです。

バリの人と縁を感じたアニキはバリの人に恩返しすると決めたのです。

「儲かるって人を豊かにすることじゃないかな。誰かの幸せを徹底的に考えることで自分も豊かになる」

今帰っても人を豊かにできないと思う祥子だが杉田もアニキに感化されバリに残ります。

 

幼稚園を作るのが夢の1つだったアニキだが土地申請をしていなかった事が分かります。

現場監督を任せていたアデが姿を消しアニキは家を訪ねるとアデの奥さんが心筋症で苦しんでいました。急いで病院に運んだあとアニキは「なんで俺に相談しなかったんだ」と落ち込みます。

しかし「私に教えて来た事ぐらい守らんかい!」と祥子に渇を入れられたアニキは落ち込むことを止め、まずはいなくなってしまった作業員の変わりに自ら身体を動かします。

すると今までアニキに恩を感じていた子供達が集まり、アデが姿を見せます。

アニキは「病気の嫁さんに気付いてあげられず申し訳ない」と土下座して謝罪します。

正式に幼稚園建設の許可が下りるとアデが現場監督を引き受け作業員も戻ってきました。

 

アニキは帰国する祥子に餞別を渡します。

800万も受け取れないと言った祥子は変わりにアニキの名言集を本にする許可を得ます。

アニキをモデルとした「神様はバリにいる」を出版した祥子は再びバリに行くと立派な幼稚園(兄貴立幼稚園)が完成されていました。

 

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